レプチン抵抗性の改善方法は?レプチンと空腹感の関係【過食対策その10】

過食対策
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食欲はホルモンにより調整されています。

  • 体のエネルギーが不足すれば空腹を感じるホルモンを分泌し何かを食べたくなります
  • エネルギーが十分になれば満腹を感じるホルモンが放出されこれ以上は食べたくなくなります

ホルモンバランスが正常なら太ることも過食もありません。

今回の記事では、カロリーが十分なのにもかかわらず食べ過ぎてしまう原因になるレプチン抵抗性について書いていきます。

過食しているからより過食したくなるという悪循環におちいる原因が、前回の「インスリン抵抗性」と今回の「レプチン抵抗性」です。

レプチンとは?

レプチンは満腹中枢を刺激し食欲を抑制するホルモンで、脂肪細胞から分泌されます。

お腹一杯だからもう食べなくても良い」と知らせてくれる物質です。

レプチンが正常に働いていれば適度な食欲になるため、過食も肥満もありません。

レプチンが正しく作用しないパターンは2つあります。

  1. レプチンの分泌量が少ない(レプチンが足りない)
  2. レプチン受容体の働きが悪い(レプチンの効きが悪い)

です。

この2つによってレプチンが正常に働かなくなり、強い飢餓感に襲われ食べても食べても満足出来ないようになります。

レプチンの分泌量が少なくなる原因

慢性的なカロリー不足

ダイエットなどで厳しいカロリー制限を続けていればレプチンの分泌量が減ります。

睡眠不足

寝不足が続くと食欲がコントロール出来なくなる原因です。

レプチン抵抗性とは何か?

センサー(受容体)が働かなくなる「レプチン抵抗性」

レプチンが食欲抑制の作用があるなら、肥満防止になるのではないかと研究されていた時もありました。ですが、充分にレプチンが分泌されているのに食欲が治まらない症例が多くありました。

これはレプチン抵抗性といって、レプチンの量は十分なのに、レプチン受容体に問題がおこり効きが悪くなっている状態です。

レプチンは脂肪細胞から分泌されます。体脂肪が多くなれば多くのレプチンが放出されます。

本来なら、体のエネルギー(脂肪)は十分にあるから食べなくて大丈夫だという信号として働きます。

脂肪が多いということはエネルギー過多の状態なので、あまり食べなくても良いというのは正しい指令です。

ですが、レプチンの分泌量が多ければ逆にその効果がなくなるという怖い現象がおこります。

レプチン抵抗性のメカニズム

レプチン抵抗性が高まれば、食欲が暴走します。

レプチン受容体がレプチンを受け取れば、食欲が抑制されて食べたくなくなります。ですがレプチンが多く分泌された状態が続けば、脳が満腹のサインを受け取らなくなってきます。

肥満になる、高脂肪なものを食べ続ける、などの理由で「PTPRJ」というレプチンシグナル伝達を阻害する酵素が多く発現するのが原因と言われています。

レプチン抵抗性の改善方法

体脂肪を減らす

レプチンが過剰分泌されることでレプチン抵抗性が高まります。

レプチンを分泌するのは脂肪細胞だけで、体脂肪の量とレプチン分泌量は相関関係にあります。

つまり、体脂肪が多ければレプチン分泌量も多くなるということです。

糖質を摂りすぎない

血糖値を下げるのはインスリンというホルモンです。

インスリンの分泌とレプチン抵抗性に強い関係があります。

インスリンの分泌量が少なければ、脂肪細胞に取り込まれるエネルギーの量が減り、レプチン分泌量も少なくなり抵抗性が改善されます。

炭水化物の摂取量にも注意が必要ですが、精製された砂糖を使ったおやつや、特に炭酸飲料などの糖分が高い飲み物は控えなければいけません。

インスリン抵抗性という、インスリンの効きが悪くなり過剰分泌されている状態ではレプチン抵抗性も併発している場合が多いようです。

脂質を摂りすぎない

高脂質の食事を続けていれば、レプチンが多く分泌されます。

ダイエットの時に、脂質を摂取すれば満足感があり食べ過ぎないとはよく言われることです。

ですが体脂肪が高い場合はレプチン抵抗性があるために満腹感はそんなにありません。

体内の炎症を抑える

風邪をひけば発熱する、捻挫をすれば患部が熱を持つと言うのも体のダメージを修復するために免疫機能が働いて炎症反応がおきています。

不摂生で体の細胞がダメージを受れば、修復のため免疫機能が働き炎症が発生します。

体内に炎症が発生すれば、抗炎症作用のあるホルモン、コルチゾールが過剰に分泌されます。体内の炎症とは、細胞がダメージを受け修復するために免疫系が頑張りすぎて火事を起こしている状態です。

コルチゾールはストレスホルモンとも言われ、多く分泌されている状態は慢性的なストレスにさらされているということです。

インスリン抵抗性、レプチン抵抗性はストレスが原因でも起きると言われています。

体内の炎症をおさえるためには、規則正しい生活をすることです。

  • 過食をしない
  • 超加工食品を避ける
  • しっかりと睡眠をとる
  • 適度に運動をする
  • 腸内環境を整える

これらを心がければ、炎症をおさえることが出来ます。

まとめ

  • レプチンは脳に満腹という信号を送り食欲を抑制するホルモン
  • レプチンが過剰に分泌されれば、受容体の感受性が弱まるために効きが悪くなる
  • レプチン抵抗性を改善するためには
    • 体脂肪を減らす
    • 糖質、特に甘い飲み物を摂りすぎない
    • 脂質を摂りすぎない
    • 規則正しい生活をして体内の炎症をおさえる

受容体の働きが鈍り分泌されるホルモンの効きが悪くなるイメージとして、ホルモンの信号を注意喚起のようなものと考えます。

  • 肝心な時にビシッと注意されれば、気を付けようと思う
  • 常にガミガミ注意を繰り返されれば、慣れてしまい体制が付く

あくまでもイメージですが、これで過剰分泌による抵抗性が想像していただけると思います。

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