こんにちは。くまの(Kumano@Rpgmg)です。
偽善でも演技でもない「本当の優しさ」を持ちたい、と望む人は多いようです。
難しく感じるかもしれませんが、方法さえ知れば簡単に持つことができます。腹黒く持つ方法もあります。
今回の記事では、本当の優しさを持つにはどうすれば良いのかについて書いていきます。
人が優しくなりたい理由や、正しく見返りを求める優しさについては下の記事をどうぞ
本当の優しさを持てない理由
本当の優しさは以下のようなものです。
- 本当の優しさは我慢や努力などの代償を必要としない
- 本当の優しさは見返りを求める(見返りを求めない優しさはありえない)
- 本当の優しさは性善説では成り立たない
優しくするために「我慢が必要」「見返りを求めてはいけない」「性善説だ」という思い込みは、優しくすることは大変だという世界観を作ります。
優しくすることがまるで人生の修行であるかのようです。これでは優しくすることに躊躇さえします。
実際は、優しくするのは
- 簡単
- 周囲はもちろん自分の幸せにつながる
- 腹黒くてもOK
です。
これを知れば優しくしない理由がないので、簡単に優しくなれます。
本当の優しさは簡単に実現可能という例
ネズミの一種「デグー」が本当の優しさをもっていた理由
本当の優しさは簡単に実現可能なものだと知っていただくために、少し意外な話を書きます。
デグーという小動物を飼っていました。デグーは手の平サイズのネズミのような生き物です。
そのデグーは「本当の優しさ」を持っていました。
私が苦しい時には全力で寄り添い癒してくれました。私が楽しんでいる時は「楽しんでいて偉いね」と一緒に喜んでくれました。
他にも、家に来た宅配業者の人が落ち込んでいるのを察し全力で励ましていたこともあります。
人間に当てはめて考えれば、つらい人に心から寄り添い、幸せな人を見て心から喜べる人です。これって「本当の優しさ」ですよね。
なぜあんなに小さな動物が本当の優しさを持っていたか?ですが、単純に「ベタ慣れデグー」の気質によるものです。
デグーは被食動物(食われる立場にある動物)です。
自然界のデグーは警戒心が強く集団で生活しています。食物連鎖下位の動物によくあるパターンです。
生き延びるために臆病な性格をしています。臆病なら危険なものに近づかないからです。
一方で臆病過ぎて困ることがあります。何か怖い目に遭えばショックを受け食餌が喉を通らないほどに落ち込みます。
ですが、種(しゅ)を守る仕組みは上手く出来ています。集団で暮らすデグーの中で一定数、みんなを励ます役割を持つ個体が生まれます。(ペットで「ベタ慣れデグー」と言われる質の仔がその役割を担うと思われます)
落ち込んでいる仔を励まし元気になってもらうのが役割なので、怖いことがあって落ち込んでいる仲間がいれば寄り添い励まし元気を促します。
元気が出れば任務完了です。励ました見返りは元気になってもらうことです。元気になった個体に対して「いいね」「偉いね」と思います。
家のベタ慣れデグーが、私が苦しんでいる時に寄り添い楽しんでいる時に「楽しんでいて偉いね」と喜んでいたのは、デグー仲間を励ます役割を私に対して実行していたからです。
本当の優しさはこんな単純なことでも発生します。
このことから、本当の優しさは理想でも遠い存在でもなく、簡単に実現可能だということがお分かりいただけたでしょうか。
優しくしたいから優しくする
励ます役割のデグーは、無理をして励ましているのではなく、我慢をして寄り添っているわけではありません。
私がひどい風邪で寝込んでいた時はケージから「チュン! チュン!」と叫び、寄り添うことを強く望んでいました。苦しんでいる仲間の傍にいたいという欲求です。
励まさずにはいられない、落ち込んでいる相手に寄り添えないのがつらいという気質から他の個体に優しくしています。
これがベタ慣れデグーの「本当の優しさ」の行動原理です。
やりたいことをやりたいようにやった結果優しいのが、本当の優しさです。
努力して優しくするのは偽善や演技というより、まず自分に対して優しくありません。本当の優しさは自分に対して優しくなければ成り立ちません。
優しくなりたい人の中には、優しく出来るだけの我慢強さが欲しい、心の余裕が欲しいと、優しくない自分を改善したいと思う人もいます。
これは優しくするために我慢や努力という代償が必要だという考え方です。
ですが、優しくするために代償はいりません。ただ優しくしたいから優しくするのが本当の優しさです。我慢も無理も必要ありません。
本当の優しさを持つ方法
「やりたいことをやった結果優しい」のが本当の優しさです。優しいことを心からやりたくなるのが本当の優しさを持つ方法です。
つまり、優しくしたくなればそれだけでOKです。
優しくしたくなる方法は以下の2つです。
- 人に親切にした方が幸せだと知る
- 徳を貯めると得をすると知る(←おススメ!)
人に親切にした方が幸せだと知る
優しさを持つ方が幸せなので優しさを持つ、という方法です。
誰かに向けた行動や気持ちのエネルギーは、相手にだけではなく自分にも向かいます。ある人に尊敬の気持ちを向けた時には自分の気持ちも上向きになります。逆に誰かを軽蔑すれば自分の心もすさんだ感じになります。
誰かに対する優しい気持ちや行動は、そのまま自分へも注がれます。
心理学では、人に親切にすることのメリットが説明されています。
人に優しく親切にすることで自分の心に余裕が持てます。人に親切にするなどの行動の結果「人に優しく出来るのは自分の心に余裕があるからだ」と心が判断するからです。
人から1000円貰うのと、人に1000円あげるのとでは、人に1000円あげたほうが幸福感が持続するというレポートもあります。
「自分は良いことをした」という自己承認欲求も満たされます。自信や自己肯定感も高くなります。
優しさで場の空気が良くなる、事態が好転するという場面もあります。
優しくすればするほど幸せになる、少なくとも悲しみや絶望が消える、という経験を重ねていけば、優しさが当たり前に持てるようになります。
これが「やりたいことをやった結果優しい」状態です。
どう優しくなるかについて、以下の注意点があります。
- 自己犠牲をしない
- 悪いオペラント条件付けをしない
- 性善説ではなく、相手の良い面悪い面も見る
・自己犠牲をしない
我慢して優しくするのは本当の優しさではありません。
一番に優しくしなければいけない「自分」に対し優しくないからです。
・悪いオペラント条件付けをしない
オペラント条件付けは犬にお手を教えるしつけにも使われます。
お手をすればおやつがもらえるのは、お手(良いこと)をすればおやつ(良い結果)が得られるという条件付けです。
悪いオペラント条件付けは、機嫌が悪い人に気をつかう、怒る人の言いなりになるなどです。
- 気を使ってもらう(良い結果)ため機嫌を悪くする(機嫌が悪いのは良いことと教える)
- 言うことを聞いてくれる(良い結果)のは怒ったからだ(怒るのは良いことと教える)
という、自分にも相手にも優しくないことになります。
・性善説ではなく相手の良い面悪い面も見る
人の良い面ばかりを見ようとすれば、優しさを利用されます。優しさを利用されれば傷つくし騙され損をしますが、何よりも「優しさを利用させる」ことは相手にとって悪いことになります。
利用されなくてもオペラント条件付けになるかもしれません。
相手の悪い面をしっかり見ることが優しさにつながります。
人の心には白い部分と黒い部分が同じ量あり、両方を使うことでバランスを取ります。悪い面を正しく見るために黒い部分が消費されます。
極まれば「人に優しくするために強くなりたい」という欲求まで湧きあがります。強くなりもっと優しくなることで、自分の悲しみさえ減り嬉しさが増えていくと知るからです。
徳を貯めると得をすると知る
徳は良いエネルギーで、良い心がけや良い行いをすると貯まります。(カルマは悪いエネルギーで悪い心がけで悪いことをすれば溜まります)
徳は見えない世界のお金のようなものです。
願いを叶える引き寄せは徳と願いを交換します。
徳を貯めれば運が良くなり、良い人や良い場に恵まれます。
まずゴミ拾いなどの簡単な良いことを積み重ねていけば、徳が貯まり良いことが起こるようになります。
良いことをする=良いことが起きる、が経験で分かってくれば、どんどん良いことをやりたくなります。
人に優しくすれば自分にはもっと良いことがある、だから優しくする。
なんと腹黒い!という感じですが、これも「やりたいから優しくする(だってお得だし)」という本当の優しさです。
繰り返しますが、人の心は白い部分と黒い部分が同じ量だけあります。片方を無理して押さえればどこかで反動が出ます。多くの人は黒い部分を抑えストレスを溜めがちです。
この方法では、心と行動は白くても、行動原理で黒さを発散しているので無理がありません。しかも黒い部分さえ他からは白く見えるようです。
徳を貯めるのは良いことしかないのでお勧めです。
まとめ
- 本当の優しさは、優しくしたいから優しくするというシンプルなもの
- 優しさには我慢や犠牲などの代償は必要ない
- 本当の優しさは簡単に持てるようになる
- 本当の優しさを持つ方法
- 優しくした方が自分が幸せになると知る
- 優しくなり徳が貯まると得をすると知る