全部人のせいにするのは単純に不幸だという話

心の話
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人には防衛機制という、認めたくないものを避けたがる心のしくみがあります。なのでつい人のせいにしてしまい、後で落ち込んでしまう場面も出てきます。

中には、人のせいにしてばかりいる人もいます。

それって、とても不幸なことだと感じています。

今回の記事では、人のせいにして生きると不幸になる理由を書いていきます。

  • 人のせいにして不幸になる例
  • 人のせいにしてしまう心理的な原因
  • 外的コントロールと内的コントロール
  • 心理的ホメオスタシスについて

人のせいにして不幸になった話

ミスを人のせいにする先輩

Aさんが、ある会社に就職しました。そこで1年先輩のBさんに仕事を教えてもらいました。仕事を覚えてからは、そのままBさんのアシスタント的な役割をしていました。

Bさんは、失敗すれば人のせいにするタイプでした。上手く行った時は自分の成果です。

何か嫌なことがあるとAさんのせいにしていて、

「Aさんがいるせいで自分はいつも嫌な思いをしている」

と、本気で思い込んでいました。

Aさんはそれに疲れてしまい、ついに退職しました。Bさんもそれを喜んでいました。Aがいなくなれば、自分はもっと楽に効率の良い仕事が出来ると思っていました。

そして数か月後、Bさんはいつもより仕事で苦戦するようになりました。

おかしい、Aがきっとどこかで邪魔をしているんだ、呪いをかけているんだ、と信じ、お祓いにまでいくようにもなりました。

その話を、以前の同僚から聞いたAは

「今まで自分のミスを私に押し付けていただで、本来の形に戻っただけなのに」

と、あきれて笑っていました。

人のせいにして上手くいかない理由

このBさんの例でいえば、

人のせいにすることで、自分は成長できなかった、だからそういう相手がいないと何も出来ない状態になってしまった。

ということですよね。

上手く行かなくて苦労して、工夫したり練習したり、教えてもらいながら成長していきます、無理なものは無理とあきらめ、別の手段を考えることも、時には必要です。

それを出来たつもりなのでやらない、やらないから出来ないで、自分の認知と事実が違っていきます。

自分が不足している部分、苦手なことや出来ないものを自覚するのは大切です。わざわざ探す必要はありませんが、仕事や日常でぶち当たる部分については自覚しておいた方が良いです。

これは、出来るようになれという意味ではありません。出来ないと知ればではどうするか考えたり対処が出来ます。これが大事です。

上のBさんのように、出来ないことも苦手なこともすべて人のせいにする、つまり自分は出来ているという勘違いが、不幸の原因になっています。

人のせいにするのは、問題解決を他人にゆだねること

問題が起きる度に、自分は悪くないこれは人のせいだと思う人は、自力で解決しようとしません。表面的な部分は治めたとしても、根本解決は出来ていません。

根本解決は、一見悪く見えない因果さえ訂正していく必要があります。何か悪い事が起きた時、関係した人に全く因果がないなんてありませんよね。
そういう場合は、事実関係をしっかり見ていくので、誰が悪い、良い、というのはそんなにこだわりません。

これはあいつのせいだと責めても、実際に相手のせいとは限りません。その人のせいであってもそうでなくても、相手がそれに対応するとは限りません。

相手が「内的コントロール」状態なら、あなたが何を言おうとそんなに関係がありません。

なので、人のせいと騒いで自分が(根本からの)解決に努めないなら、その問題の行き先は、他の人にゆだねられています。

それが大切なことであっても、人がなんとかしてくれるのをただ待つだけです。

待つだけで何もできません。

これが幸せにつながる状態とはとても思えませんよね。

「外的コントロール」と「内的コントロール」

外的コントロールとは

外からの刺激によって行動が決まる、という状態です。

電話が鳴った→電話が鳴ったから出ようという理屈です。

何かものごとをする時は

やらないと怒られる、やると何かが貰える、仲間に入れてもらえなくなる、責められる、

といった、外部からの刺激が理由になります。

自分の外側が、決定の動機付けです。

人の行動を制限し、コントロールしがちな人は、外的コントロールの状態です。

自分が人にコントロールされるから、人も自分がコントロールできると思っています。

内的コントロールとは

自分の考えなど、内部のものによって行動が決まる、という状態です。

電話が鳴った→出たいから出る、もしくは出たくないから出ない、です。電話が鳴ったことが主体ではなく、出たいかそうでないかが行動を決めています。

何か行動するときに

やりたい、面白そう、やれば状況が良くなる(良くしたい)、やったことで喜んでもらいたい、といった、内側の気持ちが理由になります。

自分の内側から、行動が動機付けられています。

みんなの行動を制限せず尊重する人は、内的コントロール状態です。

自分が人から何を言われてもきかないから、他の人もそうだろうと思っています。そして自分の意志でやるのだから何か目的や理由があるのだろうと、信頼しています。

心理的ホメオスタシス

ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のことです。

体温を一定に保つ、心拍数が安定するなど、同じ状態を保つことで、生命の安全を守ります。人の体重が重い通りに増減しないのもこのためです。

心にも、ホメオスタシスが働きます。それが心理的ホメオスタシスです。

多くの人は、安定した生活を、同じ人達と送ることで安心します。毎日、環境や状況が目まぐるしくかわれば、心が不安定になる人がほとんどです。

人は変化を嫌うというのを、本能的に心に抱えています。それが心の仕組みの1つです。

そのため、環境の変化や、新しいことへの挑戦に対し、怖く感じたりやりたくない気持ちが出てきます。

先行きが不安な「ある事業」について、外部からの要素を取り入れていけば存続するかもしれない、形を変えても生き抜くかもしれない状態だとします。

そんな大切な事態でも、心理ホメオスタシスは働きます。

事業を存続させようと滅私奉公しているような人に「目立っていい気になって」「この事業を乗っ取る気だ」といった排除が起こることは、珍しくありません。

これが、変化を怖がる心の「しくみ」によるものです。

生き残りのために頑張っている人の足を引っ張るので、その事業と心中しなければいけなくなります。

もちろん、統合が必ずしも良いものとは限りません。

これに関しては、インテグラル理論が参考になります。

インテグラル理論の「ティール」の段階ならば、何を組み合わせれば上手く出来るかも見えています。

まとめ

人のせいにすると不幸になるのは以下の理由がある

  • 成長できているつもりで出来ていない
  • 問題解決を人に依存する
  • 行動する理由が外部からの刺激による
  • 心理的ホメオスタシスの奴隷になっている

人のせいにしがちな時は、自分の心にある気持ちを違って認識しています。だから心が苦しいのだと思います。

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