デグーちゃんは驚くほどに自分の気持ちを飼い主さんに伝えます。
飼い主さんの気持ちもデグーちゃんは読み取ってくれます。
これは、野生では集団行動をとるデグーちゃんの気質や本能によるものなのかな、と推測しています。
デグーと意思疎通する上で大切なこと
デグーちゃんは小さくて可愛らしいので、はっきり自分の意志を表現するイメージがないかもしれません。
ですが、こんなに細かいニュアンスまで気持ちを表現してくるのかと私自身が驚くほどに意志を伝えてくれます。
その気持ちを読み取りデグーちゃんと気持ちを通じ合わせるために一番大切なことを書きます。
それは、
デグーちゃんは飼い主さんに気持ちを伝えてくれている
という前提でデグーちゃんとコミュニケーションをとることです。
デグーちゃんはものすごく情緒豊かな動物で、「え?そんなことを考えていたの?」と驚くこともよくあります。
知能的にも、人間の3~5歳くらい程度にはあります。
デグーちゃんは気持ちを伝えてくれている、だから読み取ろう、という姿勢が大切です。
伝えれば伝わるんだという経験が、より細かく意志を伝えようという行動につながります
何より、意志を聞いてくれる飼い主さんを好きになってくれます。
デグーが意志を伝える具体例
デグーちゃんだけではなく、行動で要求を伝えるペットは多くいます。
家の猫のリュミも、ご飯入れの前で座ってご飯を催促したり、おもちゃを咥えてきて遊んでもらおうとします。
私が知る範囲になりますが、ペットとしての動物の中でも、デグーは行動によっての感情や要求の伝達能力がかなり高いほうではないかと思います。
分かりやすいのは、「ケージから出して」ですよね。
ケージの出入り口をバタバタ叩く、呼び鳴きをする、金網をかじるなどで催促をします。
その他にも
- なでてほしい
- おやつがほしい
- (室内)散歩したい
という要求を、決まった行動で示すデグーちゃんは多いですよね。伝えようと思って行動を起こしているので、成功すれば次からも同じような行動で伝えてくれます。
家のデグーのチョコの場合は
- なでてほしい→私の右肩に移動する
- ケージから出して→かじり木をかじるか、出入り口のガラス戸をパタパタたたく
- おやつがほしい→ペレット入れが置いている場所に行くしぐさをするか、片手で服を引っ張りながらもう片方の手をを差し出す
- 家事をしてほしい(私が家事をするのを見るのが楽しいらしい)→私が立った時服の中に飛び込み襟首から顔を出す
- 帰ってくるのが遅い!僕は怒っているんだよ!→ケージから出して、という行動ののち、奥に跳ねて行って、睨みつける
他にもありますが、これだけ要求や感情をを行動で示してくれています。
デグーが伝えたいことを理解してあげよう
我が家の具体例
デグーちゃんが伝えたいことを理解するのが、意思疎通の第一歩になります。すべての要求は叶えられませんが、伝わっているということをデグーちゃん側が実感するのは大切です。
私は、デグーちゃんが感情を行動で伝えようとするのがポイントだと思っています。
家のチョコは。悪い意味での「すごく・とても(VERY)」を示す事があります。
「すごく」ケージから出たい、「すごく」怒っているんだよ、等です。(悪い意味なので、「すごく」嬉しい、という場面には使われません)
床を掘るようなしぐさがそれにあたります。他の行動とそのしぐさを組み合わせる事で、要求の強さを表現します。
例えば
ガラスの出入り口パタパタ(ケージから出して)→床を掘るまね(すごく)→出入り口パタパタ(ケージから出して)で、すごくケージから出たい!になります。
その「すごく」のしぐさは月に2~3回くらいしかしません。
私は、そのしぐさが出た時だけは無理してでも要求をかなえるようにしています。「すごく」という気持ちは無視したくないからです。
デグーちゃんは、要求に上限がある生き物なので、ある程度満たされていれば「すごく・とても」を多用する事はありません。
飼い主が理解するまでチャレンジしてくれる
家のチョコはベタ慣れなので、普段私の体のどこかにいます。
私が椅子に座っている時は、私の膝の上か肩にいることがほとんどです。
チョコが膝の上にいて、肩に登りたくなれば両前足で服をクイクイッと引っ張ります。その合図でチョコが膝から肩に登りやすいよう、少しのけぞったような姿勢に変えます。
お腹が空いた時にペレットが食べたくなれば、「ペレットちょーだい」と服をクイクイッと引っ張ります。
「肩に登りたい」と「ペレットちょーだい」が同じ行動ですよね。
なので私は服をクイクイッとされれば、まず軽くのけぞってみて肩に登るか様子を見て、登らなければペレットをあげる、という反応を返していました。
そのうち、チョコがこの行動を少し変えて一発で伝わるようにしてくれました。
肩に登りたい→服をクイクイッと引っ張った後私と目が合えば、肩の方を見上げ強く服を数回ひっぱり勢いをつけて肩に登る
ペレットが欲しい →服をクイクイッと引っ張った後私と目が合えば、 私の目を見つめたまま前片足は服をもったままで、もう片足を「ちょーだい」と手を出すようなしぐさをする
これで服を引っ張られた後、何を要求しているのか悩まなくなりました。
これはデグー側が、飼い主の理解度を読み取ったコミュニケ-ジョンの例です。
色々な鳴き声+行動で伝えるモノは無限大
デグーちゃんはいろいろな鳴き声で意思を伝える事が出来ますよね。それにジェスチャー的な行動が加わるわけです。しかもジェスチャーを組み合わせてより正確に伝えようとする知能も持っています。
デグーちゃん側からの意思表現を理解してあげれば信頼も深まり、もっといろいろ伝えようとしてくれるようになります。
特に「嬉しい」という気持ちを一生懸命伝えようとしてくれるのは、こちらの方こそ嬉しい気持ちになってきます。
デグーちゃんの気持ちを理解して、(その要望に応えられるかどうかは別にしても)誠意をもって対応しすれば、デグーちゃんはその対応にも反応してくれます。
最初は少しずつになりますが、そういうやり取りを繰り返していく事で意思の疎通が出来てくるのが実感できます。
相手の気持ちを読み取るデグー
この記事で、デグーちゃんは悲しみを感じで慰める気質を持っているという話を書きました。
その他にも、喜んでいる時には一緒に喜んでくれます。飼い主さんが楽しそうにしていれば自分も嬉しいといった感じです。
デグーの情緒豊かな要求の例
「音楽をかけて」と催促するデグー
家のチョコは音楽を聴くのが大好きです。
特に好きな音楽はクラシックで、中でもピアノソロを好んで聴きます、ショパンとリストの曲が好きです。
特に、好きな曲はショパン/ノクターンOp.9-2です。
好きな音楽を聴きながら眠るのが至福のようで、眠くなれば「好きな音楽をかけて」と催促します。
音楽がかかればしばらくじっと聴いていて、ウトウトしてきたらピルピルと嬉しい時の鳴き方をしながら私の服の中にもぐって眠ります。
実際の催促の方法ですが、
私の肩から服の袖の所まで移動してきて、袖をくわえて歯でクイクイッと引っ張るのが「何か僕の好きな音楽をかけて」の催促になります。
音楽をかけてもらえるまで、眠そうな目でそれを繰り返します。
ある日、TVを見ている時にクイクイッと歯で袖をを引っ張られたのでチョコの方を見ました。そうしたら、チョコも私の目をじーっと見返してきました。
その音(TVの音)じゃなくて、音楽をかけてと訴えているのですね。もーかわいいなぁ。
別の曲をかけてと訴えるデグー
「眠いから好きな音楽をかけて」と催促をされた時は、なるべくチョコが好きそうな音楽をかけます。
クラシックのピアノ曲以外でも気に入るものがあるかと、YouTubeで癒し系の音を探して聴かせてみたりします。
何か曲がかかれば、袖を引っ張るのをやめて肘あたりに移動して音楽に聴き入っています。好きな音ならそのままピルピルと眠ります。
かかっている曲が気に入らなければ、肘から袖の所に移動して袖を掘るしぐさをします。上のほうに書いた。悪い意味での「とても(VERY)」の感情表現です。
速く別の曲をかけろという催促です。いい感じで眠れそうだから緊急事態なのですね。
別の曲をかけて、気に入ってくれればそのままピルピル寝てくれます。
まとめ
これだけ細かなニュアンスで意志を伝えてくれるデグーちゃんですが
なんとなく機嫌が悪い
という方法で伝えてくれる時もあります。
実際にあったのは
- おやつを変更した時に、以前の方が好きだった時
- ケージの位置を変更した時、以前の方が良かった時
です。
あとこれは重要な話ですが
体の具合が悪い
時にも機嫌が悪くなる場合があります。
チョコの場合は、口の中が腫れた時や何処かが痛い時に機嫌が悪くなりました。
チョコの晩年は動物病院に定期的に通っていましたが、機嫌を見て異常を察することが出来ました。