早期不適応スキーマ18種類の仕組みをわかりやすく解説します

心の話
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こんにちは。くまの(Kumano@deguneko)です。

早期不適応スキーマという、幼少の頃に作られた生き辛い心の仕組みがあります。

インナーチャイルドと呼ばれるものの正体もこれです。

何か生き辛さを感じている人がこの18種類のスキーマを見れば、苦しみの原因はこれだったのか!?と驚かれるかもしれません。

今回の記事ではスキーマの基本について書いていきます。

記事の内容
  1. 早期不適応スキーマとは何か?
  2. 早期不適応スキーマが発生するしくみ
  3. 早期不適応スキーマ5領域18種類
  4. 早期不適応スキーマの対処法

早期不適応スキーマとは?

スキーマとは?

スキーマとは、過去の経験や記憶によって構造化された概念です。心理学では思考の土台となっている「価値観やルール」のことを指します。

簡単に書けば、無意識レベルでの思い込みや勘違いです。

人は無意識に持つ価値観やルールを土台に物ごとをを判断し行動しますが、その土台が歪んでいるため悪意を感じやすくなります。

心理学での「スキーマ」は、早期不適応スキーマを指すことが多くあります。

早期不適応スキーマのデメリット

早期不適応スキーマという無意識レベルの思い込みや勘違いによって

  • 自己否定・自責してしまう
  • 無理に頑張り過ぎる
  • 嫉妬の気持ちが強い
  • 悩みごとが頭から離れない
  • 不安を感じやすい
  • 怒りの感情を持ちやすい
  • いつも警戒、緊張する

といった、生きづらさの原因になります。

1つ例を書きます。

友達や同僚に「この前の新しい洋服似合っていたよね。また着てきて!」と褒められたとします。普通なら、褒められて嬉しいなとか、覚えていてくれたんだなとか、良い意味に受け取ります。

ですが早期不適応スキーマによる思い込みがあれば

  • 今日の服は似合っていないって言いたいんだ
  • あの服が変だったので笑いものにしているんだ
  • どうして服装の指示をされないといけないんだ!

といった「悲しい」「腹立たしい」などの感情を持ちます。良い意味の言葉まで悪く受け取るのでいつも疲れ、ストレスが溜まります。

このような反応が起きる時はスキーマを元に下のように心が動いています。ですが多くが無意識化で処理されるため自分では中々気が付くことが出来ません。(これを自動思考と呼びます)

  1. スキーマ:自分は無価値な人間だ
  2. 自動思考:無価値な自分を誰もがバカにしている
  3. 身体反応:体が強張り緊張する
  4. 行動:周囲への壁を作る

五感を通して物ごとを体験→スキーマに応じて自動思考が生まれる→喜怒哀楽の感情や身体反応が生る→感情を元に行動を決定

早期不適応スキーマが発生するしくみ

5領域18種類のスキーマについては下で解説しますが、ここでは発生する仕組みについて1つの例を書きます。

まず、人には5つの中核的感情欲求があります。誰もが心の中に持つ変わりない欲求や望みです。

簡単に書くと

  1. 愛し守って理解してもらいたい
  2. 有能な人間になりたい
  3. 自分の意思を大切にしたい。
  4. 生きいきと楽しみたい
  5. 自立性のある人間になりたい

という5つの欲求です。

幼少の頃に、中核的感情欲求が満たされないことによって早期不適応スキーマが発生します。

例えば、1.愛し守って理解してもらいたいが満たされなかったとします。このせいで自分は愛し守られる存在ではないという無意識の思い込みが生まれます。

子どもの頃に、愛し守ってもらえないと思うことは生存を脅かすレベルの恐怖です。深く傷つきもします。二度とこんな思いはしたくないと避けるようになります。

この挫折が「ひとりぼっち・つながれないスキーマ」の原因です。

愛し守ってもらえないという深層恐怖を避けるための手段は2つあります。

  1. 愛し守ってもらうことに執着する(嫉妬心が強く試し行為を繰り返す)
  2. どうせ自分は愛されないと諦める(人と親密になることを避け孤立する)

です。

ブドウが食べられないのが悔しいと認められず「どうせあのブドウは酸っぱくて不味い」という”酸っぱいブドウ”のような防衛機制を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。

「ひとりぼっち・つながれないスキーマ」の中の1つ「見捨てられスキーマ」の場合は

  • 仕事で小さなミスをしただけで首になる不安に襲われる
  • 挨拶がかえってこないだけで嫌われたと絶望する
  • 恋人や配偶者が異性と接することが許せない
  • 試し行為をくりかえす

といった弊害が出ます。

境界性パーソナリティ障害はこの「見捨てられスキーマ」が元になっているとも言われています。

早期不適応スキーマ5領域18種類

中核的感情欲求と早期不適応スキーマと一覧

中核的感情欲求

  1. 養育者、または親密な他者との安全なアタッチメント(安全で安定した受容的な関係):愛してもらいたい。守ってもらいたい。理解してもらいたい。
  2. 自立性、有能性、自己同一性の感覚 :有能な人間になりたい。いろんなことがうまくできるようになりたい。
  3. 正当な欲求と感情を表現する自由 :自分の感情や思いを自由に表現したい。自分の意思を大切にしたい。
  4. 自発性と遊びの感覚 :自由にのびのびと動きたい。楽しく遊びたい。生きいきと楽しみたい。
  5. 現実的な制約と自己制御 :自立性のある人間になりたい。ある程度自分をコントロールできるようになりたい。

これが認められないと、以下の早期不適応スキーマに繋がります。

早期不適応スキーマ5領域18種類

  1. 第一領域:「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ
    • 1.見捨てられスキーマ(人は自分を見捨てる)
    • 2.不信・虐待スキーマ(人は自分を攻撃する)
    • 3.愛されない・わかってもらえないスキーマ(自分は誰にも愛されない)
    • 4.欠陥・恥スキーマ(自分は欠けている恥ずかしい人間)
    • 5.孤立スキーマ(どうせ自分は独りぼっち)
  2. 第二領域:「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ
    • 6.無能・依存スキーマ(自分1人では何も出来ない)
    • 7.私は弱者だスキーマ(自分は弱く淘汰される人間)
    • 8.巻き込まれスキーマ(人と違う意見を持つのが怖い)
    • 9.失敗スキーマ(どうせ自分はいつも失敗する)
  3. 第三領域:「自分より他者優先」スキーマ
    • 10.服従スキーマ(嫌われたくないので服従する)
    • 11.自己犠牲スキーマ(自分より人を優先する)
    • 12.評価されたいスキーマ(周囲の評価に一喜一憂する)
  4. 第四領域:「がんじがらめ」スキーマ
    • 13.否定・悲観スキーマ(いいことなんてない)
    • 14.感情抑制スキーマ(感情を外に出さないほうが良い)
    • 15.完璧主義スキーマ(すべてがきちんと出来ないと不安)
    • 16.罰スキーマ(失敗したら罰を受けるべき)
  5. 第五領域:「野放し」スキーマ
    • 17.オレ様・女王様スキーマ(自分は特別扱いされるべき)
    • 18.コントロール不能スキーマ(自由に好き勝手やったほうがいい)

以下詳しく解説していきます。

第一領域:「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ

養育者、または親密な他者との安全なアタッチメント(安全で安定した受容的な関係):愛してもらいたい。守ってもらいたい。理解してもらいたい。

という中核的感情欲求が叶えられない時に

1.見捨てられスキーマ(人は自分を見捨てる)
2.不信・虐待スキーマ(人は自分を攻撃する)
3.愛されない・わかってもらえないスキーマ(自分は誰にも愛されない)
4.欠陥・恥スキーマ(自分は欠けている恥ずかしい人間)
5.孤立スキーマ(どうせ自分は独りぼっち)

といった信念(思い込み)を持ちます。

愛してもらいたい、守ってもらいたい、理解してもらいたい、という欲求が叶わないことが深層恐怖となり、二度とそんな思いをしたくないと思います。その結果、どうせ愛してもらえない、守ってもらえない、理解してもらえない、と思い込むことであきらめるようになります。

なので

  • 見捨てられスキーマ→人は自分を見捨てると思い込みあきらめる
  • 不信・虐待スキーマ→人は自分を攻撃するものだと思い込みあきらめる
  • 愛されない・わかってもらえないスキーマ→自分は誰にも愛されないと思いあきらめる
  • 欠陥・恥スキーマ→自分は欠けている恥ずかしい人間だから愛されないと思いあきらめる
  • 孤立スキーマ→どうせ自分は独りぼっちと思い繋がりをあきらめる

といった方法で自分が傷つかないように防衛しています。

第二領域:「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ

自立性、有能性、自己同一性の感覚 :有能な人間になりたい。いろんなことがうまくできるようになりたい。

という中核的感情欲求が叶えられない時に

6.無能・依存スキーマ(自分1人では何も出来ない)
7.私は弱者だスキーマ(自分は弱く淘汰される人間)
8.巻き込まれスキーマ(人と違う意見を持つのが怖い)
9.失敗スキーマ(どうせ自分はいつも失敗する)

といった信念(思い込み)を持ちます。

有能な人間になりたい、いろんなことがうまくできるようになりたい、という欲求が叶わないことが深層恐怖となり、二度とそんな思いをしたくないと思います。その結果、どうせ自分は無能だ、何も上手く出来ないと思い込むことであきらめようとします。

なので

  • 無能・依存スキーマ→有能になることをあきらめているので自分1人では何も出来ないと思い込む
  • 私は弱者だスキーマ→有能な人間だと言う概念がないので自分は弱く淘汰されると思い込む
  • 巻き込まれスキーマ→自分は無能だと思い込んでいるので人と違う意見を持つのが怖い
  • 失敗スキーマ→自分は無能だと思い込んでいるのでどうせ自分はいつも失敗すると確信する

といった方法で自分が傷つかないように防衛しています。

第三領域:「自分より他者優先」スキーマ

正当な欲求と感情を表現する自由 :自分の感情や思いを自由に表現したい。自分の意思を大切にしたい。

という中核的感情欲求が叶えられない時に

10.服従スキーマ(嫌われたくないので服従する)
11.自己犠牲スキーマ(自分より人を優先する)
12.評価されたいスキーマ(周囲の評価に一喜一憂する)

といった信念(思い込み)を持ちます。

自分の感情や思いを自由に表現したい、自分の意思を大切にしたい、という欲求が叶わないことが深層恐怖となり、二度とそんな思いをしたくないと思います。その結果、どうせ自分は自由に感情を表に出せない、自分の意志を大切には出来ないと思い込むことであきらめようとします。

なので

  • 服従スキーマ→自由に振る舞える概念がないので嫌われたくないので服従する
  • 自己犠牲スキーマ→自分の意志を優先する概念がないので自分より人を優先する
  • 評価されたいスキーマ→自分の意志を優先出来ないので周囲の評価に一喜一憂する

といった方法で自分が傷つかないように防衛しています。

第四領域:「がんじがらめ」スキーマ

自発性と遊びの感覚 :自由にのびのびと動きたい。楽しく遊びたい。生きいきと楽しみたい。

という中核的感情欲求が叶えられない時に

13.否定・悲観スキーマ(いいことなんてない)
14.感情抑制スキーマ(感情を外に出さないほうが良い)
15.完璧主義スキーマ(すべてがきちんと出来ないと不安)
16.罰スキーマ(失敗したら罰を受けるべき)

といった信念(思い込み)を持ちます。

自由にのびのびと動きたい、楽しく遊びたい、生きいきと楽しみたい、という欲求が叶わないことが深層恐怖となり、二度とそんな思いをしたくないと思います。結果、どうせ自分は自由に伸び伸びと楽しむことは出来ないんだと思い込みあきらめようとします。

なので

  • 否定・悲観スキーマ→どうせいいことなんてないにきまっているというあきらめ
  • 感情抑制スキーマ→感情を外に出さないほうが良いと思い込みあきらめる
  • 完璧主義スキーマ→自由で楽しいという概念がないのですべてがきちんと出来ないと不安
  • 罰スキーマ→自由で楽しいことをあきらめているのでが失敗したら罰を受けるべきと思い込む

といった方法で自分が傷つかないように防衛しています。

第五領域:「野放し」スキーマ

現実的な制約と自己制御 :自立性のある人間になりたい。ある程度自分をコントロールできるようになりたい。

という中核的感情欲求が叶えられない時に

17.オレ様・女王様スキーマ(自分は特別扱いされるべき)
18.コントロール不能スキーマ(自由に好き勝手やったほうがいい)

といった信念(思い込み)を持ちます。

自立性のある人間になりたい、ある程度自分をコントロールできるようになりたい、という欲求が叶わないことが深層恐怖となり、二度とそんな思いをしたくないと思います。結果、どうせ自分は自律性がもてない、自分で自分を律する必要がないと思い込みあきらめようとします。

なので

  • オレ様・女王様スキーマ→自分は自立性が持てないので特別扱いされて自分を保つしかないという思い込み
  • コントロール不能スキーマ→どうせ自分を律せないのだから自由に好き勝手やったほうがいいといった思い込み

といった方法で自分が傷つかないように防衛しています。

オレ様・女王様スキーマの典型はドラえもんのジャイアンです。

早期不適応スキーマの対処法

自分のスキーマに気付き認める

上に挙げたスキーマの中で「自分に当てはまる」「これこそが自分の悩みだ」と思うことがあれば、そのスキーマを持っている可能性があります。

まず、自分が持つスキーマの存在に気づき、思い込みや勘違いをを知り腑に落とすことが大きな対処法です。

腑に落とすことが出来た時点で問題の80%は解決しています。

(意外に思われるかもしれませんが自分のスキーマに気が付き認めることは勇気が必要です)

スキーマ療法

スキーマ療法という認知行動療法を発展させたものがあります。

簡単に3ステップを書くと

  1. 自分の中で起こっていることに気づく
  2. 健全な大人モードを育てる
  3. 不適応的スキーマを反転させる

当プログのカウンセリングでも、自分の思い込みに気付き消していくセッションを行っていますので下のリンクをご覧ください。

まとめ

  • 早期不適応スキーマとは生き辛さを生む無意識レベルでの思い込み
  • 子どもの頃に叶わなかった欲求をあきらめることで悲しみの再体験を避けるための防衛反応
  • 子どもの頃の欲求(中核的感情欲求)5種類
    • 愛してもらいたい。守ってもらいたい。理解してもらいたい。
    • 有能な人間になりたい。いろんなことがうまくできるようになりたい。
    • 自由にのびのびと動きたい。楽しく遊びたい。生きいきと楽しみたい。
    • 自立性のある人間になりたい。ある程度自分をコントロールできるようになりたい。
  • 早期不適応スキーマ5領域18種類
  • 第一領域:「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ
    • 1.見捨てられスキーマ(人は自分を見捨てる)
    • 2.不信・虐待スキーマ(人は自分を攻撃する)
    • 3.愛されない・わかってもらえないスキーマ(自分は誰にも愛されない)
    • 4.欠陥・恥スキーマ(自分は欠けている恥ずかしい人間)
    • 5.孤立スキーマ(どうせ自分は独りぼっち)
  • 第二領域:「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ
    • 6.無能・依存スキーマ(自分1人では何も出来ない)
    • 7.私は弱者だスキーマ(自分は弱く淘汰される人間)
    • 8.巻き込まれスキーマ(人と違う意見を持つのが怖い)
    • 9.失敗スキーマ(どうせ自分はいつも失敗する)
  • 第三領域:「自分より他者優先」スキーマ
    • 10.服従スキーマ(嫌われたくないので服従する)
    • 11.自己犠牲スキーマ(自分より人を優先する)
    • 12.評価されたいスキーマ(周囲の評価に一喜一憂する)
  • 第四領域:「がんじがらめ」スキーマ
    • 13.否定・悲観スキーマ(いいことなんてない)
    • 14.感情抑制スキーマ(感情を外に出さないほうが良い)
    • 15.完璧主義スキーマ(すべてがきちんと出来ないと不安)
    • 16.罰スキーマ(失敗したら罰を受けるべき)
  • 第五領域:「野放し」スキーマ
    • 17.オレ様・女王様スキーマ(自分は特別扱いされるべき)
    • 18.コントロール不能スキーマ(自由に好き勝手やったほうがいい)
  • 早期不適応スキーマの対処法は自分のスキーマに気付き認めること

心の話
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