「生きているからには何か明確な目的が欲しい」
「この世に生まれたからには何かを果たしたい」
「なのに自分の使命が見つからない」
と、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
その原因としてあるのが「使命」に対する勘違いです。
見つけているのに気付かず探し続けている人もいます。まるでおでこの眼鏡を探しているかのようです。
今回の記事では、目的への進み方を3タイプに分けて、それぞれの使命の見つけ方について書いていきます。同時に、使命を果たす現実的な方法も書いています。
使命のイメージに囚われない考え方
「これだ!」という目標を探さない
使命はそれほどドラマティックではありません。映画やアニメの世界のイメージとは違うものです。
物語の世界では、人生の目標や使命に出会った時に
- 「これこそが人生の目標だ」と強く確信し
- 体と心に力がみなぎり
- 努力を苦ともせずに目標に向かって進み続け
- 目標について何の不安、疑い、違和感もなく
- その目標に向かっての道しるべが用意され確実に進める
といった世界が描かれます。
悩んだり道に迷っても、さらにその道への思いを強めるスパイスのような役割をします。
このイメージに囚われれば、目標や使命はこういうものだと思い込みます。
これではいつまでも目標や使命は見つかりません。見つかっても気が付かないからです。
中には衝撃的に使命と出会う人もいます。ですがかなり稀です。
使命との出会い方について、以下のような方法もあります。
- 「やってみたい」「興味あるな」というものがあれば、ゆっくりでも良いのでとにかく行動してみる
- その行動の結果、別の興味に出会うこともある。別の物の方がいい思えばそれをやってOK
- 行動やチャレンジをしていくうちに、適性が見つかる、新たな人と出会うなど視野が広がる
- 進んでいるうちになんとなく「これが使命かも」と気が付く
このように、最初に想像していた生き方とは違うことはめずらしくありません。行動していく中で、いつの間にか使命を果たしていることもあります。
欠点を使命にしない
意外かもしれませんが、これで苦しんでいる人は多くおられます。
人は生まれながら持っている気質があり、変えることはできません。変わった・なくなった風に振る舞うことは出来ます。
自分とは違う気質に憧れ、その気質の長所を取り入れたとします。強く求めたものなので、本物よりも本物っぽくさえなります。
エンパス(受信型)・エルゴン(送信型)を例に書いてみます。
受信型の「深く考え先を見る、真実を求める」という質を持つ人が、
送信型の「とにかく行動する、まず実行する」という質に憧れたとします。
この場合、憧れている「とにかく行動する」が上手く出来ないのが欠点になります。単にタイプが違うだけですが、本人がそう捉えるので欠点になります。
欠点を修復するために、とにかく行動する習慣を身に付けます。どうすれば上手く送信型のように動けるのかチャレンジを繰り返します。持っていないものなので、欠乏欲求に突き動かされます。
欠乏欲求は飢えからのものなので、求める力は強いものです。
求める欲求が強いため「欠点」を「使命」と勘違いするかもしれません。欠点を人生目標にしてしまい、本来活かすべきものは眠ったままです。
そうして「送信型よりも送信型らしい」受信型が出来上がります。
ですが、送信型の良さを活かしている本物の送信型には敵いません。本物を目の前にして、どう頑張っても本物になれない自分に絶望します。
欠点を克服して、自分とは違う気質を使えるのは武器になり助けにもなります。
ですが、その欠点を自分の一番の武器にする、目標にすることはお勧めできません。あくまでも長所の1つ、ちょっとした特技ぐらいの認識でいることが大切です。
使命の見つけ方タイプ別3種類
人は、目標と行動・手段の関係で3タイプに分けられます。このタイプによって「使命の捉え方」が違います。
- 目的(使命)が先、行動が後のタイプ
- 目的(使命)と行動が同時にあるタイプ
- 目的(使命)が後、行動が先のタイプ
これはタイプの違いなだけで、どれが良くてどれが悪いというものではありません。
自分のタイプを知るのは、自分のトリセツを持つのと同じです。どうやれば上手く動けるのか、どうすればやる気スイッチが入るのかを知ることと同じです。
1.使命が先、行動が後のタイプ
特徴
使命や目的など、計画や目標が決まっていなければ動けない人はここに当てはまると思われます。
「使命」という目的があって、それを目指し行動するタイプです。
長所:使命があれば迷いなく着実に進んでいける
短所:目的がなければ動けない
使命や目的がはっきり定まればこのタイプは強いです。
「目的は後からでもついてくるのだからとにかく動け」と言われても、上手く動けません。
使命の見つけ方
目的ありきのタイプなので、とにかく何でもいいので目標を決めます。
使命は一発目では見つからない「仕組み」になっています。使命を探すことも含めて人生の修行だからです。
まず使命を見つけることを目的にします。興味があることを実行して視野を広げるなどをしていきます。
その他にも「誰かの手伝いをする」「誰かに何かに恩返しをする」のがお勧めです。その過程で出会う何かが使命につながりやすいからです。
良いエネルギー(徳)が積めるので、使命に出会う確率が上がります。
2.使命と行動が同時にあるタイプ
特徴
今学んでいることや取り組んでいることが使命や目標と仮定して行動する人はここだと思われます。
「使命」と行動が同時にあるタイプです。
長所:生き方や学びがそのまま使命になるため自信が持てる
短所:客観性に欠けるという不安がある
何かを学び始めた時に「これが使命なのかも」と実感するなど、生き方がそのまま使命につながります。良い生き方をすればそのまま良い使命に変わります。
使命の見つけ方
自分の価値観や信条、好きで取り組んでいるものを「使命」とし、訓練や磨きをかけることで果たします。
使命は最初から見つからないものなので、途中で別の物を目的にすることがあります。
使命を探している人が多い中、やっていることをそのまま使命にするので「これでいいのかな?」と不安になるかもしれません。
外部から見れば客観性に欠けるようにも見えます。
ですが、自分の価値観を信じて磨くことは自信になるので、力強さや説得力が生まれます。
3.使命が後、行動が先のタイプ
特徴
興味があることを夢中で楽しんでやっていて「目指すものは?」「その先の目的は?」と聞かれると悩んでしまう人はここに当てはまると思われます。
やりたいことに取り組んでいるうちに使命にたどり着くタイプです。
長所:人生をただ楽しめば上手くいく
短所:地に足が着いていない不安がある
目的を決めて動くよりも、興味のままに動く方が上手くいきます。好きなことをただやっているうちに、何かしっかりした行動になっていて、「これが使命だったんだ」と気が付くタイプです。
先に計画を立てて目指しても上手く動けません。そもそもプランニングが苦手です。
使命の見つけ方
使命は後から見つかるので、ただ好きなこと、興味があることに取り組みます。これが使命を見つける方法です。
目的のないことに焦るかもしれませんが、目的があった方がやりにくく、自分らしくない感じがするはずです。
こういうタイプなのだと割り切って、何かの習得を楽しんでいくと使命に出会えます。
使命を果たす方法
使命を果たす方法はただ1つ、健康になることです。自分を良いように変える確実な方法でもあります。
使命を見つけても、果たすためには
- コツコツと勉強する
- 根気がいる作業をする
- 何かを起こすための行動
- ひたむきに練習する
- 資金を調達する
などが必要になります。
そんな地道なことは出来ない、やる気はあるけれど実際に動けないと挫折するかもしれません。なので、どうすれば使命を果たすために努力ができるのかと悩みます。
たとえやる気があっても行動出来ないのは、体調が悪いからです。
この「行動が出来ない」は
- イマイチ集中出来ない
- 毎日やろうとしているのにたまにサボってしまう
- ついダラダラして時間を無駄にしてしまう
というレベルまで含みます。
体調は、行動に移す体力と共に意志力、集中力、考える力に直結します。
やる「気」、「気」力、などの「気」は血と深い関係があります。貧血気味など血の状態が悪ければ疲れてしまい上手く行動出来ません。頭もぼーっとします。
健康になれば、テストステロン、セロトニンなど心身が楽になり活性化されるホルモンが正常に分泌されます。栄養のある血が全身にエネルギーを運び元気に動けるようになります。
上手くいかない、何故か元気が出ないと思う時は
- 睡眠(7時間を目安に)
- 運動(週3-4回ウォーキング程度でも)
- 食事(暴飲暴食はないか、加工食品が多くないか、栄養は十分か)
この3つについて確認してください。どれかが足りていないはずです。
大げさな話ではなく、体調が良ければ人生が変わります。人生観も変わります。
何か明確な目標があるのに伸び悩んでいると感じている方は、健康に向き合ってください。効果の高さに驚くはずです。
まとめ
- 使命はドラマティックなものではない
- 興味があることをやっているうちに使命に出会うこともある
- 行動タイプ別使命の見つけ方
- 使命が先→使命を見つけるために動く、人の手伝いをしてみる
- 使命が同時→やっていることを磨く、極めることが使命につながる
- 使命が後→好きなことをやっていれば見つかる
- 使命を果たせる自分になるためには、体調を良くする
自分がどのタイプなのかを知れば、人との違いに焦らなくなります。
人と違っている、言われたアドバイスが違うと感じるなど、このままでいいのかな?と思い自信がなくなることがあります。それでも自分のトリセツが分かれば、自分の在るべき状態に戻れます。