デグーちゃんは、ネズミっぽい外見から雑食と思われることもあります。
ですが完全に草食で、びっくりするくらい粗食です。おコメやトウモロコシは糖分が高すぎるのでめったに食べさせません。キャベツも甘すぎるの控えるくらいの厳しい食餌管理をします。
今回の記事では、デグーのおやつリストと食べてはいけない物リストを書いていきます。
基本的な食餌
大人のデグーの基本的な食餌は
- ペレット10g(もしくが体重の5%)
- チモシー食べ放題
- 糖質の少ない野菜
を基本としています。牧草でもアルファルファやオーツヘイは栄養価が高いのでおやつ扱いです。
デグーにおやつをあげ過ぎる問題は糖尿病だけではありません。
- ストレスホルモンが増える
- 幸せホルモンが減る
- 老化が早まる
- 免疫機能が狂う (病気になりやすい)
- 体内が火事に!
といった弊害があります。
詳しくは下の記事を読んでください。
与えても良いおやつ
嗜好性の高い牧草
デグーの主食はあくまでもイネ科の牧草です。
なので、それ以外の牧草はおやつ的な扱いです。
- マメ科の牧草であるアルファルファ、
- イネ科だけれども糖分が高めのオーツヘイ、
などが好きなデグーちゃんには、おやつとして与えてあげるのが良いと思います。
ペレット
ペレットが好きなデグーちゃんなら、それをおやつとして扱うことが出来ます。
特別に好きなペレットだけをおやつとして与えるなどです。
その場合は、おやつにあげたペレット分を足して1日にあげるペレットの総量(体重の5%の重さが推奨されています)を考えてくださいね。
野菜、種など
生野菜をあげすぎるとお腹を壊すことがあるので、量には気をつけてください。
小動物用の乾燥野菜も色々販売されています。家で乾燥野菜を作ってあげるのもお勧めです。
おやつとして、あげても良いもの
オオバコ、タンポポの葉、パセリ、ブロッコリー.小松菜.チンゲン菜、インゲン.絹さや. 大根の葉、カブの葉、柿の葉.桑の葉、ビワの葉、にんじんの葉 、クローバー、白菜.レタス.サラダ菜 、カキドオシクレソン せり、しそ 水菜、セロリ、パパイヤの葉
あくまでもおやつなので、牧草やペレットを食べる量に影響がない程度にあげてください。栄養が偏らないように、少量を2~3種類ずつあげるのが良いようです。
時々、ほんの少量をあげるくらいなもの
えん麦、大麦、クコの実、粟、蕎麦の実、かぼちゃの種、キャベツ、ピーマン、バジル
サプリメント
小動物用のビタミンや乳酸菌のタブレットなどです。
今では、デグーは体内でビタミンC が作られるというのが定説になっていて、ビタミンタブレットが絶対に必要なわけではないようです。
糖分を使用しているので、糖分のとり過ぎの心配もあります。
水に混ぜるタイプのビタミンもあるので、ビタミン不足が心配な人はそれを使ってみるのも良いと思います(私は使っています)
食べさせてはいけない物
以下のものを与えると、具合が悪くなり最悪命を落とすこともあります。くれぐれも注意してください。
・アボカドの果実・種子・葉・樹皮(ペルジン)
・玉ねぎ、葱、リーク(西洋ネギ)、ワケギ、ニンニク、ラッキョウ、ニラ、ノビル、アサツキ(硫化アリルによる貧血)
・ジャガイモ・トマト・ナスの芽や緑色の実や葉(ソラニン)
・サトイモ(生食は中毒症状を引き起こす)
・ホウレン草・サツマイモ・麦芽(シュウ酸)
(シュウ酸はカルシウムとの兼ね合いで適度に摂取する事を推奨する意見もあります)
・さくらんぼ、りんご、アンズ、桃、の未熟な果肉と種(シアン化水素酸化合物)
・チョコレート、 ココア(デオブロミン)
・茶葉(カフェイン)
人間用に味付けされた食べ物や、人間用のおやつは、糖尿病を引き起こす原因になるので、これもやめましょう。
おやつをどう「使う」か
デグーちゃんは、とても食いしん坊な子が多いです。
いつもべったり仲良しさんのデグーちゃん達でも、おやつが目の前にあると、とび蹴りをしたり張り手をくらわしたりと、壮絶な争いが始まるそうです。
それほどまでに大好きなおやつを使ってコミュニケーションをとりましょう。
仲良くなるために使う
まだ人間を警戒しているデグーちゃんと、おやつをあげる事で少しずつ仲良くなる事が出来ます。
最初はケージの入り口にそっと置く→手から直接受け取ってもらう→手の上に乗って受け取ってもらう→肩まで上って受け取ってもらう
と、徐々にあせらずにステップアップしていきましょう。
注)徐々にあせらずのステップアップがが1~2日で終わる事もあれば、数年かかる事もあるようです。
芸を教える・ルールを教える
共同生活を安全かつスムーズに送るためのルールを実行してもらうためにご褒美的に使います、(合図で飼い主の所に戻ってくる、などのお約束)
デグーちゃんにとっても楽しい遊びになる「芸」を大好きなおやつを使ってスムーズに覚えてもらうことが出来ます。
ご褒美、おわび、ご機嫌取りに使う
病院に行くのをよく我慢したねとか、今日はたくさんお留守番させてごめんねなど、つらい思いをさせてしまった時にあげて、機嫌をなおしてもらいます。
家のチョコはそのおやつの意味をよく理解していて、自分のつらい気持ちとおやつが釣り合っている時はすぐに許してくれます。
でも、自分の気持ちよりもおやつの方が劣る(自分のお気に入り度、めずらしさ、大きさの総合で判断しているようです)時は「僕の気持ちなんて!!」と手を振り払い、さらに怒ります。
せっかくのおやつタイム。デグーちゃんとの愛と信頼を深める時間にもなると良いですよね。健康で長生きのためにもあげ過ぎ注意でお願いします。
まとめ
デグーの食餌管理は厳しいものですが、病気で食欲がない時などは事情が変わります。小動物は体重減少が命にかかわります。
その時は獣医さんと相談の上、栄養のあるものを食べさせてください。