心・魂・精神の違い ー 存在の大いなる入れ子

発達心理学
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こんにちは。くまの(Kumano@deguneko)です。

インテグラル理論の解説によく使われている入れ子構造、その中の「存在の大いなる入れ子」で、心・魂・精神の違いが説明されています。

心の中に魂があり、魂の中に精神がある。でも精神は魂と心を含み、魂は心を含むという理論です。

今回の記事では「存在の大いなる入れ子」で、心・魂・精神の違いを書いていきます。

記事の内容
  1. 心・魂・精神の違いは?
  2. 大いなる存在の入れ子が説明する物質~精神
  3. まとめ(使命や自分の魂に出会う順序)

心・魂・精神の違い

心(意識の領域)

体と深く関係があります。

体には「脳」も含まれていで、心は脳内物質に強く影響を受けます。

体は物質的に心を支え、心は「知識・感情・意志」などで体の維持を助けます。

心には多くの要素が含まれます。

  • 意識・無意識
  • 本能や自我、超自我
  • 抑圧やトラウマ
  • 勘違い、思い込みなどのバイアス

などが組み合わさり機能しています。

心には「生命としての肉体」を守る仕組みがあります。同時に魂の願いも受け取ります。

肉体と魂の求めるものが違った時に、

  • 抑圧などの自己防衛機能が発達している
  • 危機回避のためネガティブな記憶が残りやすい
  • 新たなチャレンジを阻害する心理ホメオスタシスの影響が強い

この心の機能は、肉体の安全を守る一方、魂の望むとおりに生きにくいという弊害もあります。

生きる術や生活術を学んでいない時点で魂の望む生き方をすれば、肉体の安全を保てないかもしれません。死なないための安全対策という意味ではメリットです。

魂(無意識の領域)

自分の生まれて来た理由や目的、心の奥底から湧く気持ち、それを求めて行動しようとする部分です。

生命維持としての心が中心の状態を脱するためには、以下の1~3の自我発達段階を超える必要があります。

スザンヌ・クック=グロイターによる自我の発達

  1. 個人主義的段階(システムの概念の理解)
  2. 自律的段階(一般システム的思考)
  3. 構築自覚的段階(システムの統合)

この段階は、自己の枠を超え「自我とは単なる機能に過ぎない」と気付く場所です。心に囚われなくなり、魂を把握していきます。

発達理論の多くは、この「魂」の段階までの成長を説明しています。

例えば、

マズロー欲求5段階説の「自己実現
ロバート・キーガンの成人発達理論の「発達段階5
インテグラル理論の「ティール

です。

自我が崩壊する体験をして辿りつく場所でもあります。

この「魂」の段階で、人口の1~2%と言われています。

精神(集合的無意識の領域)

魂を超えた「精神」まで説明している理論はかなり少ないようです。

心理学よりも、神学や原始仏教など宗教理論に関するもののほうが精神を学べるものは多いかもしれません。

魂の中でも天や神と深く繋がり同化する部分です。集合的無意識と1つになり、大いなる流れに乗るような状態です。

原始仏教で言えば、悟りを開く、涅槃(ニルバーナ)を目指す領域です。

存在の大いなる入れ子とは?

存在の大いなる入れ子 (The Great Nest of Being)

太古からの宗教的伝統の世界観でもある「存在の大いなる入れ子」の図です。

物質(A)の中に生命(B)が生まれ
生命(B)の中に心(C)が生まれ
心(C)の中に魂(D)が生まれ
魂(D)の中にスピリット(E)が生まれました。

この入れ子構造が意味するものは

物質=物質
生命=物質+生命(生命は物質を超越しているがそれを含む)
心=物質+生命+心(心は生命を超越しているがそれを含む)
魂=物質+生命+心+魂(魂は心を超越しているがそれを含む)
精神=物質+生命+心+魂+精神(スピリットは魂を超越しているがそれを含む)

単純なものから複雑かつ高次なものへ、「超えて含む」進化を表しています。

これだけでは解りにくいので、もう少し具体的に書いてみます。

存在の大いなる入れ子を別の視点で見ると


物質の中に生命があり、
生命の中にがあります。

の中にがあり、
の中に精神があります。

治水が出来なく川が氾濫すれば、生命の危機にさえなります。
生命(体)の管理が出来ず調子が悪くなければ、心の状態も悪くなります。

心の統制が取れていなければ、魂の望むように生きていけません。
魂の思うように生きていけなければ、精神の望む場所にはいけません。

大いなる入れ子の構造は、低次の物の状態が悪ければ、高次が上手く働かない事も示していると考えられます。

大いなる入れ子を発達理論的に見ると

(可能な範囲で)体調を良くする→心のバランスをとる→魂通りに生きる→天と繋がり悟りを開く

という順で進んでいくことになります。

まとめ

心・魂・精神は

  • 構造上では、心の中に魂があり、さらに魂の中に精神がある
  • 役割上では、精神は魂を超えて含み、魂は心を超えて含む
  • 心→魂→精神、の順に発達していく

「自分の使命を知りたい」
「魂のままに生きたい」

そこに至る過程を「構造」で説明しているのが「存在の大いなる入れ子」なのだと感じています。

魂や使命を知るためには、その前段階である「心」を知る必要があります。
そして心の不調の原因が、体調によるものというパターンも多くあります。

使命を知る、魂の思いのままに動くためには、

まず健康に気を付けて脳内物質を正常化する
心を観察し仕組みを知る

という順序で進むのが、遠回りなようで確実な方法です。

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