変わりたいのに変われないただ1つの原因とは?

心の話
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今のままではダメだ、変わりたい、と思っても簡単には変われません。

それはやる気や気力が足りないせいではありません。

頑張れば変わるのかもしれません。ですが「ダメだから変わりたい」と自己否定を行動原理にした時、「自分は変わったと思っていたけれど結局何も変わっていなかった」と気が付く日がいつか訪れます。

内面までは変えられなかったからです。

今回の記事では、心や内面について、変われない理由と変わる方法について書いていきます。

人が「変わらなくていい」「そのままでいい」と言う意味は?

アナと雪の女王の主題歌である「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」が大ヒットしました。

あれは、「ありのままの自分」でなかったからこその内容です。

「こんな内気な自分はダメだ、もっと外向的になりたい」と言ったとします。それに対し「内気なのがあなたなのだから、そのままでいい、変わらなくていい」と言われたりします。

ですが、そのままのあなた=内気なのを外向的に変えたいあなたです。それなのに外向的になりたい気持ちを「変わらなくていい」と否定されています

つまり「変わらなくていい、そのままでいい」=変われ、考え方を変えろ という意味です。

なのでこの言葉を言われた時は、このことを思い出してもらえれば混乱が避けられるかもしれません。

そして、なぜ変わることを否定するのかを考えてください。

もしかしたら、変わらないほうがその人にとって都合がいいからかもしれません。

自分を変える考え方の誤解

先ほどの「内気な自分は嫌だ、外向的になりたい」の、外向的になりたいは、「認識している自分」ではありませんよね。違うから変わりたいので当たり前のことですが。

自分と違うものになりたいと思う時は、外部から何かの影響を受けています。

  • 本やTVから「外向的なのは良いことだ」という情報が入ってきた、
  • 周囲に外向的で素敵な人がいた
  • 「もっと外向的になりなさい」と言われた

などです。

変えたいと思っている内向的な面は、思慮深かったり、慎重だったり、観察力が鋭かったりという良い面があるかもしれません。

そもそも、内向的と外向的に良い悪いはありません

今がダメだから良い自分に変わるという考え方が、変われない原因です。

自分を変える方法

本来の自分を認めていくのが、自分を変える方法です。

自分を変えようと思っているのに、本来の自分を認めるのは矛盾していると思われるかもしれません。

言い方を変えれば「現実を見る」ことになります。

現実は、理想に近づくために見るものです。現実や現状を知らなければ、どうやって理想に近づいていくかも分かりません。

さらに言えば、意識と無意識を一致させることです。

意識と無意識が正しくつながっていれば、ものごとを思うように進めていけます。無意識は答えを知っているからです。

自分の今の気持ちを抑圧したり、誤認識すれば、上手くいきません。

変わりたいと思っている多くの人は、良い部分の自分を評価し、もっと良くなりたい、よく思われたい、という欲求があると思われます。

もしくは、今の自分が嫌だから、自分で自分が認められるようになりたいという欲求です。

これは承認欲求です。

上の記事に書いていますが、承認欲求は「欠乏欲求」です。

足りないから欲しいという気持ちです。なのでどんなに立派に思えることでも、「ダメだから変わりたい」という欲求な限り、自己中心的で我が儘なものです。

自分が変わりたいという欲求だと自覚出来れば問題がありませんが、変わるべきだ、変わらなければおかしいと勘違いをしていれば、変わる足かせになります。

変わりたい望みが、自己中心的なものだからといって悪いとは限りません。勘違いが問題なだけです。

変わりたいと思う自分は立派だ、変われないのはダメだ、というのが、自己認識を違える代表的な例です。

自己認識の違いが、変わりたいのに変われない原因です。

超自我を追い求めるのは非効率

人の心は、以下の3つに分かれます。

  • エス:本能や欲求など、心の中の本能的な欲求や生理的な衝動を持つ部分(黒い心のイメージ)
  • 自我:エスと超自我を調整する部分。ここが「自己」だと認識されている(グレーのイメージ)
  • 超自我:道徳的で正しい理想を追い求める部分(白い心のイメージ)

例)
冷凍庫の中に、自分のものではないアイスクリームを見つけた時

エス:美味しそう、食べてしまおう
超自我:誰かのものだから、勝手に食べてはダメ

という2つの考えが浮かび、葛藤します。

そこで自我が2つの考えを調整します。「同じものを買ってきて食べよう」「食べていいか聞いてみよう」などです。

超自我は元々の自分というよりも、外部からの影響が強いものです。超自我が必要以上に強く働けば、心の自由がなくなるデメリットがあります。

超自我の「理想の自分」を求めなくなればダメ人間になってしまう、成長しようと努力しなくなる、という不安が、本来の自分を認めたくない原因と思われます。

ですが逆に、本来の自分を否定・抑圧する方が、成長の意味でも無駄です。自分のエネルギーで自分を抑えているので、車のアクセルとブレーキをかけているような状態です。

ブレーキをかけながら「変わりたい!」とアクセルをふかしている感じです。エネルギーが無駄な上に、車体にもダメージがいきます。

自分が嫌いだと「変わらない」

Q:変わりたいのに変われないただ1つの原因とは?

A:自己認識が違うこと

です。そして

自己認識の違いの究極が「自分嫌いです。

自己認識を違えているから自分が嫌いです。違っていなければ嫌いになりません。

自分が自分自身を知らないから嫌いになり、

自分でない偽物の自分を理想にしたり、他から押し付けられた自分を自分として認識しているから好きになれません。

つまり、

自分ではない自分を、自分自身と勘違いして認識しているから、自分が嫌いになります。

気質や性格に良い・悪いはありません。

自分ではない「別の何か」になりたい時は、どんな外部要因(外からの情報や人に言われた事など)がそう思わせているのか考えてみてください。

そして、自分が変えたいと思っている部分の長所を見てください。

これは、こんな自分は嫌だ、変わりたいんだ、と思う度にやってみてください。

自分は嫉妬深い、不安を感じやすい、生きづらいから変えたいという場合ですが、

それは性格の善悪ではなく、心に何か問題が発生しているのが原因です。ダメだから変えるのではなく、問題を解決していく必要があります。

行動としての「変わりたい」について

行動によって変わるもの、

英語を話せるように勉強する、ピアノが上手く弾けるように練習する等の技術の習得。
健康のために禁煙する、ダイエットする等の生活習慣の改善。

これらは、内面の直接の変化ではありませんが、結果を通して心境が変わっていきます。

なので、技術を習得したいと思う時に、超自我に「頼って」努力すれば自己否定につながります。

超自我は、根源=エスの部分を無視して、根性論ややる気の問題にしがちです。超自我は周囲の人に影響を受けるので、周りに「気力が足りないから」「やる気がないから」というモチベーション依存の人がいればそう思います。

それで失敗した結果

「英語が話せない自分はダメ人間だ!」と自責します。

「やる気」も超自我です。これを重要視した結果、変わりたくても変われなくなる場合もあります。

まとめ

  • 変われないのは自己認識の違いが原因
  • 自己認識を違える原因
    • 今の自分を認めないから
    • 超自我の理想を追い求め過ぎているから
    • 変わりたい気持ちが承認欲求だと気が付かないから
  • 自分嫌いなのは自己認識が違う証拠
  • 超自我が問題の解決方法ではない
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