【心理学】強化スケジュール・不定率強化と依存の関係

心の話
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ギャンブルをやめたいのに、どうしてもやってしまうなどの依存は、本能レベルで心を操作されているために起こります。

本能によるものなので、あらがうことはできません。

今回の記事では、心理学の強化スケジュール・不定率強化を解説します。

これがどのように依存に繋がるかを知っていただいて、抜け出すための知識として使ってください。

不定率強化とは

オペラント条件付けスケジュールとしての「不定期強化」

オペラント条件付けは、宿題をすれば褒められる、仕事をすれば給料が支払われるなどの、オペラント行動(=自発的な行動)をした結果、何かが与えられる事を指します。

その出来事で行動が強化されます。強化の枠組みとして、良い・悪い以外に(正の強化刺激・負の強化刺激)

褒められるから宿題をしよう、給料がもらえるから仕事をしようと行動するのが、この結果です。

スケジュール強化としての固定強化変動強化の2つに分けられます。

固定強化なら問題ありません。変動強化の時に、囚われて依存状態になります。

固定強化(連続強化)

何かをすれば必ず決まったことが起こる状態です。

何か行動をすれば、必ず行動が強化される状態です。

  • 水道の蛇口を捻れば水が出る
  • 自動販売機にお金を入れてボタンを押せば、その商品が出てくる
  • 宿題を忘れれば、必ず叱られる

といったものが、固定強化です。

蛇口を捻る=オペラント行動
水が出る=行動を強化する現象

です。なので水が必要ならば蛇口を捻ります。

変動強化(不定時・間歇強化)

何かをしても、決まったことが起こる時と起こらない時がある状態です。はっきり決まっていないので、やきもきして気にしてしまいます。

何か行動をしても、行動が強化される時とされない時があります。

毎回ではなく時々強化する状態で、固定強化に比べて強化されやすく消去されにくいという特徴があります。つまり、執着しやすくなります。

先の例に書いた水道の蛇口ならば、捻っても水が出る時と出ない時があるという事になります。蛇口から普通に水が出なければ、気になって何度も確認しますよね。

変動強化には、以下の4パターンに分かれます。

  1. 定率強化スケジュール
  2. 変率強化スケジュール
  3. 定期強化スケジュール
  4. 不定期強化スケジュール

この中で、変率強化スケジュールと不定期強化スケジュールが、依存を生みやすい不定率強化です。

1.定率強化スケジュール

ある商品を10個作れば、賃金が千円支払われます。(歩合制)

例:10缶コーヒーを買えば、必ず1缶無料になるといった、一定回数の反応後に強化するスケジュールです。

2.変率強化スケジュール(依存を生みやすい)

ある商品を5個作れば千円もらえる時もあれば、15個作って千円の時もあります。

例:1/10~1/15回の確率で当たりが出る棒アイスといった、決まった反応の回数ではなく、不規則な回数で行動を強化するパターンです。

3.定期強化スケジュール

一定のスピードで商品を作っていれば、決まった時間に決まった賃金がもらえます。(時給制)

例:毎朝7時に朝食が用意される、月に一度決まった日に給料が支払われるなど、一定の時間が経過してから最初の反応を強化するパターンです。

4.不定期強化スケジュール(依存を生みやすい)

商品を作っていても、いつ賃金がもらえるのか決まっていない。(ただし、高い賃金が支払われるかもしれない)

今日は夕方の4時にタイムセールがあったが、明日は何時かわからない等、一定時間の経過ごとに強化するが、強化までの時間が不規則に変化するパターンです。

不定期強化が依存を生む理由

脳に快楽物質が分泌される

依存は、脳内の快楽に支配された状態とも言えます。待っていたことが起これば、ドーパミンが出ます。人はドーパミンによって意志決定を操られるといわれるほど、強力な物質です。

報酬が定期的にもらえる時よりも、不定期的の方が依存性を強くします。これは、不定期的にもらえる報酬の価値が、相対的に高く感じるからです。

つまり、普通にもらえるよりも、「やっともらえた!」という気持ちが快感になります。

不定期強化の代表的な例が、ギャンブルです。

パチンコなら、一回でも大きな当たりを経験していれば次回もそれを期待します。待ちわびて出た当たりは、激しい喜びと共に脳に快楽物質を分泌します。

その快楽が忘れられず、次こそはとお金をつぎ込んでいきます。

メールの返信を気まぐれでしかくれない恋人がいたとします。何度もメールを出しても返事が来ず、悲しい気持ちになっていた時に返事が貰えれば、とても嬉しくなります。

虐待を繰り返す親が、たまに優しく接してくれる事があります。DVを行う人が一時期優しくなる「ハネムーン期」もそうです。普段つらく当たられる分、優しい時の嬉しさは大きくなります。

その時の優しさが忘れられず、本当はいい人だと信じ、離れずにそばに居続けます。

動物を使った実験

ボタンを押すと、エサが出るしかけを作ります。

ボタンを押すと必ずエサが出てくる(固定強化)のならば、お腹がすいて必要な時だけボタンを押します。

それを、ボタンを押してもエサが出るかどうか分からない、ランダムな状態(不定期強化)にすれば、何度もボタンを押し続けるようになります。

餌が出る確率を落とせば、 一日中ボタンを押し続けるようになります。

不定期強化による依存から抜ける方法

そこから離れる

これは本能をコントロールし、依存させるしくみであるという事実を知ってください。

一番良いのは、その相手や状況から離れる事です。

パチンコなら、その場所に行かないようにします。脳内物質の中毒になっているので、避けるのは苦しいと思われます。ですが、そういう「しくみ」なので、どこかで離れなければずっとこのままです。

ない状態に慣れてくればあの時の心の状態は普通でなかったと気が付きます。

落ち着いて瞑想をしてみる

瞑想をすれば、心が静かになり落ち着きます。

ざわつきがリセットされます。

心のざわつきは依存をごまかし続ける状態につながります。

心が静かな状態で、内面から湧き上がる幸せを見つけていくようにすれば、依存状態からは離れられます。

まとめ

  • 決まった行動に対し、決まった反応がないと依存につながる
  • 「不定期強化」と呼ばれる状態で、依存になる理由は
    • 結果が決まっていないので気にしてしまう(執着)
    • 反応が出た時の喜びが快楽となり忘れられない
  • 本能を操作されているので、離れるしか防御手段がない

この依存は人間関係でも使われます。

なので、時間を守らない、必要な連絡を期限までにしてこない人に対して、少し警戒をしてみることをおすすめします。必要以上に気にする結果になり、気力も時間も無駄に使ってしまうからです。

その様な人は、単にだらしないだけの場合もあります。

ですが、そのだらしない状態でいれば、周囲が依存して尊重してくれるという経験をして「味をしめている」から、改善しない場合も多々あります。

これは意図的なシステムでの結果を指します。
何かを頑張った結果、失敗する時もあれば成功もあるという、チャレンジを指すものではありません。

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