人の機嫌が気になってしまい、それだけで疲れてしまう人は多くいます。
今の私なら、そこまで気を使わなくても良いのにと思えます。そんな私も昔は気にし過ぎて疲れていました。
炭鉱のカナリアのようなエンパス気質でも、人の機嫌がそんなに気にならなくなりました。(例外もありますが、それがイレギュラーになりました)
敏感さは変わらなくても、気にしないようになれます。
今回の記事では、人の顔色が気になる原因と対策について書いていきます。
人の顔色をうかがうとは
人の顔色をうかがうとはどんな状態?
相手は自分のことをどう思っているだろうか?
嫌っているのではないか?
さっきの会話で機嫌が悪くなっていないか?
相手の本心はどうなのか?
など深読みしてしまい、どんどん悪い状態を想像していきます。
そして、嫌われないように、迷惑をかけないように、怒られないようにと必要以上に気をつけて行動します。
なので常に緊張した状態になり、不安と心配で疲れます。
人の顔色をうかがった結果おきること
人の顔色をうかがい気を使えば、いつか周囲も自分に気を使ってくれるようになると思うかもしれません。
お互いが気を使い合う、良い関係になれるという期待です。
ですが、その期待は見当違いです。
期待とは真逆で、軽く見られ、良いように利用されます。
もちろんそのような扱いをする人ばかりではありませんが、その傾向は強くあります。
人の顔色をうかがい、自分を押し殺してまで気を使うのは、極端に言えば
「私は価値がありません」
「大切に扱われる存在はありません」
といった情報を相手に向けて伝えているようなものです
なので、軽く見られます。
自分を押し殺して相手に合わせるのは苦痛を伴います。
まともな神経の人なら、自分との接触で苦痛を感じるような相手とは距離を置き離れていきます。
居心地が悪い上に、却って気を使ってしまうからです。気を使わせないように気を使うといった感じでしょうか。
まともな人は去っていき、エナジーバンパイアや選民意識を持った人が集まってきます。
そんな人に機嫌をとることを期待されて、エネルギーを奪われ、さらに疲れます。
その結果人間関係の苦労が増し、さらに人の顔をうかがうようになります。
人の顔色をうかがう原因
大きく分けて2つの原因があります。
- 自己認識が出来ていない
- 気が弱い
です。
これについて説明していきます。
1.自己認識が出来ていない
自分が好きになれないので自信が持てない
自分嫌いの原因は、自己認識が正しくないことです。
毒親に育てられて自分嫌いな人は、毒親によって自己認識を捻じ曲げられたからです。
自分を信じていれば的確な判断ができます。自分が嫌いならば受け取りや判断が歪みます。なので人の顔色をうかがっても、正しくは認知できません。なので心配がつのります。
自分を信じないならば、自分以外の何かを信じるしかありません。その対象が他人になっているので、人の顔をうかがい気にします。
意識と無意識が一致していないので恐怖を感じやすい
意識と無意識が一致していないのは、ありのままの自分を受け入れていない状態です。
自分がありのままを受け入れないので、相手も「自分のありのまま」を受け入れないと思い込んでしまいます。
自分に対して不安だから人に安心を求めた結果、人の機嫌を気にします。
そして、受け入れられない事を過剰に恐れて、相手の顔色を常にうかがいます。自分が傷つかないように心を守るため、相手の感情や、意見、考えに合わせようとします。
気が弱い
気エネルギー量の不足によるもの(物理的作用)
たとえば「元気」なのは、気エネルギーが多い状態です。
気の強弱は、単純に気エネルギーの量で決まります。同時に、気エネルギーは多い所から少ない所へ流れていきます。
気エネルギーが流れていった結果、影響を与えます。
- 元気な人:気エネルギーが多い
- 疲れ切った人:気エネルギーが不足している
の2人がいたとします。
どちらがその場の空気を決めるのか、どちらが影響を与えるのかといえば、気エネルギーの多い元気な人です。
気エネルギーの量が少なければ、多い相手に圧倒され、顔色をうかがう羽目になります。
気持ちによるもの(心理的作用)
気エネルギーが多くても、相手の方が強いと思っていれば気持ちで負けます。
じゃりん子チエという漫画があります。
主人公のチエちゃん(チ↓エ↑ちゃんと呼びます)の父テツは、博打とケンカに明け暮れる無職の、そんな人物です。
そのテツは、自分の母親には頭があがらず、いつも怒られ殴られています。
ある日母親が、テツをこらしめてやろうと変装し勝負を挑みます。いつもならあっさり勝てるのに、逆にコテンパンにやられてしまいました。
テツは、母親は怖い、自分より強い、という気持ちにより、母親に対して気弱でした。変装して母親と認識できなかったので、強気になり勝てました。
このように、気の持ちようで、相手より強くなるし弱くもなります。
人の顔色を「気」にしないために
自信を持つ
人の顔色をうかがうのは自分が信じられないからです。信じる対象が他人になってしまいます。
自信は感情ではなく認識です。なので
「人の目を気にしてはいけない」
「人にどう思われたっていい」
「そのためには自信を持てば良い」
といった風に、自分の感情をコントロールしようとしても自信は持てません。
暗示をかけるのではなく、行動することで自信が付きます。成功体験の積み重ねです。
人の気持ちはコントロール出来ないと知る
人に嫌われるよりは好かれたいものです。
ですが、相手の気持ちは相手のものなので、操作は出来ません。気まぐれで怒るかもしれないし、全く関係のない要因で機嫌が悪いこともあります。
相手の選択を自分の物にしようとすれば、疲れます。
常識程度の心配りをして、それに対して相手がどう思うかは、相手の判断にまかせるしかありません。
コントロール外と分かれば、気にしなくなります。
「分かる」と「実行する」は別物と考える
空気を読んで、相手の不機嫌の理由が分かったとします。場合によっては不機嫌アピールで知らされることもあります。
不機嫌のりゆうはコレです、なのでこうすれば機嫌が直るというものが分かっても、それを実行するかどうかは、別の問題です。
分かっているのに実行しないことに罪悪感を覚えるかもしれません。
それでも、選択肢はあなたにあります。
「ふーん、怒ってるんだ、でも別に関係ないから」
「どうして自分がそんな手間をかけないといけないの?」
と思って、「気」しないという選択もあります。
気を強く持つ
気エネルギーの量が多ければ、相手の気持ちが流入しにくくなります。
相手の気エネルギーに呑まれているから、その人の機嫌に左右されるし、気になります。
いつも顔色をうかがうような人でも、相手によってはそうしないことがありますよね。
仲が良いので安心しているからという場合もあります。自分の方が勝っているからという気持ちで、気を使う必要を感じていない場合もあります。
これは、相手よりも気が弱くないからです。
なので、気を強く持つほどに、顔色を気にすることが減ります。
良い気エネルギーを多くするためには
- ゆっくり休んで回復させる
- 健康に気をつける
- 体力を付ける
- 徳を積むような良い行いを心がける
という方法があります。
気エネルギーが増えれば、相手のことがそんなに気にならなくなります。相手は相手、自分は自分と思えるようになります。
それは相手の自由を認めるということにもなります。
まとめ
- 人の顔色をうかがうと、それを期待されるようになる
- 人の顔色を気にする理由は以下の2つ
- 自己認識が違うために自分が信じられず人を信じるため
- 気が弱いので、相手の気エネルギーに影響を受けるため
- 人の顔色を気にしない対策
- 自信が持てるように行動をしていく
- 人の気持ちをコントロールしようとしない
- 空気を読むことと行動することは別物と考える
- 気を強く持つ