やる気があるのに行動出来ない仕組みと対策は?

心の話
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こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。

やる気があるのに行動・実行出来ない理由として言われているものはいくつかあります。

  • 面倒に感じる
  • 難しそうだと思う
  • 何からやっていいか分からない
  • やる意味はあるのか考えてしまう
  • 今は時期じゃないと思う
  • 意味もなく怖い
  • 過去のトラウマを思い出す

などです。

それには根本的な原因になる仕組みがあります。

また「やる気さえあればなんとかなる」という考え方は脳科学的に見ても効率的ではないと言われています。やる気頼り、依存になるのでやる気が起きなければ何も出来ないからです。

やる気があっても行動出来ない仕組みを知らなければ逆効果にさえなります。やる気があるほどに、テスト勉強の時に片づけを必死にやる力に使われるからです。やる気があったがために掃除の時間が長くなるという結果になるかもしれません。

今回の記事では、やる気があるのに行動出来ない根本的な原因と対処法について書いていきます。

記事の内容
  1. やる気があっても行動出来ない根本的な原因と仕組み
  2. 効果的な対策は仕組みを作らないこと
  3. 逆効果な対策は自分を責めること

やる気があっても行動出来ない原因は?

交感神経の逃避反応による仕組み

目的や理想があって、やりたいとやる気満々で始めようとすることがあったとします。

勉強や習いごとの練習、日課にしたい筋トレなど、いざやるそ!と思うと、何故か逃げ出したくなることがあります。強制されているわけではない、自分のやりたいことだったはずなのにです。

勉強なら、あのページ数の多いテキストを読まないといけないなぁとか

練習なら上手くいかなかった所があって気乗りしない、など考えるだけで気が重くなるなどです。

これは生物的な反応でもあります。

「やらなければ」という義務感に対しストレスを感じた交感神経が、逃避反応を起こした結果です。

ストレスによって交感神経が反応する別の例

目の前に危機が迫った時

  • 「不動化」いわゆる死んだフリ
  • 「可動化」闘争・逃走反応(アドレナリン等を出し闘うか逃げるか決める)

という反応が起こります。

やる気があるのに実行できないのも同じような神経の反応です。

交感神経とは、交感神経・副交感神経から成る自律神経のうち、活動や緊張を司るものです。副交感神経は休息とリラックスに関わります。

これは自分自身を守るための防衛反応で、心理学的ホメオスタシスにも通じるものです。

逃避反応が様々な感情を呼び起こす「仕組み」

感情とは人の生体反応(外部の刺激に応じて必要な神経伝達をする)に対し心がどう判断するかで決まり、次の行動を決定するために湧くものです。

例えば誰かが自分の大切なものを黙って持っていけば、

  1. アドレナリンが湧く(生体反応)
  2. 腹が立つ(心の判断)
  3. 文句を言って取り返す(次の行動)

といった感じです。

逃避反応が起きた時に、人によって心が以下のように判断します。

  • 面倒だ
  • 難しそう
  • 何からやっていいか分からない
  • やる意味はあるのか
  • 今は時期じゃない、今度やろう
  • 意味もなく怖い
  • 過去のトラウマを思い出す

一部の例ですがこんな感じの様々な嫌な考えが浮かびます。

つまり

  1. 逃避反応(生体反応)
  2. 嫌な考えが浮かぶ(心の判断)
  3. 実行しない(次の行動)

防衛反応が感情を生み、行動出来ない仕組みを作っています。

効果的な対策は?

仕組みによって出来ないので、その仕組みを生まなければOKです。

方法は2つです。

  1. ただ淡々とやってみる(義務感のストレスを生まない
  2. 副交感神経を活性化する(交感神経の逃避反応を抑える

もう少し解説します。

1.ただ淡々とやってみる

勉強だったらとりあえず席に座りテキストをただ開いてみます。それで終わりです。筋トレだったらマットを出して1回だけ何かトレーニングをする、練習なら道具を出して触ってみるなどです。

これ以上やりたくなければ止めます。ただ、そこまで出来た自分を褒めてください。

やろうかなと思った時に、負担にならない程度のほんの少しやってみます。そしてやった自分を自画自賛します。

普通なら逃避反応に負けて何もやらない所なのに、何らかのアクションを起こしているのだから凄いことです。

何度も繰り返していくうちにもう少しやってもいいかなという気分になります。さらにもっとやりたくなります。もっとやりたくなったら満足するまで続けてください。

これは心理学的ホメオスタシスを乗り越える方法でもあります。

副交感神経を活性化する

交感神経で逃避反応が起きているので、副交感神経を優位にして嫌な感情が湧かないようにする方法です。

副交感神経を優位にするためには、呼吸法がお勧めです。瞑想も効果的です。

深くゆっくり落ち着いて呼吸をするだけでも効果があります。

  • 4秒かけて鼻から吸い、4秒かけて鼻から吐く
  • 4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて鼻から吐く

吐く時に副交感神経が刺激されるので、吐く方を気持ち長めにするだけでも効き目があります。

腹式呼吸は横隔膜を上下させる呼吸法です。横隔膜を動かすことで自律神経が刺激されます。

吸う時に腹部を膨らませそのまま息を吐きます。

腹式呼吸の瞑想もお勧めです。

5~15分、ゆっくり呼吸をして気持ちが静まると、少しまどろんだようなぼんやりとした気分になります。

その状態で、やろうと思ったことを何も考えずにただ初めてください。負荷がかからない程度で十分です。

この状態で始めれば嫌な気分にならないので、次に始める時の気負いが減ります。(それでもしばらくは抵抗感があるはずなので、始める前に5分程度呼吸法などでリラックスしてください)

逆効果な対策

やらなければダメだと責める

逃げたい、やりたくないのに

  • 逃げちゃだめだ
  • やらなければダメだ

と自分を責めるのは逆効果です。自己防衛と自責の苦しみを生みます。

これが自分ではなく他者から言われたと思えば想像がつきます。

テスト勉強しないとだけれど気が進まないなあと、どう始めようか悩んでいる時に、親から「さっさと勉強しなければダメでしょ」と怒られるのと同じです。

「そんなの分かってるよ!」と腹が立ち、余計にやりたくなくなります。

これは怒られている人の自己防衛で、注意を受けた際に自尊心が傷ついたと思います。自分で自分に対し同じことをしているようなものです。

何度もやろうと考える

やろうと考えてそのまま実行するならまだマシです。

ですが大抵は、やろう、やらなきゃ、と頭の中で繰り返します。

これは認知資源の無駄使いです。

認知資源は注意資源とも呼ばれる、何をやる時にも必要な注意力のことです。認知資源が枯渇すれば疲れて注意力が散漫になります。

これは、何かをやる時だけでなく何かをやろうと考えただけでも消費します。

なので、やろうと考える度に認知資源が減っていくので、考えるだけで実行したかのように疲れます。

まとめ

  • やる気があっても行動出来ないのは、逃避反応が感情を作り実行出来ないようにする仕組みのため
    • 逃避反応(生体反応)
    • 嫌な考えが浮かぶ(心の判断)
    • 実行しない(次の行動)
  • 効果的な対策は仕組みを作らせないこと
    • ただ淡々とやってみる(義務感のストレスを生まない
    • 副交感神経を活性化する(交感神経の逃避反応を抑える
  • 逆効果な対策は
    • やらなきゃダメと自分を責める(逃避反応の強化)
    • やろうと頭で何度も考える(考えるだけで疲れ余計に実行できない)
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