心をコントロールしてはいけない理由

心の話
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心をコントロール出来る、感情や怒りをコントロール出来る、という人は立派だと思われるかもしれません。ダイエット中ならば、食欲をコントロールしたいと強く望みますよね。

ですが、心をコントロールをしてはいけません。やるべきなのはマネジメントです。

それは言葉のアヤで、実際はマネジメントを目指していると思われるかもしれません。ですが、思考は言葉に引っ張られます。コントロールという言葉に、脳内は無意識にイメージを描きます。

  • コントロールとマネジメントの違い
  • なぜ心をコントロールしようとしてしまうのか
  • 心をコントロールしてはいけない理由
  • 心をマネジメントする方法

コントロールとマネジメントの違い

コントロールもマネジメントも同じ「管理」です。ですが、その管理方法は異なります。

簡単に書くと

  • 自由に動けなくなるのがコントロール
  • 暴走がなく適切に動けるようになるのがマネジメント

です。

現代社会を生きて行く上では、最低限のコントロールは必要です。例えば、命に関わる事、法律、道理や道徳等です。最低限のルールは守った上でのマネジメントとご理解いただいた上で記事を読んでください。

コントロールとは?

自分の思い通りに動かそうとする事です。

上手く行かない時は、無理矢理にでも自分の理想通りにしていこうとします。

会社の上司が部下をコントロールしようとする時は、

自己中心的に上司自身のペースで物事を勧めたり、部下の意見を聞こうとしなかったり、部下の意志や気持ちへの配慮なしに業務を遂行したりします。そうなると、部下は自分で考えて行動することをやめてしまいます。このような上司は部下を無能と思っており、部下も成長することができません。

心をコントロールしようと思えば、心の声を無視、あるいは軽視をしてしまいます。それは、心に自由がない状態です。

マネジメントとは?

自由意思を尊重しながら、機転や融通を利かせ、出来うる限り良い状態に持って行く事です。

会社の上司が部下をマネジメントしようとする場合は、

部下の言動をサポートし、尊重して仕事の方法やベース等を任せます。必要なアドバイスや助けはしても不自由な制限をしません。そして問題が起きた時には解決するために指導やフォローを行います。部下を信頼し、成長を目指していきます。

心をマネジメントしようと思えば、心の状態や質を把握し、どうすれば最善の状態になるのか考えて実行していきます。心に無理のない状態です。

何故心をコントロールしようとするのか?

そうすれば上手く行くと思っているからです。

これは、親や学校などによって子どもの時からそう教育されてきたからです。

何がが上手く行かなくて怒られたり、恥ずかしい思いをした時、コントロールした事で上手く行った事がありますよね。

  1. テストの点が悪かったから、ゲームや遊びを我慢して勉強して良い点が取れた
  2. 自分が欲しいのを我慢して人に譲ったら感謝された
  3. 食べたい物を我慢してダイエットしたら痩せた

等です。このような経験を積み重ねていくと、とにかく心の声を無視して我慢すれば上手く行くんだと学習していきます。

その結果、心が不自由になり生き辛さを感じます。それでも心を無視すれば、体調を崩す場合もあります。

また、上記で成功した事が上手く行かなくなる事もあります。

  1. 勉強に対するやる気がいきなりなくなる
  2. 人に利用されやすくなる
  3. リバウンドしてしまい、以前より太ってしまう

等です。

上記の悩みをマネジメントすると

  1. 勉強に対するやる気や集中力を高め、適度に遊ぶ時間を作る
  2. ただ譲るだけでなく、お互いにとって良い方法を考える
  3. 食欲のしくみを理解し、食べ過ぎない環境を整える

といった感じになります。

(このマネジメント方については記事が出来しだいリンクを追加していきます)

何故心を「コントロール」してはいけないのか?

生きるのが辛くなるから

心は自分の思い通りに出来るという思い込みが、生き辛さの原因の1つになります。

心は、実際にはそんなに自分の思い通りにはなりません。

思い通りにならないと自分を責めたり、イライラします。自信がなくなる原因にもなれば、嫌だと思う部分を押さえ込み、歪んだ状態にもなります。

そうなると、心や感情は自分の理想に対し、邪魔とさえ思ってしまいます。

心のコントロールは、出来なくて当たり前です。

思い通りにならないことで、自分を責めたり、葛藤したり、無理しなくても良い、と理解する所から始めてください。

不安や恐怖を感じやすくなるから

心をコントロールしようとすれば、心の自由がなくなります。

そして、不安は何かを無理にコントロールしている状態で起きやすい「しくみ」になっています。

例えば、両手両足縛られて閉じ込められたとします。それは非常に不自由な状態なので、危険を察知し恐怖を感じます。

脳の「偏桃体」は、不自由に追い込まれると、恐怖が発生するしくみを持っています。偏桃体は安全に生きて行くためのアンテナのような役割もします。アンテナは、不自由という状態で危険を察知します。無理に心をコントロールすれば、心が不自由なので偏桃体が反応して不安がおこります。

自分を嫌いになるから

自分の心さえ自分の思い通りに出来ないなんて、自分は何てダメなのだろうと嫌いになるのも1つの理由です。

無理に自分の心をコントロールしようとするのは、自分自身への虐待です。

毒親の定義として、「どれだけ子供を思い通りにコントロールしようとしたのか」というものがあります。

まるで毒親のような事を自分自身にやってしまえば、自分を好きになれません。好きだとすれば、それもコントロールによる思い込みの可能性が高いです。

心をマネジメントする方法

心は、自分の想い通りに動かそうとするのではなく、上手く「使いこなす」ようにしていきます。上手く使えば、自分がやれる以上の成果が出せます。

自分自身を知る

自分自身を知り、心の扱い方を知っていけば、マネジメント出来るようになってきます。

まず心の取り扱い説明書を作るぐらいのつもりで、

  • こんな時には自分はこう感じる
  • こう思ってしまう理由は○○だ

といった事を、善悪で否定・肯定をするのではなく、実際にどうなのかを把握していってください。

心を使いこなせないなら、逆に使われてしまいます。

それが、心に振り回される状態です。

振り回されてしまえば、やりたい事への効率が悪くなりますし、こんなの無い方が楽とさえも思ってしまいます。

上手く使えれば、とても頼もしい味方であり幸せにもなれます。そして、自分の心の取説が分かれば、他人の心も解ってきます。

負担を減らし、心を健全にする

心に過度に負担をかけているものをやめ、最低限ボロボロの状態から回復させる必要があります。

あれはダメ、こうすべきだ、という思い込みも負担になります。悩み事や不安をただ考え込むのも心が疲れる原因です。

何もしない時間を定期的に作るのはとても有効な方法です。

おすすめは、半身浴です。

湯船にたたぼーっとして浸かると、頭が休まる上に血行も良くなるのでリラックス出来ます。

心と体は連動しているので、体が楽になると心にも良い影響がでます。

心が健全な程に、マネジメントも上手く出来るようになります。

瞑想をする

瞑想をすれば、囚われている感情が一旦リセットされます。頭の中がゴチャゴチャしている状態も整理されます。

瞑想をすれば、自分の心を落ち着いて観察する余裕が生まれます。繰り返し行えば、自分の心や感情を正しく把握出来るようになってきます。

瞑想には、リラックスによるものと集中によるものがあります。
心のリセットは両方で可能ですが、内観や感情観察は、集中による瞑想で行います。

思考(感情)と行動は別のものだと理解する

人間の心はそんなに成熟はしていないので、嫌悪感や嫉妬等、負の感情を持ってしまう事も少なくありません。

例えば、「あの人のしゃべり方は好きではないな、不快だな」と思ったとします。

そう思わないに越したことはないかもしれませんが、そう感じてしまったのなら、その事実は認識しなければいけません。そこで、その気持ちを抑圧してしまえば心をコントロールする事になります。

「話し方が苦手と思う」事と、「態度に出す、もしくは陰口を言う」のは全く別の事です。思う事は自由です。極論を書けば、思っていても行動に移さなければ良いだけなのです。

この割り切りが出来れば、心を無理に抑圧しなくてもよくなってきます。瞑想を繰り返す事でも可能になります。

まとめ

  • コントロールは自由を奪い、マネジメントは動きやすい状態を作る
  • 心をコントロールすることで、生き辛くなり恐怖を感じ自分嫌いになりやすくなる
  • 心をマネジメントするためには、まず疲れを回復し、囚われをなくし、自分の心を知る

何かをコントロールしようとするのは、安易な策に逃げることでもあります。いう事を聞かせるために制限をかけるのは、毒親やパワハラ上司がやっているのと同じです。

マネジメントが出来るようになると、効率も良くなる上に楽になります。

まずコントロールする癖をなくすことからはじめてみてください。

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