共感覚とは?ー音で形が見え文字に色がある私の体験

感想と感覚
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共感覚とは?

言葉に色が見えるなど、1つの感覚(言葉→聴覚)に対し別のもの(見える→聴覚)までもが同時に作用する感覚の事を指します。

哺乳類に共通した感覚であり、人間も幼少時には誰もが持っていた物です。

乳児の頃は五感は未分化な知覚を生み出しています。通常は、その後の成長による感覚の発達にともない共感覚は失われていくといわれています。

大人になった状態ではその感覚を認識出来る人が少ないため、特殊な感覚とされています。

代表的なものに、

  • 文字や数字に色が見える「色字(しきじ)」
  • 音に色が見える「色聴(しきちょう)」

といったものがあります。

私の共感覚について

共感覚を持っていると思った理由

どうも私が見えているものは他の人と違うらしいと知ったのは中学生の頃でした。

でも幽霊が見えるわけではありません。それなら霊感持ちだと納得が出来ます。

統合失調症(当時は精神分裂病と言われていました)を疑ったけれど、その系統の本を読んでもしっくりきません。

妄想や想像というには、あまりにも事実とリンクしすぎています。

大人になりカウンセリングを受けても、「イメージ」で片付けられてしまいました。

頭がおかしい人と思われるのも嫌だったので、親兄弟はもちろん、友達にもこの現象は言わずにいました。

共感覚という言葉を知るまでは、実際に私の頭はおかしいのではないか?今はかろうじて生きているけれど、ふとした拍子に脳の機能が止まって死んでしまうのではないか?

と、時折恐怖感が襲ってきてつらい日々を過ごしていました。

20代前半あたりに偶然この感覚について知りました。調べていくとかなり自分にあてはまっている事が多くて本当に安心しました。

私は共感覚テストを受けたわけでもないので、絶対にそうだという保障はありません。

ですが、あの恐怖と再びお付き合いするのは嫌なので「私は共感覚を持っている」という事にしています。

私が知覚出来る共感覚

  • 音に形(波形のようなもの)がある
  • 音に触感がある
  • 音から景色のような映像が見える
  • 音に味がある
  • 文字や数字に色がある
  • 単語に色がある
  • 視覚に音がある
  • 視覚に匂いがある
  • 視覚から声が聞こえる
  • 触覚に味がある
  • 触覚に音がある
  • 触覚に形がある
  • 触覚に色がある
  • 味覚に形がある
  • 嗅覚に形がある

普段からこの全てを強く知覚しているわけではありません。意識した感覚について、この中の2~5つくらいを感じます。

メインは、音に関するもので、波形、触感、映像です。共感覚の中ではメジャーな、文字に色があるというのは、慣れ過ぎて当たり前になってしまい、あまり意識していません。

共感覚保持者に多いと言われる絶対音感は持っていません。

私にとっての共感覚のメリット

音楽を、それこそ五感で楽しめます。

好きな音楽を聴くと、どんなつらい事があっても生きてて良かったと思えるくらい幸せになります。

人によく感心されるのは、会話に関する記憶力です。会話にはつねに視覚がセットでくっついているので、記憶が強化されます。

私にとっての共感覚のデメリット

嫌な感覚も、五感でしっかり感じ取ってしまう事です。

頭が痛い時は、その痛みだけではなく、形が見え音が聞こえ味も感じます。(痛い形と痛い音と痛い味)

音についてはかなり敏感です。世間は良い音ばかりではないので、事情が許す限り、ヘッドフォンなどで雑音を遮断しています。10分程の移動でも、音楽プレイヤーは手放せません。

地味に困るのが、簡単な計算でも気を抜くと間違ってしまうという事です。

数字に色があるのですが、3は少し暗めの黄色、2は黄色がかったオレンジ、9は少し明るい黄土色に見えます。

この3つをよく混同してしまい

3+5=13
2+4=7
9-1=2

といった感じになってしまいます。何と何を混同するかはその時によって変わります。ポンコツすぎるだろ私…。なので計算機を使うか、指を使って計算するようにしています。

一番のデメリットは、共感覚によって記憶力が強化されたためにおきている事象です。私の場合は、人の顔を覚えすぎるために逆に誰なのか分からないという不思議な現象に悩まされています。

私の共感覚体験

背中に大きな翼が見えた

数年も前の話です。

ふとTVをつけると、ニュース番組をやっていました。画面の中では、男性のフィギュアスケートの選手が滑っていて、その後ろ姿が映っていました。

その選手が伸ばした両手が、背中から生えた大きな翼のように見えました。その後、ばっさばっさと大きくゆっくりと羽ばたいているのがスローモーションで見えたのです。

「何事??誰??」とパニックになってしまいました。ここまでのモノを見せてくれるという事は、その選手はとても芸術的に秀でているという事を自分の経験上知っているからです。

TVをつけた瞬間、作り物ではない翼をもった人間が映っていればその意味でもパニックになりますが…。

その選手は、今は引退してしまった町田 樹さんで、曲は「火の鳥」でした。

ライブハウス内に小雨が降ってきた

ある海外バンドのライブに行った時の事です。

私は恥ずかしながら英語力があんまりないので、とある曲の詩を大雨の歌だと思っていました。

ライブでその曲が演奏され、サビの部分が過ぎたあたりから、サーーッと小雨が降ってくる感覚を感じました。室内での事ですが、あまりにリアルな感覚に、腕が濡れていないか確認してしまったほどです。

雨の感覚まで感じさせてくれるなんて、すごいコンサートが観られたな。でも大雨の歌なのになぜ小雨を感じたのだろう…?

と思って家に帰って英語辞書で調べてみました。そしてあの曲は、実は小雨の事を歌っていると知りました。

人の声から見えるもの

私は話し声によって、その人の感覚が見えます。

具体的な見え方ですが、

3つの透過された画面が縦一列にならんでいる感じで、

  • 1つは波形
  • 2つ目は回路のようなもの
  • 3つ目は映像

がそれぞれ映し出されています。そのどこかにピントを合わしてしっかり見たい画面を見ます。同時にぼんやりと他の2つが見えます。

だいたいメインで見えるのは波形です。

波形に見える色や質感、太さなどで、その人がどのような性質を持っているのかざっくり見えます。波形の動きで、その人が自分の発言をどうとらえているのか、無意識との関係も含めて見えます。

回路のようなものは、思考の動きが見えます。まさに思考回路ですね。

同じ、何かに悩んでいる風でも

堂々巡りで悩んでいるのか
フル回転で全力で答えを探しているのか
結論が出ているのに悩んでいるふりをしているのか

では、回路を流れる光の動きが全然違います。

映像に関してはその時々で意味が変わります。

その人の本質が映像化される場合もあります。
話している言葉の意味が映像化される時もあります。

話している人が浮かべる映像がそのままというよりも、私が相手と同じような解釈が出来るものが見えるようです。

この画面が私の中では一番弱いものです。意識しない時の方が多いかもしれません。

ですが、何よりもこの画面が前面に出てくる時があります。

時には、その場に立体で映し出されて、その映像の中に自分が立っているかのようになります。この場合は何らかの意味があると思って注意深く観察します。

元々は音楽を聴く時によく見えていたものです。それを少し応用して人の声にも当てはめてていった感じです。

これらは私がかなり集中した状態の時にのみ見えるものです。(いつもこれならさすがに疲れます…)

普段は、波形がなんとなく見えるくらいで、それにもなるべくピントを合わせないようにしています。つけっぱなしのTVをそんなに意識していない時のような状態です。

まとめ

私は一歳くらいまで目がほとんど見えなかったそうで、そのせいで感覚がうまく5つに分離しなかったのかと思っています。

このような感覚を自分の経験として「芸術としては幸せ、日常生活は不幸」と評した人がいます。

この言葉があまりにも的確なので、今でも強く印象に残っています。

芸術の面ではかなり幸せです。一粒で五度おいしいような体験が出来ます。

日常では普通に生活しているだけなのに入ってくる情報量が多くなります。そして、その分析に追われます。なぜなら、分析しないと整理出来ないので、頭の中がパンパンになってしまうからです。

だいぶ情報の見方が分かるようになった今では、人が見れないものを知るのが面白かったり、何らかの見えない法則が見えたりするので楽になる事も増えました。

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