ジャイアンは自信がなくて生きづらい【考察】

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こんにちは。くまの(Kumano@deguneko)です。

ドラえもんのジャイアンは自信家で自由奔放に生きているように見えるかもしれません。自己否定が強い人からすれば、ジャイアンは自信満々でうらやましいと映ることもあるようです。

ですがよく観察してみると、常に何かに脅え、生き苦しい面も見えてきます。

今回の記事では、ジャイアンの生きづらさや自信のなさについて書いていきます。

(この記事でのジャイアンは映画版ではなく、アニメのものを取り扱っています)

記事の内容
  1. ジャイアン(剛田 武)について
  2. ジャイアンが抱える生き辛さ「スキーマ」とは
  3. ジャイアンが生き辛い原因は?

ドラえもんジャイアンとは

剛田 武(ごうだ たけし)は藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物。通称「ジャイアン」

同級生に暴行したり漫画・オモチャなどを奪ったりするなど乱暴な人物。作中では特にのび太をいじめることが多い一方で、義理固く涙もろい一面の持ち主であり、特に映画版では後者の性格が強調される。ガキ大将と言われているが、腕力でのび太・スネ夫を従わせているだけである。

とても短気で喧嘩っ早い言動が多く、「お前の物はオレの物、オレの物もオレの物」というセリフに代表されるように、きわめて自己中心的・自分勝手である(これに由来した「ジャイアニズム」という言葉が存在する)

剛田武wiki より抜粋
  • 同級生の持つ漫画やおもちゃを無理やり強奪する
  • 趣味は歌(音痴)で、クラスメイトをリサイタルに強制参加させる
  • 撲滅的な料理(ジャイアンシチュー)を無理やり食べさせる
  • ムシャクシャしているだけでのび太を殴る
  • 「母ちゃん」には強い恐怖心を持ち「武!」という怒鳴り声を聞いただけで震え上がって逃げ出す
  • おべっかを使うスネ夫がお気に入りでよく行動を共にしている
  • 感激屋で自分を受け入れられた時は「心の友よ!」と号泣する

自分を受け入れられる(ジャイアンシチューを美味しく食べるなど)と大喜びする一方、拒否される(ジャイアンリサイタルに行かない、漫画を貸さないなど)と盛大にキレて暴力を振るいます。

このように、他人が自分に対しどう言動したかで、感情が激しく上下しています。

ジャイアンが抱えるスキーマは?

スキーマとは早期不適応スキーマのことで、幼少期に出来た生き辛さの原因になる思い込みです。

例えば幼少期にネグレストされれば、その心の傷が「孤立スキーマ」というどうせ自分は独りぼっちなんだという世界観に繋がることがあります。

ジャイアンは

オレ様・女王様スキーマ だと思われます。

自立性のある人間になりたい、ある程度自分をコントロールできるようになりたい、という欲求が叶わないことが深層恐怖となり、二度とそんな思いをしたくないと思います。結果、どうせ自分は自律性がもてない、自分で自分を律する必要がないと思い込みあきらめようとします。

なので

オレ様・女王様スキーマという、自分は自立性が持てないので特別扱いされて自分を保つしかないという思い込みを持っています。

なので特別扱い、たとえば漫画やおもちゃを優先的に貸す、どんなに大切な用事があっても自分のリサイタルに駆けつける、自分の手料理(ジャイアンシチュー)は絶品なはずなので感激して食べるべき、を強く求めます。

特別扱いをしない、例えば漫画やおもちゃを貸ししぶる、ジャイアンリサイタルに欠席する、手料理(ジャイアンシチュー)を美味しそうに食べない、などはジャイアンにとって生存を脅かすほどの恐怖です。

なのでなんとしてでも特別扱いさせようとします。それがジャイアンの場合は暴力を振るうという行動に出ています。

ジャイアンは自分が特別扱いされないかもしれない恐怖にいつも脅えています

ジャイアンの親は毒親なのか?

ジャイアンの親といえば、「武!」とどなりつけて耳を引っ張り連れ去る怖い”母ちゃん”のイメージが強くありますが、”父ちゃん”もいます。

『一生に一度は百点を・・・』という話で、テストでズルをしたジャイアンに対し「頭が悪いのは仕方がないが不正はするなと教えてきたはずだ」と叱るエピソードがあります。

父ちゃんの出番があまりにも少ないのでどのような生活を送っているのかは不明ですが、母ちゃんは商売(剛田商店)を切り盛りし、ジャイアンに手伝いをさせるなど忙しいのだろうなと想像出来ます。

定義は色々ありますが、特に毒親には当てはまらないと思われます。

毒親というより、忙し過ぎてじっくり構う時間が取れなかっただけではないでしょうか。

ジャイアンが生きづらい原因ですが、親の教育方針とジャイアンの求めるもののズレから来ていると思われます。

父ちゃんも母ちゃんも、ジャイアンの不正(暴力やズルなど)に対し、強く厳しく叱るという対応をしています。

ただ叱るというのは、自分を否定されたと感じることがあります。

ジャイアンは、自分で自分を律することが出来ないから否定されるんだ、つまり

自立性のある人間になりたい。ある程度自分をコントロールできるようになりたいという中核的感情欲求が叶えられなかったのではないかと推測できます。

なので周囲に特別扱いされることでしか生きていけない「オレ様・女王様スキーマ」を抱えているというのが私の考察です。

発達心理学的に考えるとジャイアンの段階では暴力での制裁が効果的な面もあるので、仕方がないのかな、とも思います。

同じ家に育ってもおっとりした妹のジャイ子ちゃんですが、ジャイアンが溺愛していて、十分な愛を貰ったからと推測出来ます。

まとめ

  • ジャイアンが抱えている生きづらさは「オレ様・女王様スキーマ」
  • 自分が特別扱いされないと生きていけないので常に周囲の言動に脅えている
  • 特別扱いされないのは生存の危機に値するので、暴力を振るってでも叶える
  • 親にただ叱られることで、自制心の欲求が満たされない結果スキーマを抱えた

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