こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。
キレイな心になりたいと望んだ結果、逆効果になっている人が多いように感じます。
そんな人が望むキレイな心とは、心の白い人(白・黒・グレーの心の中で白い心の部分を多く持っている人)です。
ですが、仕組みを知らずに目指していれば心のバランスを崩し生きるのが苦しくなります。
今回の記事では、心がキレイとはどういうことなのか、どうすればそこへ向かっていけるのかを書いていきます。
心がキレイ・汚いとは?
心がキレイとは、自分自身を理解している状態です。
自分の心に対し嘘偽りなく許可をしている状態、ただそれだけです。正直とも言い表せます。
必要なものが適度にあり、きちんと整理整頓された部屋のようです
自分の心の要素に、キレイ汚い、良い悪いもありません。生きていく上で必要なものが揃っています。
心が汚いとは、必要なものを都合が良いか悪いかで選別し、嫌なものには蓋をして望んでもいない言動を繰り返している状態です。
必要なものを気に入らないという理由で隠し、その代わりに類似品をどんどん集めてごちゃごちゃに散らかっていく部屋のようです。
心がキレイにないたい人がハマる落とし穴
心の白・黒・グレーのバランスを崩す
オーストリアの精神医学者ジークムント・フロイトは、人間の心を3つの構造に分けて説明しています。
- エス(黒い心):本能的な欲求や生理的な衝動を持つ部分
- 自我(グレーの心):エスと超自我を調整する部分。ここが「自己」だと認識さる
- 超自我(白い心):道徳的で正しい理想を追い求める部分
例)朝起きて体調が少し悪かったとします。ですが午後から大切な打ち合わせの予定が入っています。
- 黒い心:休みたい
- 白い心:休んではいけない
と、心の中で天使VS悪魔が始まります。そこで
- グレー:職場に遅刻の連絡をして病院に行き午後から出勤しよう
と、調整してくれます。こうやって心のバランスを取っています。
黒が多過ぎれば自己中心的になりがちです。白が多過ぎれば制限をかけすぎ自由がなくなります。
黒い心の部分を抑圧する
理想の心になろうとして、黒い心の部分を抑圧することがあります。
妬みや怒りの気持ちは一見悪い物に思えますが、生存のために必要なものです。無理に抑圧すれば無意識下でどんどん強化されかえって揺るぎない強いものになります。
白い心で満たそうとして黒い心に蓋をした結果、かえって黒い心が大きくなっています。
完全な逆効果です。
この場合は、嫌だと思う感情が発生した理由を考えてみます。
どんな感情でも自分にとって必要だから発生しています。ただ、認識しているものと発生した理由が違うことが多い物です。
例)
- 認識→仕事を手伝ったのにロクにお礼も言わない、礼儀がなっていないという怒り
- 実際→仕事を手伝ったのにロクにお礼も言わない、実は役に立ってない?という不安
発生した理由を探らなくても、せめて自分がこういう感情を持ったということを認識してください。感情は認識しただけで増大するのを防ぎます。
白い心を浪費し黒い心が増える
キレイな心(白い心)を持っていると思われたければ、白い心を消費し白い言動をします。
いい人に思われたくて無理や我慢を重ねた結果ストレスが溜まる、と書けばイメージしやすいと思います。
外にはいい顔をしているのに、心の中には黒い物がどんどん増えていきます。
お金に例えると、お金持ちに思われたくて安易にお金を消費するのと同じようなものです。
何か買い物をする・食事に行くなどの場面でお金持ちに見られたければ、とりあえず高い物を買い見栄をはるようなイメージです。
お金持ち=貯金などの持っているお金が多い、という定義で言えば
- お金持ちに見える=倹約せずお金を使う(結果実際の貯金は少ない)
- 実際のお金持ち=お金を倹約する(結果貯金が増える)
この結果のように、外への見栄と実情が逆転します。
これに対するアドバイスはお金持ちになりたければ収入を増やせ、です。
もちろん、当たり前のことのようで簡単にはいかないのもわかっています。
心方面のアドバイスはもっと簡単で、すぐに実行も可能です。
白い心を増やしたければ徳を積め、です。
詳しくは下に書く「心をキレイにする方法」の「徳を積む」を読んでください。
心をキレイにする方法
心がキレイになりたい人が望む、白い心が多い状態を無理なく作る方法です。
うぬぼれるのをやめる
白い心で自分を縛るのを止める方法です。
自分はこれがダメ、あれがダメだと思っているのは、自分に対してうぬぼれています。
なぜそう言えるかですが、心はそんなに都合よく完璧に出来ないのに自分はそうならないと駄目、つまり自分にはそう出来ると思っているということだからです。
好きでそう思っているわけではない、あせっているわけではない、と思われるかもしれません。
そんな人に試して欲しいことがあります。
こうならなきゃ、出来なければダメだと思った時に「それはうぬぼれではないか?」という自問自答です。
自分へのとらえ方を変えてみる
黒い心の抑圧を止める方法です。
ある意味で頑固な人が、素直な方が良いと思い無理に低姿勢でいる場合があります。
ですが見方を変えれば、頑固なのではなく、何かを成し遂げる「こだわり」の力になのかもしれません。
怒りっぽい人が、おっとりしている方が良いと信じ、怒りを無理に抑える場合があったとします。
ですが、怒りっぽいのではなく意思が強く目標に進んでいける心なのかもしれません。
心は簡単には変えられませんが、自分の心へのとらえ方は変えられます。
変わらないのなら、抑え込むのではなく、どう活かすかを考えていきます。
人生は、与えられたカードでの真剣勝負
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徳を積む
白い心の消費を減らし生産を増やす方法です。
徳を積んでいけば、善い言動の基準が変わります。
それまで無理をしてやっていた善い言動が、当たり前レベルに変わるので白い心の消費が減ります。
例)
- 徳を積む前→家の近くの道にゴミが捨てられているのを「誰だ捨てたんだ」と不満に思いつつ掃除する
- 徳を積んでいる→散らかっているのが気になったので掃除する、徳を積むために喜んで掃除をする
瞑想をする
黒い心を排出する方法です。
瞑想には、抑圧し心の奥に溜まった膿のようなエネルギーを外に出し捨てる効果があります。が安定して落ち着きキレイな状態に近づきます。
心の奥に孤独や不安、劣等感などのネガティブなものがあれば、自動的に悩みや疑念を作り出します。
似たエネルギーは仲間を呼ぶので、悩みを生むような場に引き寄せられていきます。
瞑想で抑圧したものを出せば、悩みや疑念にとらわれることが減ります。
特に根拠のない疑念は持っているだけで黒い心を増幅します。その元を瞑想で排出しようとする方法です。
番外編として、Death MetalやHardcore Techno(Gabba)などの激しい音楽を聴くのもお勧めです。音楽に没頭してトランス状態(=瞑想状態)になった所で、黒いものが激しい音と共に一気に排出されます。
黒い心を活用する
心がキレイな人に見える方法。
スイーツに少し塩味をきかせると甘さが際立ちます。
同じように、黒い心を活用すれば心の白さが際立ちます。
白い心を前面に出さなければいけないと思っていた人が黒い心も使うようになった時、急に「心がキレイな人」扱いをされることがよくあります。
本人はキレイな心をアピールしたつもりはなくむしろ逆なので、あれ?何で??と不思議な気持ちさえします。
ポイントは、あくまでも白い目的に対し必要なら黒い手段も使うことです。
まとめ
- 心がキレイな状態と汚い状態の違いは?
- キレイな心になりたいのに逆効果なパターン
- 心の白・黒・グレーのバランスを崩す
- 黒い心の部分を抑圧する
- 白い心を浪費し黒い心が増える
- 心がキレイになる方法
- うぬぼれるのをやめる
- 自分へのとらえ方を変えてみる
- 徳を積む
- 瞑想をする
- 黒い心を活用する
「キレイは汚い 汚いはキレイ」といえばシェークスピアのマクベスのセリフですが、私の中では筋肉少女帯の「外道節」の語り部分です。(もちろんネタ元はシェークスピア)