心・魂・精神の違い ー 存在の大いなる入れ子

発達心理学
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インテグラル理論の解説によく使われている入れ子構造、その中の「存在の大いなる入れ子」で、心・魂・精神の違いが説明されています。

心の中に魂があり、魂の中に精神がある。でも精神は魂と心を含み、魂は心を含むという理論です。

今回の記事では「存在の大いなる入れ子」で、心・魂・精神の違いを書いていきます。

存在の大いなる入れ子とは?

存在の大いなる入れ子 (The Great Nest of Being)

太古からの宗教的伝統の世界観でもある「存在の大いなる入れ子」の図です。

物質(A)の中に生命(B)が生まれ
生命(B)の中に心(C)が生まれ
心(C)の中に魂(D)が生まれ
魂(D)の中にスピリット(E)が生まれました。

この入れ子構造が意味するものは

物質=物質
生命=物質+生命(生命は物質を超越しているがそれを含む)
心=物質+生命+心(心は生命を超越しているがそれを含む)
魂=物質+生命+心+魂(魂は心を超越しているがそれを含む)
精神=物質+生命+心+魂+精神(スピリットは魂を超越しているがそれを含む)

単純なものから複雑かつ高次なものへ、「超えて含む」進化を表しています。

これだけでは解りにくいので、もう少し具体的に書いてみます。

存在の大いなる入れ子を別の視点で見ると


物質の中に生命があり、
生命の中にがあります。

の中にがあり、
の中に精神があります。

治水が出来なく川が氾濫すれば、生命の危機にさえなります。
生命(体)の管理が出来ず調子が悪くなければ、心の状態も悪くなります。

心の統制が取れていなければ、魂の望むように生きていけません。
魂の思うように生きていけなければ、精神の望む場所にはいけません。

大いなる入れ子の構造は、低次の物の状態が悪ければ、高次が上手く働かない事も示していると考えられます。

大いなる入れ子を発達理論的に見ると

(可能な範囲で)体調を良くする→心のバランスをとる→魂通りに生きる→天と繋がり悟りを開く

という順で進んでいくことになります。

心・魂・精神の違い

体と深く関係があります。体には「脳」も含まれているので、体の機能である脳内物質と心は強く影響しています。

体は物質的に心を支え、心は「知識・感情・意志」などで体の維持を助けます。

心には多くの要素が含まれます。

  • 意識・無意識
  • 本能や自我。超自我
  • 抑圧やトラウマ
  • 勘違い、思い込などのバイアス

などが組み合わさり機能しています。

同時に心は慣習的なものです。周囲から容易に影響を受けコントロールされます。

心には「生命としての肉体」を守る仕組みがあります。

  • 抑圧などの自己防衛機能が発達している
  • 危機回避のためネガティブな記憶が残りやすい
  • 新たなチャレンジを阻害する心理ホメオスタシスの影響が強い

この心の機能は、肉体の安全を守る一方、自由に生きるという気持ちの邪魔になる、自分の気持ちに気が付きにくくなるという弊害もあります。

そんな中も、自分を大切にし、心を知ることで落ち着き、バランスが取れるようになります。

自分の生まれて来た理由や目的、心の奥底から湧く気持ち、それを求めて行動しようとする部分です。

生命維持としての心が中心の状態を脱するためには、以下の1~3の自我発達段階を超える必要があります。

スザンヌ・クック=グロイターによる自我の発達(インテグラル・ジャパンへのリンク)

  1. 個人主義的段階(システムの概念の理解)
  2. 自律的段階(一般システム的思考)
  3. 構築自覚的段階(システムの統合)

この段階は、自己の枠を超え「自我とは単なる機能に過ぎない」と気付く場所です。心に囚われなくなり、魂を把握していきます。

発達理論の多くは、この「魂」の段階までの成長を説明しています。

例えば、

マズロー欲求5段階説の「自己実現
ロバート・キーガンの成人発達理論の「発達段階5
インテグラル理論の「ティール

です。

自我が崩壊する体験をして辿りつく場所でもあります。

この「魂」の段階で、人口の1~2%と言われています。

精神

魂を超えた「精神」まで説明している理論はかなり少ないようです。

心理学よりも、神学や原始仏教など宗教理論に関するもののほうが精神を学べるものは多いかもしれません。

魂の中でも、天や神と深く繋がり同化する部分です。集合的無意識と1つになり、大いなる流れに乗るような状態です。

原始仏教で言えば、悟りを開く、涅槃(ニルバーナ)を目指す領域です。

まとめ

心・魂・精神は

  • 構造上では、心の中に魂があり、さらに魂の中に精神がある
  • 役割上では、精神は魂を超えて含み、魂は心を超えて含む
  • 心→魂→精神、の順に発達していく

「自分の使命を知りたい」
「魂のままに生きたい」

そのような質問をいただいたことがあります。

そこに至る過程を「構造」で説明しているのが「存在の大いなる入れ子」なのだと感じています。

魂や使命を知るためには、その前段階である「心」を知る必要があります。
そして心の不調の原因が、体調によるものというパターンも多くあります。

使命を知る、魂の思いのままに動くためには、

まず健康に気を付けて脳内物質を正常化する
心を観察し仕組みを知る

という順序で進むのが、遠回りなようで確実な方法です。

そんなことをせずに、戦争を止める、天変地異を予言するなど方法を知りたいと思うのは非現実的です。悪質なビジネスのカモにされる前に現実を見てください。

現実を見ない理想はただの妄想です。理想や目的を叶えるためには現実を見ることが不可欠です。

現実を見ることを重視したから、第6チャクラが安全に使えています。

現実と感性の正しい関係については下の記事も読んでみてください。(ステッパーを踏んで感受性を高める方法なども書いています)

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