自己否定の怖さと意味ー成長を止める自分への厳しさ

心の話
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自己否定は謙虚に見えて、実は自己中心的な思考です。

今の自分を否定することでは前には進めません。多少は進めたとしても、かなりの効率の悪さです。

そして進んでいる先が前なのか後ろなのかもわかりません。

自分嫌いという自分が見えていない状態で、なぜ前へ進んでいると言えるのですか?ということです。

向かっている先は後ろかもしれませんよね。

今回の記事では、自己否定の怖さや成長を阻む原因を、自己否定の塊だった立場から書いてみます。

  • 自己否定をする理由
  • 自己否定が自己中心的な理由
  • 自己否定が成長を阻む理由
  • 自己否定をする人に必要な「セルフコンパッション」

自己否定をする理由

自己否定とは?

「どうせ自分なんて」「自分は何をやっても駄目だ」と自分自身を認めないことです。

自分が悪いという考えが根本にあるため、何か良くないことがあれば自分のせいだと思います。

極まれば「自分なんていない方が良い」「消えてしまいたい」という自分嫌いになります。

自己否定をする理由

自己否定をするのには、いくつかの理由があります。

  • 自己肯定感が低い
  • 周囲に駄目出しをされ続けた
  • 理想と現実が一致していない
  • 完璧主義
  • 最初から否定することで傷つくのを避ける
  • 悲劇のヒロインのようなナルシズム
  • 超自我(理性的な心)によるもの
  • 社会的な価値観

あたりがよくある理由だと思われます。

一番の理由は、

自己否定することで問題が解決出来ると思っているからです。

何か良くない結果になった時に自己否定をして、誰かに助けてもらえたのかもしれません。幼少の頃、親の前で強く自己否定して見せることで、何かが許されたのかもしれません。

逆に、自己肯定することで「うぬぼれるな」と非難されたのかもしれません。

このように「何かが解決する」のを経験した結果、何かが起これば自己否定するようになります。

思考のパターンとして癖付けされている状態です。

自己否定が自己中心的な理由

上の図は、マズローの欲求5段階説です。

COMMENT

マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが提唱する説です。「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮定に基づき、人間の欲求を5段階層で理論化したものです。

この5つの欲求を簡単に説明すると

  • 生理的欲求:食事・睡眠・排泄・性的欲求などの基本的な欲求
  • 安全の欲求:危険や恐怖を避け、安全・安心に暮らしたいという欲求
  • 所属と愛の欲求:家族、友人、地域、会社や学校等、人と繋がりを求め、団体へ属したい欲求
  • 承認の欲求:尊敬や高い評価を得たい欲求
          他者承認欲求(他人から認められたい)
          自己承認欲求(自分で自分を認めたい) ↑ここまでが欠乏欲求です↑
  • 自己実現の欲求:自分自身の為の成長や自分らしさを目指す欲求 成長欲求です

自己否定は、承認欲求の裏返しです。自分で自分を認められないから否定しています。

承認欲求は欠乏欲求です。自分に足りないから欲しいと思っています。なのでどうしても自己中心的なものになります。

なので自己否定は、謙虚でも立派でもなくただ「自分の欲求」からのものです。

自己否定が成長を阻む理由

自責にエネルギーを使うから

自分で自分を否定する時にはエネルギーを使います。否定にもエネルギーを使えば、否定されてもエネルギーを消費します。

こんな事を1人2役もやっていれば疲れるのも当たり前ですよね。

この作業に疲れてしまうので、解決や成長への行動にエネルギーを回せなくなります。

自己否定だけで満足してしまうから

反省しているから、自分が悪いと思っているから、「だから自分は偉いんだ」「自分の心は綺麗なんだ」と納得し、それで満足してしまう場合があります。

人には心理ホメオスタシスという、変化を嫌う部分があります。

それが働けば、「反省しているからこれで充分だ」という気分になり、成長という変化を止めます。

自己否定をし続けるのは、単純に変わりたくないという「心のしくみ」がそう思わせている場合が多いものです。

カルマが溜まるから

カルマとは、悪いエネルギーのことです。悪い事をすれば溜まっていきます。本来大切にするべき自分を否定するのは悪いことなので、カルマが溜まります。

悪いエネルギーは同質の悪いものを呼び寄せます。

自分はダメだ、無価値だと思っていると

  • エナジーバンパイア
  • 都合よく利用しようとする人たち
  • 負のスパイラル

が、周囲に寄ってきます。

その一方で、健全な思考の人は、そんな雰囲気は居心地が悪いので離れていきます。

頑張れない環境を用意してしまう

自己否定的に自分に厳しくしていると、いざという時に頑張れなくなります。

失敗したくないので、逃げ道を用意しはじめます。

試験の前に勉強できないような環境を作り出す、本番で体調を崩す、といったことが起こります。体調は無意識が勝手にコントロールする部分があるので、体がだるくなったり頭痛がするかもしれません。

こうして失敗しても大丈夫な言い訳を準備します。

誉め言葉が苦痛になる

何かに努力して、成果があがったとします。それを見た指導者や周囲の人が褒めてくれました。

通常ならば、これで自信が付きやる気もUPし、さらに努力し成果を上げていきます。

自己否定の気持ちが強ければ、誉め言葉を否定します。

こんな自分を褒めてもらって申し訳ない、せめて失敗しないようにしようと、自分を追い詰めていきます。

正当な評価さえ受け取れないので、正しい自分の状態を把握できません。

自己否定を止めるのが怖い理由

自己否定は、「自分はダメだからもっと成長しよう」という自己成長の元なのだと思っている人は多くいます。

自己否定を止めれば

「自分はもっとダメになってしまう」
「成長する努力をしなくなる」

のが怖いという発想です。

そのため、自己否定を止めたくないと思います。

はっきりいって

それは大きな勘違いです。

何かを全力でやろうと思えば、自己否定に使うエネルギーも時間も無駄に感じます。それぐらい自己否定は成長に邪魔な行為です。

わざわざ自分を否定しなくても、「やりたい事はやりたい」で良いはずです。

自己否定をする人に必要な「セルフコンパッション」

セルフコンパッション(self-compassion)とは、自分に向ける「思いやり」「優しさ」「慈しみ」のことです。

その結果どんな状況下でも「あるがままの自分」を肯定的に受け入れられる心理状態になることを意味します。またはそれを実現する手段のことを言います。

ストレスをケアしたり、自分で自分を励ますこともそうです。

私がお勧めするのは、慈悲の瞑想です。

楽な体勢でイスにすわり、ゆっくり目の呼吸をします。そして以下のフレーズを頭の中で復唱してください。自分に対して、暖かな思いやりを注ぐイメージです。

私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)

まとめ

  • 自己否定してしまうのは、それで問題が解決できると思っているから
  • 自己否定は承認欲求の裏返し
  • 自己否定すれば、以下の理由で成長を阻む
    ・エネルギーの無駄使い
    ・自己否定しただけで満足する
    ・カルマが溜まる
    ・出来ない言い訳を用意する
    ・成長を認められないので次の段階に進めない
  • 自己否定を止めても成長する努力は出来る、むしろ止めたほうが出来る
  • 自分を労わるセルフコンパッションをする(慈悲の瞑想がおすすめ)

自己否定の癖を完全になくすのは無理だと思います。

基本的に「自己否定をしなくなる」ようになれば、エネルギー的にも楽になります。

自己否定の癖が出ても、「だから駄目なんだ」とそれを元に自己否定するのではなく、普段は否定しなくなった部分を評価してください。

どうしてもコンプレックスを刺激される、どうしても無力感を感じる、などで自己否定感を持ってしまうような環境や関係もあります。

その場合は、一旦距離を置いて捉え方やかかわり方を考え直してみるのも良いと思います。わざわざ自己否定してしまう場に出向く必要はないからです。

このように、どうすれば自己否定をしないで済むのかという起点で考えてみることをおすすめします。

なぜなら、ただつらくて不便なことだからです。

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