自分が生きていく上で何を重視しているのかが分かれば、迷った時の指標になります。
今回の記事では、シュプランガーの性格分類について書いていきます。自分はどのタイプに近いのか考えながら読んでみてください。
シュプランガーの性格分類とは
ドイツの心理学者シュプランガーが提唱した性格分類です。
人が生活をしていく上で、どの領域に最も価値を置いているか、興味を持っているかによって、6つの個性に分類したものです。
理論型、経済型、審美型、宗教型、政治型、社会型の6つにわかれます。
これが、生活領域における価値観での類型です。
シュプランガーの性格分類6タイプ
活用法
自分が6タイプのどのタイプか分かれば
- 人生に何を求めるのか?
- 人生の目標や意味は何か?
についての傾向が見えます。
6つの分類と、現実の生活の差が少ない程に、人生は生きやすくなります。自分らしい人生、自分が納得できる生き方に近づくからです。
価値観や興味を知ることで、生きる目標や方向性を定める指標にもなります。
自分はどのような価値観なのか、叩き台としても使えます。
叩き台とはどういうものか?ですが
例えばお昼に「今から何を食べに行く?」と聞かれても、ぱっと答えが出ないことがあります。
ですが、「今から何を食べに行く?カレーはどう?」と聞かれると、
「カレーいいね! 食べに行こう!」と思ったり
「カレーよりも、ハンバーガーかな?」と、別の案が浮かびます。
カレーが叩き台になったために、すっと答えが出てきた形です。
お昼ご飯でさえ悩むことがあるのに「あなたの人生の価値観は何か?」と聞かれても、答えはなかなかすんなりとは出てきません。なので叩き台を活用します。
このテストで「経済」「審美」といった答えが出ると、
「そういうところもある!」と納得できたり、
「そこは違うような気がする」と考え直したりできます。
このような使い方でも、ご自身への理解を深めていけます。
シュプランガーの性格分類6タイプテスト
以下のサイトで診断が出来ます。
シュプランガーの性格分類6タイプ解説
1.理論志向型(Theoretical intention type)
物ごとや世の中を客観的に見て、理論的に解釈し、説明しようとするタイプです。
客観的で冷静な判断が得意な一方、具体的な状況にはあまり興味がなく、実生活への適応力に欠けます。
真理の追求を好み、理屈の通らないことが嫌いです。理論が見つからなければ、見つかるまで探求します。
気まぐれ的なものに惑わされることはなく、世の中を知的に捉えようとします。
感情や愛情を重視しない、人付き合いが苦手、意味のないように見えるやり取りに興味が湧かない面があります。
2.経済志向型 (Economical intention type)
物ごとの判断基準が、経済的にみて「損」か「得」かを重視します。
美術品、工芸品なども、金銭的な価値があるか、投資の対象になるかどうかが需要になります。人付き合いでも、ビジネスの相手としてどうか、仲良くなっておけば得かどうかを見ます。
ケチ呼ばわりされても気にせず、そのような相手の経済状態さえも測っています。
実用性を重視します。技術の習得や何かを勉強するのにも、何に役に立つのか、何が得られるかによって行動の指針を決します。
努力よりも結果が大切で、何も得られないことに意味を感じません。これが良いように作用すれば、合理的で無駄がないように仕事を進められます。
3.審美志向型(Aesthetic appreciation intention type)
感覚をとにかく大切にし、妥協せずに最高のものを求めます。
繊細で、綺麗なものに最も価値を置きます。芸術や美容にかかわる人にこのタイプが見られます。
容姿や外観から入る場合もありますが、内面や考え方、生き方の美しさに辿りつく場合も多く、どのようにその世界と共存するかを考えます。そうして独自の世界観を広げていきます。
個人主義的で、人からの束縛を嫌います。その上、感受性が高く、傷つきやすいので、デリケートで近づきにくく思われる場合も多いようです。
4.宗教志向型(Religion intention type)
神秘的なことに興味を持ち、その現象や結果に価値を置きます。心や魂が救われることに関心があるため、見えない世界の仕事に生涯を捧げる人もいます。
他人の幸せを第一に考え、奉仕や自己犠牲に価値を感じやすいタイプでもあります。博愛的で道徳を重視します。
時には狂信的に人に尽くし過ぎ、破滅の方向に進んでいく場合もあります。
宗教家でも金銭的なものを重視するのは、このタイプではなく経済志向型と思われます。
5.権力志向型(Power intention type)
権力を求め、地位と名誉を持ちたがり、他人を支配したいと願うタイプです。就職先、人間関係、配偶者なども自分の権力を支えるものと考えます。
人生は全て戦いで、勝ち負けが全てです。勉強や努力は、人より優れたい、自分が他人より優位にたつためにやります。芸術への関心も同じです。
負けず嫌いな一方、負けを認めた場合は素直に屈し、下に入ることで何か得しようと考えます。
常に緊張感があり、人生は真剣勝負です。良いようにそれが作用すれば、団体や世の中を大きく改善・発展させる力になります。
6.社会志向型(Social intention type)
人を愛し、協調して生きて行くことに価値を感じるタイプです。
他者との関係を重視します。人を愛し愛されながら、支えあって生きていくことを好み、献身的で損得勘定はほとんどありません。
福祉活動や奉仕活動にも進んで参加します。このタイプにとって、それが当たり前であり、人と協力し何かを達成することに価値を見い出します。
協調性が高いかわりに、和を乱していけない、目立ってはいけないという意識が強く働きます。平均的な行動や振舞いを意識して行う傾向があります。
まとめ
結果は100%当てはまるわけではなく、どれが一番強いか程度でとらえてください。人の価値観は1つだけではないので、○○型がメインでその次くらいに○○型を大切にしているなといった感じです。
私は「6.社会志向型」でした。
1人で好き勝手に行動するタイプなので、自分でも意外な結果でした。
これは「とにかく徳を貯めよう」と、徳が貯まることを優先して行動しているからかもしれません。
それが価値観として定着したのかと思います。