意識と無意識のかい離とは?

心の話
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こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。

意識が無意識について無視をする、意識が無意識に対し気が付かない、このような状態では生きにくくなります。

以前、無意識に気が付かないことで病気になる話を書きました。

今回の記事では、もっと日常的な意識と無意識の不一致・かい離について書いていきます。

これが、私が自分の無意識について一番心がけている話です。

記事の内容
  1. 意識・無意識とは
  2. 気にしないフリや抑圧で起こる日常的なかい離
  3. 意識・無意識がかい離するデメリット
  4. 意識と無意識を一致させる方法

意識・無意識とは何か?

意識・無意識を簡単に書くと

意識:自分で認識・自覚出来る心の部分
無意識:簡単には認識できない心の部分

です。

水面に頭を出している氷山の一角で、全体の10%が意識
水面下にある、全体の90%にあたる大半が無意識です。

心のほとんどが無意識の部分なのに見えません。

気にしないフリのデメリット

負け惜しみ

すっぱい葡萄(ぶどう)という言葉があります。

本当は食べたい美味しそうな葡萄だけれど、手が届かず手に入らないので「あの葡萄はすっぱくてまずい」と負け惜しみをいう話です。

  • 意識=あの葡萄はすっぱくてまずいからいらない
  • 無意識=美味しそうなあの葡萄を食べたい

と、意識と無意識がかい離しています。

無意識の気持ちを意識が抑え込んでいます。抑圧です。

意識から抑圧されたものは戻ってこようとします。なので「あの葡萄が食べたかった」と思い出す度に、あの葡萄はすっぱいんだと抑圧しなおさなければいけません。

葡萄を手に入れられなかったという自分の無力感を無視してその場のプライドは保たれたのかもそれませんが、その後何度も自分への嘘を続ける羽目になります。

これってかなり面倒で無駄な作業です。

先延ばし・気にしないフリ

部屋が散らかってごちゃごちゃしているなと感じていても、

「片づけを先延ばしにする・散らかっていても良いと思う」

で、先延ばし・気にしないフリをするのも、意識と無意識のかい離です。

無意識とアクセスすれば「部屋を片付けたい」という無意識にも触れるので、無意識事態を遠ざけるようになります。

小さなことかもしれません。ですが積み重ねで

自分に興味持ち、自分は何が好きで何が嫌か、どういう状態で居たいのかなど、自分を知る作業を避けることになります。

自分を知らなければいい人生は送れないので、後から「もっといい人生を送れるはずだったのに」と後悔するかもしれません。

部屋の片づけの例を出しましたが、あくまでも自分が整理された部屋が好きな場合の話です。それなりに雑多な印象の空間が好きなのに、「すっきり何もないような部屋でなければいけない」と片付けるのも意識・無意識のかい離になります。

意識と無意識がかい離するとどうなるか?

「ダメな自分」の刷り込み

無意識に任せればすべてが上手く行くと言われています。

無意識は、その人の良さをどう発揮させられるかを知っています。

ただ、その無意識について「気のせい」「任せるのは怖い」と思えば実力は発揮できません。

  1. 周囲にすごく良く出来る人がいて、つい比べてしまって「自分はダメだ」と思う。
  2. その人くらい努力しても同じくらい凄くなれるはずはないと、「意識が」確信する
  3. セルフハンディキャッピング」という失敗するくらいなら挑戦しないという心理になる

セルフハンディキャッピングは、成功しなかった原因を努力不足にするため、あえて努力しないという心理状態です。

試験の結果が悪くても「勉強しなかったから」と言い訳出来るので勉強しなくなります。ですが意識上では、なんか勉強する気が起きないな、程度の認識です。

勉強して試験で良い点数を取りたい、そのために勉強しなければという気持ちを抑圧した上に

  • 良い点が取れなかった「ダメな自分」
  • 良い点を取る努力すらしない「ダメな自分」

を、どんどん自分の意識に刷り込んでいきます。

そして、良い点を取ったって大したことがない、人の価値はテストの点で決まらないという「酸っぱい葡萄」さえ顔を出します。

何もかもが上手く行かない

意識と無意識がかい離すれば

「自分はそんなつもりじゃなかった」
「人生こんなはずじゃなかった」

と、後悔する日々を送る羽目になります。もちろん後悔しないために意識が後悔する気持ちを抑圧するので、ますます上手くいかなくなります。

例えば

意識と無意識の不一致で

  • 意識(思考)は左に行こうとしている
  • 無意識は右に行きたがっている

状態なら、左には進むものの、不自然でちぐはぐな動きになります。

本来なら右に行くことは簡単なのに、意識が「自分はダメだ、右に行けば失敗する」と思えば、
無意識が「右に行けば上手く行く」と知っていても、右にすら進めません。

この繰り返しが、いわゆる不適応を起こします。自分自身が不幸になる、周りに迷惑をかけることに繋がります。

意識と無意識が一致していて

  • 意識(思考)は右に行こうとしている
  • 無意識も右に行きたがっている

右に行けば上手く行くと知っているから、意識も「右に行きたい」と思っている状態です。これで順調に右に進めます。

このような感じで、人生を思い通りに上手く進むためには、意識と無意識の一致が必要です。

意識と無意識を一致させる方法

自分を大切にする

無意識としっかりアクセス出来ている限り、ダメな人はいません。

言い換えれば、無意識をブロックすることであえてダメ人間になろうとしています

幼少の頃~毒親や学校で虐待・いじめを受ければ、「生きる価値さえないダメな自分」を意識に植え付けられます。無意識とさえ通じれば才能に溢れた素晴らしい存在なのにです。

間違った価値観を植え付けられた結果、意識と無意識がかい離します。

なので、自分は大切な人間なのだと自分で自分を大切にすることが、一致への第一歩です。

お勧めは、自分で自分の世話を丁寧にする、です。

食事・服・お風呂などを、自分のお世話をしていると思って丁寧にします。お金をかけられなくても、手間と気持ちを込めるだけで十分です。

無意識からのメッセージを叩き台にしてみる

確信が持てない直感や、こうとしか思えないけれど信じられないとか、無意識とアクセスしはじめれば信じて良いか分からない考えが浮かぶようになります。

それを、「信じる/信じない」で分けるのではなく

仮説・叩き台として採用してみるのがお勧めです。あくまでも仮説で叩き台なので、違っていても問題ありません。

叩き台とは、たとえばお昼に何を食べようか迷っている人がいて、この人は今冷やし中華が食べたいのでは?と勘が働いたとします。

「お昼は何が食べたいですか?」と聞いても、迷っているので「うー…ん」という反応です。

「お昼は冷やし中華とかいかがですか?」と聞けば、冷やし中華が叩き台になります。

「冷やし中華、いいね!」
「冷やし中華とは少し違うけれど、麺類が食べたいな」
「今冷たいものが食べたい気分だった」
「どちらかといえばがっつりしたものが…カレーにしよう!」

別に冷やし中華が外れたことは恥にもなりません。相手の回答で、冷やし中華が当たったとか、麺類の気分だけ当たったとか、今回は違ったとか、そういうのが分かります。

仮説は、浮かんできた考えや勘を「とりあえず仮説として採用し検証」するものです。

考察・分析は、仮説の検証の連続です。

浮かんできた考えの、正解かもしれない根拠、不正解かもしれない矛盾点をどんどん考察していきます。

繰り返していけば、無意識のメッセージが上手く受け取れるようになってきます。信じられる・信じられないという基準ではなく、客観的に事実かどうかを判断出来るようになるからです。

怒り、恥、悲しみなどの感情を見つめる

自分にOKを出していなければ、無意識とはアクセス出来ずに上手くいきません。

簡単な例を書きます。何かのスポーツチームに所属していて試合に出たとします。

とにかく周囲の足を引っ張らないように、余計なことはしないようにと委縮すればミスもでやすくなります。逆に、自分はチームの役に立てる、どんどん動いて力になるんだと思えば調子も上がり、普段以上の力が発揮できます。

自分や人に対する怒り、恥ずかしいという思い、悲しみなどは、どれだけ自分に対しOKを出しているかの基準になります。

「あの店のレジの人、要領が悪くてムカつく」と思うのは、自分が手間取った時には自分にOKが出せないからです。

「あの人、一人でご飯食べていて恥ずかしくないのかな」と思うのは、自分の自由にもOKを出せないからです。

「自分はこんなことも出来なくて申し訳ない、悲しい」と思うのは、出来る人でない自分は世間に受け入れられない、OKをもらえない=自分でOKを出せないからです。

上を目指すなという意味ではなく、出来なくてもOKだけれど出来るようになりたいと、現状に満足した上で次を目指すのが、無意識と繋がる手段です。

今の自分ではダメだからもっと良くなりたいは、無意識を遮断します。

まとめ

  • 意識は心の10%、無意識は心の20%
  • 日常的な意識・無意識のかい離
    • プライドを守るための抑圧
    • 気にしないフリを続ける
  • 意識・無意識のかい離で起きること
    • 自分はダメな人間だと思い込む
    • 人生上手く行かなくなる
  • 意識・無意識を一致させる方法
    • 自分を大切にする
    • 無意識からのメッセージを「仮説」として受け取ってみる
    • 感情を見つめ、自分がどれだけ自分にOKを出せているか知る

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