愚痴ばかりを聞かされる人がいます。
ストレスが溜まる、嫌な気持ちになるだけでは済まないこともあります。
繰り返し聞かされ続けると自律神経が乱れます。涙が止まらなくなり、心臓がバクバクし、その結果体調を崩し寝込んでしまうなどです。
外部からのものを受け取るエンパスは特に、無理をするとそうなりがちなので気をつけてください。
今回の記事では、愚痴への効果的な返しをはじめ、疲れる理由、聞かされる理由、対策を書いていきます。
愚痴とは?
愚痴について、辞書には
(今となっては)言ってもしかたがない事を、言っては嘆くこと。
weblio辞書
仏語。三毒の一。心性が愚かで、一切の道理にくらいこと。心の迷い。また、そのさま。
と、書かれています。
何かの問題について、解決方法を求めるわけでも行動を起こすわけでもなく、不平や不満などをただ言うことを愚痴と考えています。
相談や報告と区別出来ない部分もあるので、聞く相手が「愚痴」と感じれば、そう判断してもよいかもしれません。
仏教の三毒=貪瞋痴(とん・じん・ち)は
- 貪欲:欲しいものなどに対して執着する心
- 瞋恚:怒ること、腹を立てること
- 愚痴:偏見、誤解、無知
で、煩悩の根源とされています。
愚痴に対する効果的な返しとは?
愚痴に対し、ポジティブな言葉を返します。
「良かったね」
「ラッキーだったね」
などです。
例を出します。
「会社の仕事が忙しくてもう嫌だ」という愚痴に
「良かったよね、忙しいってことは会社に仕事があるってことだし」
「良かったね、仕事が出来るから任されているんだよ」
「道で転んであざができた」という愚痴に
「ラッキーだったね、あざですんで。骨折じゃなくて良かったよね」
「良かったー。もっと大きな怪我じゃなくて安心した」
ポリアンナのごとく、良かった探しをして伝えます。これは口先だけではなく、本当に良かったと思えることで言ってください。
相談や報告、あなたとの意見交換のつもりなら、ポジティブな視点で検討してくれ、時には「たしかにそうかも!」と喜んでくれます。
ただの愚痴ならばムッとされ、もしかしたら
「こっちの気も知らないで」
「不幸を喜ぶなんて無神経だ」
と、文句を言われるかもしれません。
その時は善人になりきって、
「ものごとをネガティブにとらえるのは良くない」
「励まして元気になって欲しかった」
と、そう受け取るなんてひどい、悲しいといった感じにさも心外だという反応をします。
このことで無神経と思われても、愚痴を聞かされにくくなるという効果があります。
他の部分で問題なく過ごしていれば、愚痴を言いたい人以外からは
ものすごくポジティブで天然が入った人、程度の認識になるはずです。
「そんな大胆な返しが出来るなら苦労はしていない!」と思われた方へ。
弱気なのが原因なので、下の記事を参考にして、気を強く持ってください。
さらに強力なパターンは、愚痴に対し、別の人と比べればマシだと言うものです。
上の例で書けば
「会社の仕事が忙しくてもう嫌だ」という愚痴に
「忙しくて良かったね。Aさんの会社は仕事がなくてリストラされるかもって言ってたよ」
「Bさんはもっと忙しくて、一カ月休みなしだよ。それに比べれば全然マシだよね」
「道で転んであざができた」という愚痴に
「Cさんは転んで捻挫したらしいよ。それに比べてケガが軽くて良かったよね」
「Dさんはぶつかった相手が転んでモメたらしいよ。自分で転んだだけならラッキーだったね」
それに対して文句を言われても
「そういうのってよく分からなくって、ゴメンネー」
「思い出したから言っただけなのに」
とでも、返しておけば良いと思います。
普通は、愚痴に対する反応が期待と違っても、あれ?って思うかむっとする程度です。
聞き方が悪いという文句は、めったなことでは言われません。
もし相手があなたに文句を言ってくるなら、あなたを格下に見て、便利に使ってやろうと思っている可能性が高いと思われます。
もしくは、選民意識を持っているような、付き合うと弊害のある人です。可能ならば離れることをお勧めします。
愚痴を聞くと疲れる理由は?
エネルギーを奪われるから
愚痴を聞くと
「かわいそう」
「大変そう」
という思いやりのエネルギーを出すことを求められます。
愚痴を言っている相手に、共感や感情移入をしてしまいます。
共感も感情移入も心のエネルギーを使います。
エネルギーを使わされた上に奪われるので、相当な量を消費します。
悪い「気」をもらうから
気を合わせることで、愚痴という悪い気をもらってしまいます。
気を合わせるのは、お互いの気エネルギーが循環し合う状態を作るということです。
結果「邪気」をもらいます。
邪気とは、一般的には、素直でない人の性質を指したり、病気の元になる「気」のことを指します。
それに加え、溜まった疲れやストレス、心身の不調、精神的なショック等を抱えている人が持つ辛さも邪気に含まれます。
そのような悪い気を人からもらってしまうと、疲れたり、精神的にダメージを受けてしまいます。
愚痴ばかりを聞かされる理由
単純に、愚痴を聞くからです。
聞いてくれる人が居れば、言いたい人は言います。それだけのことです。
愚痴を聞いてしまう人には、以下の共通点があります。
- 気が弱く、断れない
- 他人にコントロールされやすい
- 嫌われたくないと思っている
- (悪い意味で)自分に厳しい人
- 共感や同情をしやすい
エンパスと愚痴

エンパスは、よく愚痴吐きのターゲットにされます。
悪い気を吸収する上に、気が弱いことが多く拒否できないというのが、そうなる理由です。
エンパスは、上の図のように人からのエネルギーをそのまま受け取ります。良いエネルギーも悪いものもです。
愚痴を聞かされた場合は、その悪いエネルギーを取り込みます。愚痴を言う人からすれば、話すだけで気が楽になり軽くなる相手です。
しかも、これだけ嫌なエネルギーを押し付けているにもかかわらず、愚痴を言った相手は「話を聞いてもらっただけ」だと思っています。
なので、愚痴を聞くのを拒否すれば「話を聞くだけなのに」と、不満を持ちます。
悪口を聞き続ければ、エンパスの心は愚痴の悪いエネルギーでパンパンになります。気分も悪く苦しい状態です。
エンパスは自分の心のために、受け入れるものを取捨選択しなければいけません。避けられるのなら「悪いかな?」と思わずに離れてください。
愚痴への対処法
聞かないようにする
愚痴ぐらい聞かないとダメなのかな、などと断るのを後ろめたく思っていませんか?
聞いても気にならない、むしろ聞いてあげたいと思うようなものなら問題ありません。
ですが、聞いていてつらいのなら、苦痛だという自分の心の声を聞いてください。
自分の心の声を無視し続けると、いざという時に心は味方になってくれません。自分を大切にするのを最優先にしてください。
気を合わせないようにする
気を合わせると、お互いの気エネルギーが循環し合います。その結果、良いエネルギーを奪われ、悪い気を受け取ります。
想像してみてください。
あなたに何か悩みがあり相談したとします。その時に相手が
「そんなの大丈夫! 気にし過ぎだってー、あははー」と笑い飛ばしたら、どう感じますか?
私の気持ちを分かってくれていない、人の気も知らないで、と悲しくなったり腹立たしく思います。相談しても気持ちは軽くなりません。
それは相手があなたに気を合わせなかったために、循環が起こらなかったからです。
これと同じようなことを、愚痴を言う相手にすれば良いわけです。
別の方法もあります。
愚痴を言われている時に、神妙な顔をしつつも話は聞かず、それっぽい相づちをうちます。
はい、はい、と適当な間で返事をして、所々で「そうなんですね」とでも入れれば上出来です。
話しの意味分かってる?と聞かれたら、素直に「わからないです、すみません」とでも返しておいてください。
嫌なものを外に出す
愚痴を聞いて嫌な物が溜まったら、とりあえず発散します。
ストレス解消がそれにあたります。
血の巡りを良くすれば、気も巡りやすくなり、嫌な気が排出されやすくなります。
運動でも良いですし、じっくりお風呂に入るのも効果的です。
お勧めは「塩サウナ」です。
低音サウナなので慣れていない人でも苦しくありません。塩には邪気を吸い取る効果があるので、全身に塩を乗せる塩サウナは相乗効果も期待出来ます。
健康になる
健康になれば、体力がつきます。
体力が気力の元です。
気力がつけば、「気が弱い」状態が改善され、被害も少しで済むようになります。
気力が強く活気がある人は、愚痴を吐くターゲットになりにくいので、相乗効果です。
松岡修造さんに愚痴を聞いてもらおうとは思いませんよね。そんな感じです。
徳を高くする
徳とは良いエネルギーです。貯まる程に、同質の良いものが集まってきます。
徳の高い人たちが集まる場所では、愚痴などほとんどありません。
まとめ
- 愚痴は悪いエネルギーなので、カルマになる
- 愚痴に対し「良かったね」とポジティブな解釈で返せば言われにくくなる
- 愚痴を聞くことで、良いエネルギーを奪われ悪いものをもらうので疲れる
- エンパスに愚痴ると気分が軽くなるのでターゲットになりやすい
- 愚痴への対処法は
- 聞かない
- 気を合わせない
- ストレス発散を心がける(お勧めは塩サウナ)
- 健康になる
- 徳を積む