こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。
エンパスと逆エンパスは、正反対の気質です。
(逆エンパスは正しくはエルゴンなので以下「エルゴン」と書きます)
なのに、つらいと感じる症状が似ています。そのせいで自分がどちらなのかを違って認識している人が案外多くおられるようです。ます。
気質が逆なので対処も違います。間違った方法で改善を試みてかえって苦しみが増すこともあります。
今回の記事では、イラストを併用してこの2つの違いを説明していきます。
それにしても下手過ぎるイラストだよね。
エンパスとエルゴンの「気の使い方」の違い
「気を使う」という言葉があります。
気とは気持ちのエネルギー(気エネルギー)です。気エネルギーは、体・心・魂のうち、心を動かす役割をします。
エンパスは気エネルギーを受信するという使い方をします。
エルゴンは気エネルギーを送信するという使い方をします。
エンパスの気の使い方(共感)
エンパスは、気を受け取ることにエネルギーを使います。受信して相手の気持ちに共感します。
1対1の時のエンパス
1対1で対面している時は上のイラストのような気の動きになります。
エンパスは相手の気をそのまま取り込みます。人のものがそのまま自分に入り込むと疲れます。自分のものと人のものが混ざるのでモヤモヤした感覚にもなります。
エンパスの発信は、他者から受け取ったもの、すでに存在しているものを発見するなどの「受信したもの」を(形を変えて)出すことです。
例えば、エンパスの私がこのブログで発信しているものは、受信した感覚を分析して言語化し外に出したものです。自分が生み出したものではありません。受け取ったものに対し起点や視点を変えたりまとめ直している形です。
人ごみの中のエンパス
人が大勢いる場合ではこのようになります。多くの人の気をそのまま区別なく取り込んでいます。
これだけのものが自分の中で混ざり合うので、疲れる上に、気分が悪くなります。
他者の感じ取り方は共感によるものです。
エルゴンの気の使い方(感情移入)
エルゴンは、エネルギーを相手に送ることに「気」を使います。送信して相手の気持ちに感情移入します。
1対1の時のエルゴン
1対1で対面した場合は図のような気の動きになります。
会話などで自分の内面を相手に送信しています。
エルゴンが相手から情報を得るのにも送信という手段を使います。相手を気にかけ、気を配っている状態です。
感情移入は、送信(感情を移し入れる)して同情したものです。
人ごみの中のエルゴン
1)多くの人に気を配るパターン
2)自分をぐっと抑え込むパターン
人が大勢いる場合は、2つのパターンに分かれます。
大勢の人に気を送るか、逆に自分を抑え込んでしまうかです。
1)のように大勢の人に気を配った場合、エネルギーを多く使うので疲れます。
2)のように送信しないでいるのは、抑え込むのにエネルギーを使う上にイライラします。
抑え込む人は、誰かに「ずうずうしい」「空気読んで」と言われたことを気にして、そうならないように気を使った結果無理をしています。
エンパスとエルゴンの「共通点」と「原理の違い」
エンパス・エルゴンのつらさの共通点と原理の違い
人と会うと疲れやすい・人混みが苦手
- エンパスは多くを受取った結果疲れます
- エルゴンは気を配って疲れるか、無理に抑えて疲れます
人の気持ちに敏感
- エンパスはそのまま受信するので敏感です
- エルゴンは気を配る癖があるので敏感に感じ取ります
人からもらいやすいと感じる
- エンパスは人からもらっています
- エルゴンは感情移入して得たものをもらったと解釈しています
人付き合いに疲れてうつっぽい状態になる
エネルギー切れを起こすとうつ状態になります。
- エンパスは受信の結果疲れています
- エルゴンは送信の結果か、送信を我慢することで疲れています
エンパス・エルゴンの対策
エンパスの対策
エンパスは、受け取ることに疲れています。すぐに出来る対策として
- ゆっくり休んでエネルギーを回復する
- 受信に疲れているので、1人の時間を作る
- 良いエネルギーを受け取るようにする
- ストレスを解消する、受信で溜まったものを出す
エンパスは考え込む、悩む癖があります。頭を使うのは、動くよりもエネルギーを使うので疲れやすくなります。
軽い運動をして体力をつける、グラウンディングを心がけて悩み過ぎないようにするのが、長期的に見た解決策です。
エンパスは受け取る気質で、言い換えれば何かを受取り満たしていたいという欲求があります。なので意識して良い感覚に触れ、良いものを受信する時間を作ってください。
エルゴンの対策
エルゴンは送信し過ぎか、抑え込むことに疲れています。
- 疲れが取れる程度にゆっくり休む
- 誰かに話を聞いてもらう
- ストレスを解消し、悪いものを送信しないようにする
- 運動などでエネルギーを消費する
エルゴンの対策で気をつけなければいけない点は、あふれ出すものを送信して受け取ってもらう必要があるということです。
エンパスの対策のように、ゆっくり休むだけでは送信できないのでストレスが溜まります。
気を配り過ぎてエネルギー不足になった分は休む必要がありますが、基本的にはエネルギーを受取ってもらえるようになることが対策です。
多くの人は、良いものは受け取りたくても悪いものは受け取りたくありません。ストレスが溜まった状態で送信しても、受け取ってもらえなくなります。
ストレスが溜まった状態での送信→愚痴、悪口など
良い状態での送信→楽しい話
と書けば分かっていただけると思います。
エンパス(受信型)・エルゴン(送信型)に対する誤解の訂正
受信型・送信型はきっぱり2つに分かれ、本質を変える事は出来ない
性別が女性・男性とはっきり2つに分かれるように、受信型・送信型は全くの別物です。受信型と送信型の両方の気質を持つ人は、99.9%おりません。(0.1%~0.001%くらいは存在しますが非常に稀です)
服装や髪型を変えようが、手術をしようが、遺伝子までは変わらず元の性別のままです。それと同じように、逆に振る舞ってそのように見られても、本質はもとの受信型/送信型のままです。
送信型の割合の方が多い
送信型といえば、元気で積極的、ちびまる子ちゃんのキャラで言えば大野くんや杉山くんのような中心的存在というイメージがあるかもしれません。
HSP(敏感過ぎる人)の割合が、5人に1人と言われています。受信型の割合がだいたいそれぐらいです。
私の経験では、受信型:送信型の比率は 3:7ぐらいです。圧倒的に送信型の人が多いのが現状です。
元気というのは、持っているエネルギーの量や質に関係します。受信送信とは別の概念です。
やさしい・強気というのも同じです。強気な受信型もいれば、やさしい送信型もいます。
人の話をじっくり聞く送信型もいれば、人に付いていくタイプの送信型もいます。
エンパスと悩んでいる人の中で、エルゴンが多いのはこのような勘違いからです。
女性は受信型・男性は送信型であるべきという思い込み
「女性は聞き上手でやさしく大人しい方が良い、男性は積極的に外に出て、人を引っ張る方が良い」というのは古い考えのように思えます。
それでも、この価値観に同意している人はかなりの割合でいます。
そのせいで、
- 送信型の女性が受信型になろうとした結果、苦しくなる
- 受信型の男性が送信型のように振る舞った結果、苦しくなる
という問題がおこります。
受信型・送信型の違いは、送信するか受信するかという部分だけです。「大人しい」「人を引っ張る」というものとは別物です。
まとめ
- エンパスの「気」の使い方は受信して共感する
- エルゴンの「気」の使い方は送信して感情移入する
- エンパスとエルゴンのつらさの共通点
- 人と会うと疲れやすい・人混みが苦手
- 人の気持ちに敏感
- 人からもらいやすいと感じる
- 人付き合いに疲れてうつっぽい状態になる
- エンパスとエルゴンのそれぞれの対策
- エンパスは疲れれば休む、1人の時間を作る、良いものを受信する
- エルゴンは発散出来るように気を付ける、良い物を送信できるようにする
「人と会うと疲れやすい・人混みが苦手」
「人の気持ちに敏感」
「人からもらいやすいと感じる」
「人付き合いに疲れてうつっぽい状態になる」
これを見れば典型的なエンパスの症状に思えますが、同時にエルゴンの症状です。この症状が起きている原因を考えることでどちらかの判断のヒントにしていただきたいと思います。
受信(エンパス)送信(エルゴン)の両方を持つことはまずありません。自分は両方持っているから苦しいのだという勘違いは、解決の道筋をこんがらかせます。
参考記事 エンパスと逆エンパスの両方を人が持たない理由