猫の尿路結石ストルバイトを解説!治療と療法食や早期発見の方法

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ストルバイト尿路結石は、発見が早ければ食餌のコントロールだけで治まる病気です。

ですが、気が付かなければ命を落とすこともあります。

薬局で売っている尿潜血(血尿)試験紙でチェックすれば、初期のストルバイトでも発見できるのでお勧めです。詳しくは記事中に書いていきます。

今回の記事ではストルバイトの治療について書いていきます。

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この記事は私が過去に作っていたペットブログからのものを加筆修正したものです。

猫の主な尿路結石は2種類

ストルバイト

猫の尿路結石で一番多いのがこのストルバイトです。リン酸マグネシウムアンモニウムが飽和して出来た結晶で、酸性の状態で溶けます。

成長期の猫に発症が多い傾向があり、尿PH6.6以上で結晶化します。

結晶化した状態をストルバイト尿結晶といい、さらに進むと結晶が集まって石になり、ストルバイト尿結石と診断されるようになります。

結晶の状態なら酸性で溶けます。つまり、PHコントロールの食餌療法だけで改善します。

ですが結石が進行し、目で見て分かるほどの血尿、尿が出ないなどの症状が出れば手術が必要になる場合もあります。

シュウ酸カルシウム

ストルバイトの次に発症が多いのがシュウ酸カルシウムです。

発症率はストルバイトより低いにもかかわらず、手術に至る数は多くなります。発症してしまえばフード等で溶かす治療を行えないからです。

高齢期の猫に発症が多いとされ、6.0以下で結晶化しやすくなります。

ストルバイト結晶(結石)になる原因

1.水不足

水分が足りないと尿中の成分が濃くなり結晶化しやすくなります。

2.運動不足

代謝が悪くなり水不足と同じ状態になります。

3.食餌

人間の食べ物をあげたり、尿路結石に配慮していないフードやおやつをあげ続けることで発症することがあります。

4.環境

綺麗な水が用意されていない、トイレが清潔でないので我慢して膀胱炎になる。(尿中の細菌はPHをアルカリ性に傾けます)、ストレスが溜まっているなどの環境が良くない場合。

5.体質

どんなに気をつけても、なる子はなります。(家の猫のリュミがこれです)
そういう体質とあきらめて療法食生活を続けていきましょう。

え!? 病院??

ストルバイトの症状

尿結石といえば、人間でも「出産より痛い」とさえ言われる病気です。そんな苦しい思いから早く救ってあげたいですよね。

以下の状態が見られた場合、尿路結石を疑って早めに信頼の出来る動物病院に相談してください。

1.やたらとトイレに行くようになる

残尿感があるため何度もトイレに行きます。猫のおしっこの平均回数は1日1~2回なので、これよりもかなり多い場合は要注意です。

2、一回のおしっこの量が少ない、もしくは出ていない

おしっこが出ていない場合はかなり危険な状態なので、緊急に病院に行ってください。

3.排泄に時間がかかり痛がっている

とにかく痛いので時間がかかります。トイレの中で痛がって鳴くことも。

4.トイレのしつけが出来ているのに粗相をする

トイレで落ち着いて出来る状態ではないので、粗相してしまう場合もあります。

5.下腹部を触ると痛がる

おしっこが膀胱にたまり、下腹部が張っている上に触ると痛がります。

6.血尿が出る

おしっこに血がまざり、オレンジや赤くなります。普通のおしっこの色でも尿検査紙で潜血反応が出る場合もあります。

7、おしっこをした後の砂やペットシーツにキラキラしたものが見られる

キラキラしたものがストルバイト尿結晶です。

8.食欲がない

尿毒症になり気分が悪く食欲が落ちます。

ストルバイト治療で病院に行く前に

以下のような事例が少なくないことも頭においてください。

自分で実際に病院に行ったり、周囲の人の話を聞いていると、本当に動物病院はピンキリだと実感します。

ストルバイトが原因で亡くなった猫ちゃんの話を何度か聞きました。

「それって病院がちゃんと治療や指導を行えば大丈夫だったのではないか」と思うものもいくつかありました。

いくつか例を出します。

  • 誤診
  • 指導不足(療法食について教えない等)
  • 技術不足
  • 不適切な薬の処方
  • 無意味に飼い主を責める
  • 相場と比べて異常に料金が高い

等々です。

治療に対し不安を感じたら、セカンドオピニオンを検討してください。

ストルバイトの検査方法

尿検査

顕微鏡で尿中に結晶が含まれているか確認します。

また、尿潜血やPHを試験紙でチェックします。
(尿潜血が+になり、PHは6.5よりも高くなります。)

レントゲン・エコー検査

結石が出来ている場合、大きさや場所を確認します。

ストルバイトの治療法

ストルバイト結晶は尿を酸性にすることで溶けるので、食餌療法をメインで行います。

結晶や結石により膀胱が傷付き膀胱炎を併発している事が多いので、抗生物質の薬や注射での治療も同時に行います。

ストルバイト結晶の初期なら、療法食と抗生物質で10日程で症状は治まります。その後病院と相談の上でその猫ちゃんにあった療法食を続けていきます。

結石の状態でも、おしっこがちゃんと出ている状態なら、療法食で様子を見ていく事になります。

2~3か月たってもストルバイトが消えない(カルシウム等の溶けない成分が石に含まれたり覆ったりしている)場合は、外科手術で石を取り除きます。

おしっこが出ない、血尿が酷いなどの場合も手術を行います。

その後療法食を続けていきます。

ストルバイトになってしまった場合、普通食に戻すと再発する可能性が高いです。なので療法食は続けていかなければいけません。

ストルバイトの療法食

療法食を少しでも安く

療法食を続けていくために、少しでも安く療法食を入手する方法があります。

病院ではなく、安い通販を使う

病院でお勧めの療法食を教えてもらい、通販や安い店舗で買います。

家の猫が通っている病院では、サンプルをいくつかくれてその中で食べてくれるものを安い通販で買うように勧めてくれました。

ポイントバックを狙って買う

楽天やAmazonなど、スーパーセールやポイントアップキャンペーンを利用すれば、さらに安く買えます。

割安な大容量を買い、保管に気を付ける

2㎏や4㎏入りのものはg単価が下がります。

あるストルバイト療法食は

  • 500g:1318円(100g=264円)
  • 2㎏:3471円(100g=174円)
  • 4㎏:5827円(100g=146円)

で、大容量を買うほどにお得になっています。

大容量の袋はしっかり封をして冷暗所や野菜室に入れておきます。

普段食餌をあげるものとして、500g程度をジップロックのようなチャック式の袋に入れておけば風味も飛ばずに使い続けられます。

ストルバイトの療法食には初期用と維持用がある

初期用

尿路にあるストルバイトをとにかく急いで溶かすためのものです。症状が治まるまで続けます。

維持用

ストルバイトが溶けて症状が治まれば、再発しないための維持用の療法食に切り替えます。初期に発見できた場合は最初から維持食を使う場合もあります。

代表的な療法食

  • ヒルズ
  • ロイヤルカナン

が、手に入りやすい代表的な療法食です。ネット通販はもちろん、ペットフードを販売しているドラッグストアやホームセンターでも売っているのを見かけます。

食餌療法になればおやつもあげられなくなります。

なのでドライとウェットを適度に混合で与え、メリハリをつける方法もお勧めです。

(家の猫の場合は、ドライ=食餌 ウェット=おやつ 扱いにしていました)

ヒルズ

維持食はシュウ酸カルシウム結石にも配慮
s/d、c/d、c/dライト、c/dコンフォートがあります。

初期用=s/d


維持食=c/d


ウェット

ロイヤルカナン

維持食はシュウ酸カルシウム結石にも配慮

以前は「PHコントロール」で販売されていましたが、現在では原産国が変わり名前も「ユリナリー S/O」になっています。

初期用=ユリナリー S/O




維持食=ユリナリー S/O オルファクトリー


WET

ストルバイトを早期発見するために

とにかくストルバイトは、石になる前に発見出来るのが一番です。

目に見える血尿や、トイレが近いなどの症状がみられる時はかなり病気が進行しています。それよりも早く見つけることで猫ちゃんも飼い主さんも辛い思いをしなくて済みます。

動物病院の定期検診を受ける

年に1度は健康診断を受けたほうがいいです。家の猫は検診の時にストルバイトの初期の状態で発見出来ました。

病院で検診を受ける時は血液検査や触診だけでなく、是非尿検査も行ってください。猫の採尿は難しいですが、下の記事を参考にしてみてください。

家での検査

家でも尿検査紙やPH試験紙で検査を行う事が出来ます。尿検査紙は薬局で取り扱っています。

猫のおしっこが赤いなど、明らかに目に見える場合は、相当症状が進んでいると思ってください。

尿潜血ではっきりと陽性反応が出る3+でも、人の目には普通の尿と区別がつかない場合が多いものです。

それでも遠心分離機(高速回転で液体と固体に分ける機械)にかければ、はっきりと白血球が尿の下に沈殿しています。

私はウリエースKC(10枚入り1100円、50枚入り3300円)という尿検査紙を使っています。これで尿糖と尿潜血が検査出来ます。(タンパク質はPHの都合で検査は出来ないようです)

一回の検査は100円程度です。月に2度くらい検査すれば、糖尿病や尿結石が初期段階で発見できます。

早期発見早期治療につながり、しかも安くて猫ちゃんへの負担も少ないのでかなりおすすめな方法です。

まとめ

家の猫は7歳で初期のストルバイトになりました。そこから何度か再発をくりかえしましたが、システムトイレに変えてからは再発がなくなりました。

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