こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。
この記事で書く「心の苦しみ」とは、怒り・悲しみ・妬みなど持っていて苦しい感情のことを指します。
人によって向いている方法は違うので、合うものに出会えるまで試行錯誤を繰り返すこともあります。
苦しい気持ちの克服方法、対処法など書籍やネットで多くの情報があります。便利な一方、情報が多すぎて混乱することもあります。
今回の記事の内容は
心理学や脳科学に基づいた、心の苦しみを取り除いていく手順、地図のようなものをざっくりと大まかに書いたものです。
大まかな全体像を知ることで進むべき方向性が見えてくることもあります。
「○○さえあればOKだ」
「××を持たないからダメなんだ」 という類のものではありません。
苦しみから逃れられず絶望さえ感じている方へ、克服方法の全体像を見てこれからの方針を決めるガイドになれば幸いです。
苦しみの克服方法の全体像
心技体とは?
心技体とは、スポーツの上達過程などで使われている言葉です。
- 体:体力
- 技:技術
- 心:心の強さ
何かのスポーツで上達したい、例えば野球なら
- 体→筋トレや走り込みなどでしっかりとした身体と体力を付ける
- 技→練習を繰り返し守備やバッティングなどの技術を身に付ける
- 心→集中力を付けミスを減らす、試合に勝ちぬく精神力を付ける
といった感じになります。
この「心技体」はスポーツだけではなく、勉強や仕事に当てはめて考えることもあります。
この記事では、心の苦しみの解決について「心技体」というフレームワークを使い説明していきます。
心の苦しみを解決する手順
心の問題を100%解決させるという意味ではなく、解決出来る範囲を100%としての数字とご理解ください。
- 体→体調を良くすれば70%解決する
- 技→心理学的手法を使えば20%解決する
- 心→自分の心と向き合い解明すれば10%解決する
体調が良くなればほとんどの苦しみが無くなるってこと?と驚かれるかもしれません。実際その通りで体調が良ければ心の苦しみの大半が無くなります。
もし「嘘だ!?」と思われるなら、それはあなたが「最高の体調」を体験したことがないからです。(後に詳しく解説していきます)
心の苦しみを掃除に例えると
心の苦しみの解決を、散らかった部屋の掃除に置き換えます。
- 体→ゴミを捨てる、掃除機をかける、拭き掃除をする、洗う、等
- 技→掃除のテクニック、汚さないコツを活用する
- 心→散らかしてしまう原因(例:物が多い、掃除が出来ない理由など)を解明する
TVに出てくるような汚部屋ではないけれど、足の踏み場もないようなレベルを想像してください。
そこまで散らかってしまえば、四の五の言わずに体を動かし掃除をするしかありません。
体
ゴミはもちろん捨てるべき不用品をまとめる、そこら辺に置いている服やタオルを洗濯する。床が見えてくれば掃除機をかけ、埃っぽくなった壁や床の拭き掃除をする、食器類を洗うなどです。これで部屋の掃除の大半は終わったようなものです。
汚れた→掃除→汚れた→掃除の繰り返しになりますが、掃除を続ければ問題はありません。
技
落ちにくい汚れを綺麗にするテクニックを活用する、汚れ防止のグッズを使う、部屋がすっきりする収納にする、などです。
部屋が散らかりにくくなるので今後の掃除が楽になります。
心
なぜこんなに散らかったのか原因を探し解決していきます。物を買い過ぎるから、掃除をする時間の確保が難しい、疲れて掃除が出来ないなど。心の問題も含めて取り組みます。
散らかる要因を出来るだけ減らしすぐに掃除が出来る状態を作ります。ここまでやれば、「いつでも綺麗な部屋」がキープできます。
床が見えないほど散らかった部屋で、掃除のテクニックを調べたり心の問題を探しても部屋は片付きません。せめて実際の片づけと同時進行で取り組むものです。
心の苦しみも同じと考えてください。
体調が悪いままで、心理学的手法を使ったり瞑想を繰り返しても苦しみは解決出来ません。(この理由は後述します)せめて同時進行で取り組んでください。
苦しみを克服していく手順
体→技→心の順で進んでいくのが無理のない方法です。
体
最高の体調を経験したことがありますか?
もし最高の体調になれたなら、心の中の空は青く澄み渡り花は咲き誇り、鳥は歌い続けます。幸せだなーと生きていることに感謝するほどです。
エンパスで毒親育ちの私でも、これくらい「最高の体調」の効果があります。
私自身は残念ながらたまにしか「最高」を体験出来ませんが、体調が「良い」状態を保つように心がけています。
体調が心の苦しみの大半を占める理由は大きく2つです。
- 脳内物質、ホルモンを分泌するのは体の機能だから
- 感情とは生体反応によって発生するものだから
1.脳内物質、ホルモンを分泌するのは体の機能
体調が悪ければ脳内物質が正常に放出されません。腸内環境が悪ければセロトニン(幸せで落ち着いた気持ちになる)が十分に分泌されません。寝不足やジャンクフードで体内炎症が発生すれば、コルチゾール(イライラの元)が過剰に出ます。
2.感情とは生体反応によって発生するもの
危険が迫れば生体反応としてアドレナリン・ノルアドレナリン(闘争・逃走ホルモン)が放出されます。心(意識)の解釈で恐怖(逃走)か怒り(闘争)かに分かれます。
- 笑顔を作れば、心が「楽しい」「嬉しい」と判断する
- 筋肉の緊張を解けば心もリラックスする
というように、感情は体の状態に依存しています。なので体調が良く快なら心も快になり、体調が悪く不快なら心も不快になりがちです。
単純に考えても、良く寝てすっきり目覚めた朝と、起きたら頭が割れそうに痛かった時とではどちらの心が楽ですか?という理屈です。
うつのような、心が深く沈んで苦しい状態で専門医に行けば、まず日光浴と散歩を勧められます。セロトニン不足を解消するためです。
心が苦しい理由は、幼少期のトラウマが原因かもしれないし、罪悪感に苛(さいな)まれているのかもしれません。
それでも、散らかった部屋をまず片付けなければいけないように、体調を良くすることが優先です。体調が良くなれば、現実はそのままでも心の苦しみが格段に減ります。
心が楽になれば、根本の原因解決にも落ち着いて取り組めます。
運動、睡眠、食事に気をつけていけば体調が良くなります。
人生を変えるくらい体調を良くしたい方には、「カリフォルニア大学式6週間の人生改造プログラム」があります。
体に良いことを一度にやるというプログラムなので、自宅でしかも無料でできます。
技
心の仕組みを知り、楽になる方法を探します。
など、当てはまっていれば苦しみの原因が分かる認知バイアス(心の偏見)があります。
自我や発達理論の知識があれば、自分や周囲の人を客観的に見ることもできます。
愚痴ばかり聞かされると嫌な気持ちになるので避ける、自己犠牲をやめて自分を大切にすることを心がければ苦しい原因とも離れられます。
心理学的手法を使い苦しみに取り組む、認知行動療法もこれにあたります。
体調が良くなり心が軽くなれば、取り組みやすくなります。
心
哲学や宗教、神学の域でもあります。
心の苦しみをごまかしや折り合いなしで、じっくり見つめ原因を探しいく作業です。解決法は「悟り」のようなものかもしれません。
無意識との対話は、よく知られた方法として瞑想があります。
瞑想状態、つまりトランス状態に入ることで普段は抑圧されている無意識に触れることが出来ます。
瞑想でなくてもトランス状態になれば同じような効果があります。無心に何かの作業をしたり、我を忘れて没頭する時もトランス状態になります。
音楽でもトランス状態になれます。クラブ系サウンドで「トランス」というジャンルがあるくらいです。民族音楽でも、神との対話=トランス状態 のために作られたものもあります。
(トランス用音楽はDeath MetalでもOK)
無意識のさらに下に沈むと、人類共通の無意識である集合的無意識に到達します。このあたりで、哲学や宗教的な考えが見えてきます。
大切なのは、心の仕組みを理解した上で、仕組みの上に成り立つ特別な自分(全ての人が特別な中の特別な自分)を知っていくことです。
心についてよく知らずに無意識と対話すれば、単なる偏りや歪(ひず)みを根拠に「自分は特別な人間だ」と勘違いします。
体に例えると、低体温症などで35.5度しかないのに「普通の人は36.5度なのにこんなに体温が低いのは個性だ、自分は特別なんだ」と勘違いするのと同じようなものです。
それは体の不調だから!治さないと弊害が出てくるから!と思いますよね。
スピ系の人が「自分は個性的で特別な人間だ」といくら主張しても、心理学を知れば「それって早期不適応的スキーマ第五領域「野放し」の「オレ様・女王様」では?」と思います。個性ではなく単なる歪みです。
(偏りや歪みが絶対に悪いと言う意味ではなく、全ての人が病的な部分もその偏りの対処法も全部含めて特別な皆の中の特別な1人という認識をしています)
まとめ
目指せ最高の体調!