運命、使命、宿命、天命という言葉があります。例として
- 運命は変えられる
- 使命を果たす
- 宿命を背負う
- 人事を尽くして天命を待つ
という使われ方をします。何か見えない力によって人を動かすような感じでしょうか。
「生きている証として出会いたいもの」かもしれません。「見えない力でほんろうされる何か」と感じるかもしれません。
見えない世界の物なので、優先順位でいえば
運命<使命<宿命<天命
になります。天命は重く、運命はそれほどでもありません。
「運命は変えられる」という言葉が表すように、運命は代えがききます。最重要項目の天命はどうかというと、否定すれば大事なものを取られるぐらいに逆らえないようです。
チャクラの発達段階でいえば、
運命=第4チャクラ
使命=第5チャクラ
宿命=第6チャクラ
天命=第7チャクラ です。
ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁
ストーリー(※ネタバレ注意)
父(パパス)・主人公・子 の3世代に渡るストーリー。
主人公が子供の時から、パパスに連れられて旅に出ている。
パパスは実はグランバニアの国王で、不思議な能力を持つ妻「マーサ」(主人公の母)が魔界へさらわれたため、天空の勇者を探して旅に出ている。
だが、そのパパスは主人公を庇って、目の前で命を落とす。
その後10年ものドレイ生活を経たのち脱出に成功。
大人になり妻を迎え子を授かるも、魔物に石にされたまま数年を過ごす。
妻と子供に見つけられ、人の姿に戻り、実は天空の勇者だった子と共に魔界を目指す。

主人公の人生があまりにも悲惨で、プレイするのがつらかったよね。パパスがこの世を去るシーンは結構トラウマです。
天命=天の意志=世界平和
天命は、天の意思(天意)を成すための天からの命令です。
それを感じ取ったり、悟ることで天命を果たせます。
世界平和のためには、勇者である主人公の息子がラスボスの「ミルドラース」と闘い勝利しなければいけません。
そこに生命をつなぐため、主人公の命を守ったパパスは天命を果たしたと言えるはずです。
ドラクエの世界で各町にいる教会の神父さん。お祈りでセーブが出来たり、お告げにより次のレベルまでに必要な経験値を教えてくれたりと、バリバリと天命をこなしています。
ルラフェンの町で、ルーラという移動魔法を研究していた老人は天命を受けていたと思われます。(お前が何者か知っていたという発言から)
宿命=生まれる前から決まっているもの
人は生まれてくる前にいくつかの約束をしているといいます。それは魂に刻まれています。
何度生まれ変わっても、魂の質の基本は変わりません。そして役割はその魂にとっても天意にとっても良いものになるように決められています。
魂のままに生きれば天意に沿うように上手く設定されているといった感じです。
やっている事の起点が、天なのか自分(の魂)なのかというのが違いで、やっている事はそんなに変わらないのかもしれません。
パパスや主人公は、宿命で動いていると考えられます。
使命=魂の声
魂が何をやりたいか、その声や意思を受け取ったものです。
主人公だったら、父の意思を継いで旅を続けるとか、とにかく母を探すんだとか、そういった気持ちは使命になります。理由はわからないけれど何かに導かれている状態です。
運命=ビアンカ(フローラ)との結婚=心の望み
なぜこの結婚が運命なのかといえば、ビアンカでなくても、宿命・天命は果たせたからです。フローラと結婚しても、天命を果たすための「勇者」である息子は生まれていました。
天命である世界平和を成すために、天空の勇者に生を与える血筋の妻が必要でした。
幼馴染のビアンカ、天空の盾を家宝に持つ家の娘フローラ、主人公は二択を迫られましたが…。どちらと結婚しても、天空の勇者の子どもが生まれます。
運命は変えられる、変えても天命は果たせる、のでこの結婚は運命です。主人公の心が望んだどちらかの女性が運命たっだということになります。
主人公はどちらでもいいかもですが、女性側は、選ばれたら過酷な人生になるのだから、運命に翻弄されますよね…。
運命、使命、宿命、天命に出会う条件
運命=心
運命は、(無意識を含んだ)心が強く望むものです。
自分の心を定め、目指していけば運命は引き寄せられるし、望むように変えていけます。
使命=魂を感じている段階
自分の心の状態が分かった上で、魂の声がなんとなく分かる状態です。自分の気持ちとは違う意思を感じ、それに基づいて行動するので、天命と勘違いしやすくもあります。
天命=天意に従う
使命=自分の魂の望みに従う
自分の心を理解し大切にした上で、運命を超えて出会うものです。

上の写真「標高3000mの断崖絶壁の寺「タクツァン僧院」(ブータン)」が、母親マーサの故郷「エルヘブン」のモデルではないでしょうか。
宿命=魂
使命がもっとはっきり意味をおびてくるような感覚です。
自分に起こる悪いことにもすべて意味があり、乗り越えて宿命に向かうと確信を持つくらいの意志の強さが必要です。
悪いことは自分を成長させるために必要な試練と思い、心を静め、集中して全力で乗り越えていくと魂と対話できるようになってきます。
天命=天意を知る
自分の魂が何者か分かった状態で天意を知るわけなので、多くを乗り越え、悟りをも開いた段階に思えるかもしれません。
もちろん、運命→使命→宿命を経てここまでたどり着く人もいます。
ですが、そのような人は天命よりも宿命、天よりも自分主体で進んでいく人が多いのではないか思います。
天命に出会うのに案外多いのが、最初から天命のみを知らされ、お使いや手伝いのような役割をするパターンです。ただのお使いや手伝いなので
「戦争を止める、天変地異を予言する」
ようなドラマチックだったり大きなことがおこるわけではありません。淡々と事務作業てきなお手伝いをしていく感じです。
拒否する事も許されず、自分の意思もあまり認められない代わりに、「徳」のお駄賃を貯めて欲しいものを手に入れていくような人生になります。(これはこれで役得な部分もあり楽しいことも多いのですが…)
まとめ
- 変更しても天命を果たせるのが運命
- 使命は魂からの声
- 魂には天との約束(天命)が刻まれている
- 天命が果たされるために微調整が必要なので、お手伝いがいる
天命から見た重要度は運命が一番低い
運命<使命<宿命<天命
多くの人の課題は、運命にあります。