依存は心の問題で起こるイメージが強いかもしれません。
ですが、本能の操作により外部から依存させられることは多くあります。
心の問題に関係なく、ジャンクフードがやめられないなどです。
これは油と塩、糖分の組み合わせが、脳内麻薬が出やすい割合に配合されているからです。購買者が依存すれば商品が売れるのでそうしています。
心は直接操作出来ません。体によって守られているからです。なので体を操作します。
脳機能は「体」です。本能という「体の機能」を操作することで間接的に心を操られます。
今回の記事では、どのように本能を操作され依存させられるのかと、依存をやめる方法について書いていきます。
本能の操作とは?
本能の操作とは
ホルモンや神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスを崩す、特定の物質を過剰に放出させるなどで、本来の機能を狂わせることです。
よくあるのが、ドーパミンやエンドルフィンといった、脳内麻薬と言われる快楽物質を過剰分泌させることです。
依存の大半がこのドーパミンと関係しています。
この快楽を味わいたいために、ある物質を繰り返し摂取する、ある行動がやめられないなど依存症になります。
ドーパミン自体は「やる気ホルモン」と言われ、人にとって必要なものです。
ですが、過剰分泌されれば快楽が強いので何度も味わいたくなります。しかもその快楽は、自分の力で出したドーパミン以上のものです。それを受動的に得られるようにして依存させます。
本能操作と意志の関係
依存症、例えばゲームに依存して学校や会社にも行けないほどにのめり込むことがあります。依存を断ち切りたいと思っても抜けられず、意志が弱いと思われます。
ですが、意志が弱いから依存から抜けられないわけではありません。
本能を操作されれば、意志を乗っ取られるからです。依存行動を自分の望みと思い込みます。
依存から離れるのは、意志を乗っ取られているので難しくなります。
ギャンブル依存をやめようと思っているとします。
それでも、周囲に止められても借金をしてもやり続けます。今まで築き上げたきたものを投げうってでも続ける人さえいます。
これって、見方を変えればかなりの意志の強さですよね。不屈の精神レベルです。
意志を乗っ取られたために強い意志で続けます。意志が強い方が依存から抜けられないのかもしれません。
本能を操作されれば、意志と同時に体も乗っ取られます。依存から離れると離脱症状という苦痛を感じるのはこのためです。
離れると苦しいので自分にとって必要なものだと思い込みます。必要だから離れると苦しいと言う勘違いです。
3種類の依存と本能操作
3種類の依存と物質、気、情報の関係
依存は
- 物質依存(タバコ、薬物などの物質がやめられない)
- 関係依存(共依存などの問題がある人間関係がやめられない)
- プロセス依存(ギャンブル、ゲームなどの行動がやめられない)
の、3つに分けられます。
人をつくり動かすものとして
- 物質:体や脳機能、飲食物など
- 気エネルギー:気持ちや徳・カルマなど
- 情報:五感を通して知るものなど
の、3つがあります。
本能の操作と依存も、この3つで説明できます。
- 物質による本能操作→物質依存→物質の摂取によるホルモン異常
- 気エネルギーによる本能操作→関係依存→チャクラの操作によるホルモン異常
- 情報による本能操作→プロセス依存→情報の操作によるホルモン異常
さらに単純に書けば
- 物質依存は物質によりドーパミンが過剰に出るもの
- 関係依存は気(気持ち)でドーパミンが(副次的な場合もあり)過剰に出るもの
- プロセス依存は情報操作によりドーパミンが過剰に出るもの
です。
はっきりと3つが分類できないのは、物質、気エネルギー、情報が、それぞれ変換できるものだからです。
物質→気エネルギー(気持ち)の変換:体調が良ければ気分が良い
情報→気エネルギー(気持ち)の変換:良いニュースを知って気分があがる
といったようにお互いの要素が影響しあっています。
同じように、本能操作と依存もそれぞれ変換可能です。
たとえば強化スケジュール・不定率強化という情報操作で恋愛依存(関係依存)になります。
ある薬物を提供することで、物質依存を関係依存にすることも出来ます。
以下、3つの依存について書いていきます。
物質による本能操作
薬物やタバコ、お酒はもちろん、砂糖にも依存症があります。
依存物質を摂取することでドーパミンという快楽物質、つまり脳内麻薬が過剰に分泌されます。
文明の発達に対し人の体は対応しきれていません。
昔は存在しなかった刺激物を摂取することで人の許容範囲を超えたドーパミンが分泌されます。その刺激に耐えられるように人の体は出来ていないので、もっと依存性物質が欲しくなります。
それによりドーパミンを受け取る受容体がドーパミンと結合しにくくなる、受容体自体が破壊されるという現象がおこります。
結果さらに依存物質を求めることになります。
依存物質により放出されたドーパミンがなくなれば、疲れを感じる、イライラするといった症状が出ます。そうしてまた依存物質を摂取すればドーパミンが出るので落ち着きます。
依存物質を摂取することで解消されるものは、依存物質を摂取出来ないストレスだけです。タバコならば、タバコを吸えなくてイライラするからタバコを吸って解消します。
気エネルギーによる本能操作
チャクラで本能操作と言われてもピンとこないかもしれません。
ですが、これも強力な本能操作です。
有名な例は、地下鉄に毒ガスをまくというテロ事件を起こした宗教団体です。
もちろんチャクラ操作だけが原因ではないのでしょうが、チャクラを無理にこじ開けた人独特の「気」が画面を通じてさえ感じられました。
「気」の操作は気持ちの操作です。
狂ったように修行をし、どう考えても間違ったことに突っ走る「やる気」は気の操作によります。
第2チャクラは副腎の内分泌系に関わる場所です。ここはカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)を分泌します。無理に操作すれば内分泌系は狂います。
まずアドレナリンを過剰分泌させ異常なやる気を誘発した後、目標や役割を与えドーパミン分泌へ繋げます。
情報による本能操作
パチンコなどのギャンブルは、強化スケジュール・不定率強化によって依存をさせます。依存された方が儲けが出るからです。
不定率強化を簡単に書けば、
だいたい決まったタイミングで当たりがきてもそんなに嬉しくないのですが、はずれが続いた後に急に大当たりがくればものすごく嬉しいし興奮する、といったものです。
この時に大量にドーパミンが放出されます。この快楽が忘れられずにギャンブルを続けます。
その快楽は強烈なもので、金銭的な勝ち負けよりも、当たった時のドーパミンにしか興味がなくなります。
本能操作による依存から脱するためには?
(ナイスボート的な画像だと貼ってから気が付きました)
とにかく離れることです。
人は本能には抗えません。なのでとにかく離れてから依存状態を脱するようにしていきます。
依存しているのは本能操作によるもの、脳内物質や内分泌系が狂わされているのだと知ってください。
意志決定すら操作されているので、意志でどうにかしようとしてもなかなか上手くいかない仕組みなのだと理解してください。
本能操作による依存からの脱し方も3種類あります。
- 運動(脳内物質を正常化する)
- 善行(周囲との関係性を良くする)
- 瞑想(内観をし自分を知る)
です。
1.運動
依存更生プログラムにも運動が採用されています。
運動が依存更生に効く仕組みを簡単に書きます。
ドーパミンなどの脳内麻薬は依存状態ではない人にも分泌されています。
マラソンのランナーズ・ハイはエンドルフィンという脳内麻薬によるものです。ですが依存行為でなく自力で生み出した脳内物質は正常に分泌されます。それに振り回されることもありません。
異常な快楽物質を正常なものに置き換えていく形で更生します。
2.良い行いをする
徳を貯めるとも言い換えられます。
エネルギーは同質なものを集めるので、良い行いを繰り返していけば周囲に同じような良い人が集まります。
身を滅ぼすような依存とは遠い世界です。この中で良好な関係を体験していけば、本来の自分を取り戻しやすくなります。
「自分は人のために何かが出来る」という体験は自信を生みます。
これにより心が安定し、依存対象から離れても、充実した気持ちで過ごせることに気が付けます。
瞑想
呼吸に集中するだけで、波打っていた心は落ち着きます。依存によるドーパミン放出状態が不自然で疲れるものと気が付きます。
内観をしていくことで、どうして依存をしていたのかを知り、どうすれば依存しなくなるのかを考えられます。
まとめ
- 本能操作は大抵ドーパミンという脳内麻薬の異常分泌によるもの
- 本能操作3種類
- 物質による操作→その物質を摂取することでドーパミンを放出する
- 気による本能操作→アドレナリンに関わる第2チャクラを操作し副次的にドーパミンを放出する
- 情報による本能操作→良い情報(大当たりなど)でドーパミンを放出する
- 本能操作には抗えないのでとにかく離れることが大切
- 離れた上で依存から脱する方法
- 運動:脳内麻薬の放出を正常にする
- 善行:周囲との関係を良くする
- 瞑想:自分を知る
依存の離脱から楽になるのには1年くらいかかることが多いようです。
1年は長く感じるかもしれません。ですが永遠に続くように思える苦しみは1年で抜けられるという意味でもあります。
気は物質・情報の両方から変換可能されます。なので気エネルギーによる操作=関係依存という意味ではありません。