こんにちは。くまの(Kumano@deguneko)です。
エンパスは外部のものを自分の中に取り入れる気質です。人付き合いでも受け取り過ぎて疲れることがよくあります。
そんな中でも、苦手な人、嫌いな人への対策がとれると楽になります。少なくとも何が不快か分かっただけでもマシになります。
「嫌いな人」=特に理由もないのに「嫌い」という気持ちが湧く相手
「苦手な人」=接していて不快な気持ちになる、迷惑をかけられるので避けたい相手
です。
この2つは似ているようで理由が違います。
おだやかなイメージのエンパスですが、理由もなく人を嫌いに感じることはよくあります。何故だか分からず悩んでいる人も多いはずです。
今回の記事では、エンパスの「嫌いな人」「苦手な人」への気持ちの理由と対処法について書いていきます。
エンパスとは?
HSPの中で、特に直感や第6感が強い人がエンパスと呼ばれています。
エンパスは共感能力を持つ人を指します。
なので相手の状態や気持ちをそのまま貰ってしまいがちです。日常生活で生きづらさを感じることが多く、疲れやすい悩みを抱えています。
受け取ってしまうと多くのエネルギーを消費します。意外に思われるかもしれませんが、体を動かすよりも感受性を使うほうがより多くのエネルギー量が必要です。
その結果エネルギー不足になるのが、エンパスの人が常に疲れている理由です。
エンパスにとって苦手な人=エナジーバンパイア
エンパスに害をもたらすエナジーバンパイア
エネルギー不足のエンパスはエネルギーを奪う人が苦手です。いわゆる「エナジーバンパイア」と言われるような人です。
どのような人なのか実際の例をあげてみます。
- 話す内容に、愚痴や悪口が多い
- 一方的に話し続ける
- 気持ちの浮き沈みが激しくそれを隠さない
- 不必要な頼みごとが多い
- すぐに人のせいにする
- 自分に対する気遣いを強要する
- 要望を言わず察してもらおうとする
- 怒りっぽい、イライラしがち
- 悲しそうに振舞い気を使わせる
このような形でエネルギーを奪っていく人をエンパスは苦手とします。
簡単に書けば、自分で自分の機嫌を取れない人です。他人に「気を使わせて」機嫌をとらせようとします。
気を使わせる「気」は気エネルギーなので使い過ぎれば疲れます。
そんな人はエンパスでなくても苦手だよ
…たしかにそうです。
ただ、
- エンパスは受けるダメージが大きい
- エンパスはエナジーバンパイアのターゲットになりやすい
という事情があります。
エナジーバンパイアから受けるダメージが大きい理由
エンパスは感覚を受信する性質により、相手のネガティブな気持ちを自分の中に取り込みます。それが自分の物と混ざり合います。
実際、話しただけでも気分が悪くなることさえあります。
エンパスが被害を受けるパターンとして以下のものがあります。
毎日悪口を聞かされれば疲弊し、気持ちが沈み体調さえも悪くなります。積み重なれば朝起き上がれないほどに疲れ果てます。
職場なら、そのまま出勤出来なくなり仕事を辞めてしまいます。
しつこく愚痴を言うタイプの人は、エンパスをターゲットにすることが多いようです。エンパスに悪い物を押し付け良いエネルギーをもらえば楽になることを経験で知っているからです。
エンパスがターゲットになる理由
エナジーバンパイアの要望に答えてしまうからです。
もちろん好きでそうしているわけではありません。相手の状態を感じ取り、その要求につい答えてしまうという性質によります。
愚痴を言いたい人の「愚痴を聞いて」という気持ちを感じ取り、断れなくなるのがその例です。
「なんで望み通りに動いてくれないんだ」という理不尽な怒りさえも感じ取ります。相手の強い気持ちに対し、気の弱いエンパスならば自分の方が間違っているのかもと思い従ってしまいます。
苦手な人への対処法
なるべく関わらない
仕事上などで無視ができない場合もあります。
それでも、事務的に接するなど、深くかかわらない方法でダメージを少なく出来ます。
必用以上の気を使わない、話さない(業務上必要な話だけにする)といった関わり方をしていると、「この人は気が利かない」と判断してくれて、そんなに構われなくなります。
そのような人が言う「気が利く」は、自分にとって都合の良い人のことを指します。なので気が利かないという評価は喜ばしいことです。
「事務的に接してしまうのは申し訳ない」
「もっとコミュニケーションをとらないと駄目なのでは」
といった罪悪感を持つと、ますますそのような人を引き寄せるので注意してください。
気を強く持つ
気が弱く頼まれごとを断れない人は、「苦手な人」のターゲットになりがちです。
相手の機嫌の悪さを気にする、少しきついことを言われて落ち込む、という姿勢では、ますます利用されます。
エネルギーが欲しい時に不機嫌に振舞えば、気にしてもらえるからです。
ではどのようにすれば良いか?ですが
別に怖い顔をしていたり、キツイ物言いをする必要はありません。大人しくニコニコしていても、礼儀正しく振舞っていても大丈夫です。
ただ、嫌なことを言われても反応しない(もしくは同意しない意思表示をする)、不機嫌そうでも態度を変えない、誘われても断る、ということを徹底してみてください。
単純に、興味がないから無反応という態度でもOKです。利用しにくい相手と思わせればよいのです。
そのうちターゲットとしての優先順位が下がってきます。
オペラント条件付けをしない
そんな冷たい状態は良くないのでは?と不安になった時に思い出して欲しいことがあります。
相手への親切な行動が、悪い意味でオペラント条件付けをする行為になっていませんか? ということです。
オペラント条件付けは犬のしつけにも使われます。犬におやつをあげてお手を教える時に使うものです。
Aという行動(お手)をすれば良い事(おやつ)があるからお手をするという条件付けをして、行動の癖をつけさせるものです。
悪いことをすれば悪いことが起きる、例えばいたずらをすれば叱られるなどといった逆のパターンもあります。
機嫌が悪い時にあなたに酷い態度をして、ご機嫌をとってもらえたとします。
それによって、良いこと(機嫌をとってもらう)の為に酷い態度をとればいいと相手は学びます。
酷い態度をしたらご機嫌をとってもらえるので、同じことを繰り返します。
酷い態度=良いこと、というしつけを、相手にしてしまっているのです。
エンパスにとって「嫌いな人」とは?
エンパスが嫌いな人とは?
エンパスの人が、避けたいといったような「苦手」ではなく、「嫌い」とまで思ってしまうような人物とはどのようなものでしょうか?
答えは単純で「自分自身のことが嫌いな人」です。
人の気持ちにそのまま共感してしまうのがエンパスなので、実は当然の仕組みです。
正確に言うと、自分で自分が嫌いなのにそれを認められない人です。
自分が嫌いでも認識している人は、その歪みを自分で処理出来ています。「自分嫌い」という事実にしっかり向き合っているので、エンパスにとって気が楽な相手にも成り得ます。
ですが自分が大嫌いなのにも関わらず、自分が好き、自分に自信がある、と思っている人がいます。
自分で気が付かない分、自身での受け止めも出来ていません。
自覚が出来ていない「嫌いという気持ち」はどんどん大きくなり、つねに心の奥で渦巻いています。その歪みを無自覚のまま人に押し付けています。
自分嫌いを打ち消したいために、人から褒めてもらうことを強く求めてくる場合もあります。
エンパスはそれを受取ってしまうので、Aさんが自分(Aさん)を大嫌い→私はAさんを大嫌い
といった感じに強く共感します。
さらにエンパスは、自分の中にある感情が「自分のものか」「人のものか」の区別が苦手です。
なので、特に何か嫌なことをされていない、そこまで気が合わないわけでもないのに、でもなぜか嫌いだと感じます。その相手が1人や2人ではなく幾人にも及びます。
その人達のことが頭に浮かぶと「なんか嫌い!」と思ってイライラすることさえあるはずです。
そして、どうしてこんなにも「嫌いな人」が多いのかと悩みます。
「嫌いな人」への対処法
意味もなく人を嫌いになった時には、相手の気持ちに共感しているか考えてください。
今の気持ちが、「自分のもの」か「人のものか」の区別が付けば楽になります。
相手が「自分嫌い」という原因は同じですが、受け取る感覚として違うものもあります。
それは、相手の心の中にある嫌悪感などを感じてしまい「嫌だ!」と思うなどです。
「自分はダメな人間だ」
「あんな失敗するなんて自分で自分を軽蔑する」
「自分なんて消えてしまえばいいのに」
といった、相手自身への良くない気持ちををそのままもらえば「嫌な気持ち」になります。
受け取ると頭や喉が締め付けられるような感じがするかもしれません。酷ければ頭痛や吐き気に苦しみます。
無理に親しくなれば疲れるので、なるべく距離を置くようにしてください。
まとめ
- エンパスにとって苦手な人はエネルギーを奪う「エナジーバンパイア」
- エンパスは受け取る質のためエナジーバンパイアの被害が強い
- 気が弱く断れないためターゲットになりやすい
- エナジーバンパイアの対策
- 事務的に接するなど距離を置く
- 言いなりにならないよう気を強く持つ
- オペラント条件付けをしない
- エンパスにとって「嫌いな人」は、自分で自分が嫌いな人
- 自分で自分が嫌いな人への対策
- 自分と人の感情を区別する癖をつける
- 距離を置く
エンパスの場合は、
何故だか分からないけれど「悲しい・辛い・イライラする」と感じる時は、人から流れ込んできている感情を受取っているかもしれません。
なので、自分の中にある気持ちが、「自分から発生しているもの」か「外から入ってきたもの」かを注意深く観察してみることをお勧めします。
何度か観察していけば、感情パターンの違いや特徴みに気が付くようになります。頭の中に浮かぶ言葉の違いに注目すれば分かりやすいかもしれません。
その気付きだけでも心が軽くなり、その感情に振り回されなくなります。