デグー記事は前回に引き続き牧草についてです。
家のデグーは前歯の一部がない2021年現在でもモリモリ食べてくれます。
ケージに新しいものを入れると「どれを食べようかな♪」といった感じにより分けて選ぶ姿もかわいいです。
デグーが牧草を食べなければいけない理由
デグーの食事は、イネ科の牧草、特にチモシーがメインで足りない栄養をペレットでおぎなうのが理想とされています。
1.牧草中心の食事が健康に良い
ペレットやおやつ中心の食事では、粗食を推奨されているデグーにとって栄養過多になり、糖尿病などの病気の原因になります。ティモシーは低カロリーで栄養も豊富です。
2.牧草を食べる事で奥歯の伸びすぎを防ぐ
デグーは同じげっ歯類のハムスターとは異なり、奥歯も伸び続けます
奥歯を擦るように牧草を食べるので、奥歯が伸びすぎるのを防ぎます。ペレットは前歯を使って食べるので、それだけでは奥歯は伸び続け、不正咬合など、デグーの歯の病気の原因になります。
3.食物繊維がたっぷり
食物繊維がお腹の調子を整えてくれます。
牧草を食べない子に考えられる理由
健康で食欲もあるのに牧草をあまり食べない場合、以下の理由が考えられます。
1.ペレットやおやつなどもっと美味しいものがもらえる
牧草よりももっと美味しいと思うものが食べられて、それでお腹一杯になるならデグーちゃん的には、牧草を食べる必要はなくなります。
ペレットは体重の5%の重さを基準に調整し(固体によって必要量が違うときがあるので、体重をこまめに測定して判断してください)おやつは控えめにしましょう。
1日の中で、牧草しか食べられない時間をつくるのも有効な方法です。(例えば外に出した時のみペレットを与えるなど)ただ、半年以内の子で極端に制限をしてしまうと、突然死の可能性があるので、慎重におこなってください。
2.好みの牧草にまだ出会っていない
家のチョコはこれでした。好みのものに出会ってからは、「ペレットも美味しいけれど牧草も負けずに美味しい!」という感じになってくれて本当にモリモリ食べてくれています。
いろんな種類の牧草お試しセットはもちろん、目につくチモシーのほとんどを購入してもだめでした。チモシーゴールドをあげて、”そこそこ”食べてくれるぐらいになりました。
好みどんぴしゃに出会ってからは、人ならぬ、デグーが変わったように食べてくれています。
家のデグーが牧草好きになるまで
牧草ジプシーをしました
チョコが家に来たのは、生後1ヶ月と少しでした。
その当時、チモシーは1番刈りから3番刈りまでどれを与えても食べませんでした。
先代の子もあまり牧草を食べない子だったので、いろいろな牧草を買っては試す、という牧草ジプシーをしていました。
先代の子が好んで食べていたおやつ的な牧草と同じものを買って与えると、まぁまぁ食べてくれました。
・オーツヘイ
・オーチャードグラスヘイ
・オーガニックメドゥヘイ
・アルファルファ(食べるのは粉になった部分だけ)
これは先代の子やチョコの他に、2ヶ月ほど預かった子も入れて3匹のデグーが共通して好んで食べました。3匹の子がたまたま嗜好が似ていた可能性もありますが…。
噂のチモシーゴールドを試してみた
チョコは上に書いた牧草以外はまったく食べませんでした。
成長期なら、カロリーが高めのアルファルファや糖分が少し高いオーツヘイを食べていてもまだ大丈夫です。
ですが、大人になった時にもそうでは困るので「牧草を食べない子でも素晴らしい食いつき」、と評判のチモシーゴールドを与える事にしました。
中には食べない子もいる、という話も聞くので不安に思いながら、オーツヘイとミックスして牧草置き場へ。
そのミックスした牧草の中から、オーツヘイを選んで食べ始めました。なので、だめだったかとがっかりしたのですが、そのうち、チモシーゴールドを少しずつ食べ始めました。
そして、最後にはチモシーゴールドを選んで食べるようになってくれていました。今でもお気に入りの牧草です。
ダンボール箱入りのお買い得な牧草が大のお気に入りに
いつも買っている敷き牧草のバミューダヘイが売り切れていた時がありました。
ダンボール箱入りの大量に入ったものが売っていたので「今回だけは仕方ないか」と購入しました。
そして掃除が終わったケージの中にいつものように敷き詰めました。そうしたらびっくりするぐらい、食べるんです。
バミューダヘイは嗜好性が低い牧草です。
なのに今まで与えた牧草の中で一番モリモリ食べるということは、ダンボール入りの物が好みなのかもしれないと思い、同じ店で、同じようにダンボールに入ったチモシーも買いました。
それはもう素晴らしい食べっぷりでした。
パッケージされた物に比べて、あまり手をかけて加工していないためか香りも高く、それが気に入った要因なのかなぁ、と思います。
ダンボール入り牧草に出会って以来、牧草の美味しさに目覚めてくれたようで、他の牧草までモリモリ食べる牧草大好きな子になってくれました。今では一番刈りの硬い牧草でも、いい音をたててバリバリ食べてくれる程です。(ただしダンボール入りに限る)
牧草ジプシーをされている方は、ダンボールに大量に入ったお得な牧草もぜひご一考してみてくださいね。
まとめ
牧草を食べる習慣を身に付けてくれていたおかげで、不整咬合→下前歯の抜歯の処置になっても、奥歯の伸び過ぎはありません。