因果応報?前世のカルマで何が決まるの?

発達心理学
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こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。

当ブログでは徳とカルマについていくつかの記事を書いています。

カルマといえば、以下ような考え方があるようです。

  • 今現在不幸なのは前世で悪いことをしたから
  • 理不尽な目に遭うのは前世のカルマを解消するため

今どうしようもないことを持ち出して嫌な気持ちにさせるってどうなの?と疑問しかない考え方です。というより、この発想自体がカルマに憑りつかれたものだと感じています。

今回の記事では、心理学の中でも、トランスパーソナル心理学から見た前世の影響について書いていきます。

記事の内容
  • 徳とカルマとは?
  • 前世の悪い行いは今世に影響するのか?
  • 今世に影響する「発達段階」について

前世のカルマで不幸になるのか?

徳とカルマとは何か?

徳とは良いエネルギーのことです。

  • 貯まる=良いことをして人の役に立つ、感謝や思いやりなどの良い気持ちを持つ
  • 消費される=嬉しい、楽しいなど、良いことが起きる

良いことをして人の役に立つと貯まっていきます。良いことが起これば消費されます。

徳は見えない世界のお金のようなものです。良いことをして貯め、貯めた徳を使って良い思いをします。

カルマとは悪いエネルギーのことです。

  • 溜まる=迷惑なことをする、自分や他人を粗末に扱う。依存する。悪い感情を強く持つ
  • 消費(清算)される=嫌なことが起きる、体調を崩す、理由もなくどこかが痛くなる。ツライことを頑張って成し遂げるなど

嫌な目にあって我慢していると消費(清算)されていきます。

不幸の原因は前世のカルマなのか?

答え:わかりません

いきなり何を無責任なと思われるかもしれません。

心理学では、前世で何をしてどう因果に出ているかは判定しません。

ただはっきり言えるのは

「前世の行いが悪いから今不幸なのだ」
「前世のカルマを祓うために高額なお金が必要だ」

という意見は、徳が高い人の発想ではないということです。

なので、前世のカルマ云々で嫌なことを言われても、

この意見こそがこの人のカルマなんだなぁ」と思ってください。

前世のカルマが現在に及ぼすもの

発達段階の何処にいるかの影響

前世の行いが現在に影響していないのか?と聞かれれば、影響していると回答します。

何に影響しているかといえばその人の成長です。

徳は良い行い、カルマは悪い行いと言われますが、すべての行いをカルマ(業)と呼ぶことがあります。

そのカルマ(業)によって、今世での成長のスタート地点が変わります

これは前世の悪いカルマで不幸になっているというものとは全く違います。発達段階の上下と幸・不幸は別のものだからです。

発達段階が上でも幸せとは限らないし、下だから不幸というわけではありません。どちらかと言えば、発達段階が進み成長した方が苦労を背負いやすい傾向があります。

人の幸せを知るために大きな不幸を体験することもあります。乗り越えて成長し、揺るがない芯を心に作ります。不幸の経験が人を助ける底力にもなります。

インテグラル理論の「ティール」、マズローの欲求5段階説の「自己実現」に至る過程では、想像を絶する苦しみを体験するのが定説です。

このことからも、そのような成長のために大きな苦労をしている人に向かって

「前世で悪い行いをしたからそういう目に遭うんだ」という発言は、徳の低いものと考えられます。

例)発達段階を5段階に分けたロバートキーガンの成人発達理論で言えば

発達段階2(子供):孫悟空(ドラゴンボール)
発達段階5(出来人):産屋敷耀哉-お館様(鬼滅の刃)

になります。

チャクラの発達段階とカルマ

  1. 第1チャクラ:生まれた時点ですでに活性化している
  2. 第2チャクラ:健康な生活、体を大切にする。物質的な節制
  3. 第3チャクラ:正しい生活習慣と、強い感情にのまれない理性
  4. 第4チャクラ:自分や他人をいたわり助け合う。思いやりと愛を育てる
  5. 第5チャクラ:自分自身を客観的に理解して、この世に生まれた役割を実行する
  6. 第6チャクラ:俯瞰(ふかん)能力と深い思考。みんなの幸せを実現させる
  7. 第7チャクラ:慈悲の心と高い精神性を持ち、人の模範になる

人の成長・発達段階は前世から続いています。

これが、「前世のカルマ」と「現在」の因果関係です。

  • 前世で第3チャクラまで成長していれば、今世では第3チャクラからのスタートです
  • 今世で第3チャクラ→第4チャクラへ成長すれば、来世は第4チャクラから始まります

一生での成長は基本的に1段階、どんなに頑張っても2段階しか進みません。「開(あ)ける」と「開(ひら)く」の違いは大切です。

発達段階が進んでいく例

発達段階を超えていくために、その部分の課題をクリアしていきます。

ある人の成長スタートが第3チャクラだったとします。

第3チャクラの課題は、正しい生活習慣と、強い感情にのまれない理性です。その他自尊心にも関わります。生きていく基本の部分です。

羽目を外さず規則正しく生活する、時間を守る、学校や職場、家事などの何か役割をきちんと務める、その中で自尊心を高め、生きていく基礎を身に付けます。

当たり前なことのようですが、意外と見過ごされがちな軽視されそうな課題です。基礎を身に付ける前に応用に手を出し上手くいかない例もあります。

第3チャクラの課題がしっかりクリア出来れば、次は第4チャクラに進みます。

自分の気持ちと人の気持ちを同時に労わり愛情を育てます。自分さえ我慢すればいいとか、みんなに喜んでもらうために無理をするなどといった、自分を軽視する行為をしていれば課題はクリア出来ません。

それこそ一生をかけて心を学んでいきます。

そして来世は第4チャクラから始まります。

前世で第4チャクラに取り組んでいるので、順調に成長できれば第5チャクラへ進みます。

第5チャクラの課題である「自分自身を客観的に理解して、この世に生まれた役割を実行する」のは、前々世から取り組んできた「生きる基礎」前世から学んだ「心への理解」なしには果たせません。

毎日夜中まで遊んで仕事も遅刻しがち、自分や人の心の大切さを理解出来ないような状態では

「自分の役割を理解し生きる使命を果たす」といっても口だけになります。

そうして一の生で1段階ずつ確実に進んでいきます。

一生で数段階進みたい場合は「1つのことを極め抜く」という方法があります。

例えばサッカーが好きで極めたいと思ったとします。極めていく過程で

第2チャクラ:体力作り
第3チャクラ:基礎の動きを徹底的に叩き込む
第4チャクラ:チームワークと個人の技術の両立
第5チャクラ:得意なポジションで専門性を持つ
第6チャクラ:試合中にチームや相手の動きを瞬時に察知し動く

これならある程度の段階を一生で進めていくことが出来ます。

まとめ

  • 心理学では前世のカルマと因果応報について判断はしない
  • 発達段階の成長課程が前世からの影響
  • 現状を前世のカルマせいだと責める発言こそがカルマ

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