これは幸運にも偶然起きた出来事です。
このようなことが実際に起きた、というのを知って欲しくて書きました。
なぜなら、それを知ったことで苦しみから逃れる選択肢の1つになりえるからです。望んだ場合には、実現するように無意識が動くこともよくあります。
私のトラウマの記憶が消えたのも、消せるという選択肢が出来た上で、それを望んだからです。
「記憶」と「記録」
記憶が消えたといっても、忘れたというわけではありません。
思い出すと苦しみや苦痛を伴っていたものが、「単なる事実」という認識に変わりました。
人が覚えているものは、「記憶」と「記録」に分けられます。
最初は記憶という、事実に感情がくっついた状態です。
○○なことがあった、の他に、ほっとした、良かった、嫌な感じがしたなど、感情の大小は違ってもなんらかの感情・感想があります。
足を踏まれたなら、「めっちゃ痛かった!腹が立った!」 という感情とともに記憶になります。
通常は時間や環境の変化に伴い、多くの事実と感情が離れていきます。
感情の部分は、チケットの半券のようなものと考えられます。
その半券がなくなり、事実だけになれば単なる「記録」として心に残ります。
半券がもぎられるのは何かと引き換えです。現実のチケットも、映画を見た、コンサートに行った、テーマパークに入ったなど、その時に半券がもぎられます。
記憶の感情が「怒り」ならば、何かと引き換えに感情部分がもぎられます。
時間薬かもしれません、視野が広がるとともに気にならなくなったのかもしれません。許せるような謝罪や相手の行動かもしれません。
それがトラウマレベルの怒りになれば、いつまでも事実と感情が離れません。
噂に聞いた、事実と感情を切り離す施術の話
いつまでも切り離せない事実と感情、それに苦しめられている人のために、それを切り離す心理療法的な施術があるという噂のようなものを聞きました。
それを聞いて、心底「うらやましい!」 と思いました。
私は子供の時から家を出るまでに受けた虐待のトラウマをずっと抱えていました。
社会人になった後、親に会うのも2~3年に1度くらいで、それでも会った日の夜は悪夢にうなされていました。
人に親の話をする時は、事実の一部だけを切り取った毒にも薬にもならないような話しかできません。
記憶を抑えているので基本的には思い出しませんが、たまにフラッシュバックして身を焼くような怒りに囚われていました。
(摂取子とか義理の父親の虐待と私を生贄に差し出す母親とか、そんなに珍しい話でもないので詳しくは割愛します)
縁を切りたいのに、この怒りが呪いの首輪になってしまう。自由になりたい、とずっと願っていました。
でもその施術をしてくれる場所も知らないし、つてもありません。
ですが、今思えば、こういう方法が存在すると知った事が大きなヒントになったのだと思います。
「魔法少女俺」を見て記憶が消えた
魔法少女俺というアニメを見ました。
Amazonプライムビデオに入会しているので、気が向いた時にアニメをまとめ見しています。
魔法少女俺について
タイトルからして、魔法少女に憧れている俺(=男性)が、かわいい魔法少女に変身して事件を解決していく話なのかな、と思っていました。
私の予想:中身は男性、外見はかわいい女の子
実際は、かわいい女の子が魔法少女に変身する時、魔法少女なのになぜか男性の姿になるというものでした、
現実:中身はかわいい女の子、外見は男性
しかも、筋肉ムキムキの男性なのに、服装はフリフリの魔法少女風だという…。
やめてくれー。私はかわいいものと美しいものが好きなんだ!
家のペット、「デグー」と「猫」です。
と思いながら見ていましたが、見慣れてくるとムキムキの「オレ」さんがかわいく見えてきました。中身は女の子ですしね。
余談が過ぎました。
「魔法少女俺」のストーリー(ネタバレ注意!)
主人公の女の子卯野 さき(うの さき)は、マジカルツインという売れないアイドルの一員です。
魔法少女で「オレ」に変身し、妖魔という敵キャラを倒していきます。
オレ化することで話題にもなり、アイドルとしても売れるようになってきました。
マジカルツインには、献身的な矢茂 小波(やも こなみ)というマネージャーがついています。
妖魔をけしかけていたのは、実は魔界からやってきていた矢茂マネージャーでした。
さきたちがアイドルとして売れてくれればという気持ちもあっての行動でした。(他には、単なる魔法少女おたくという理由)
魔法少女俺を見た後に、私に起きたこと
このアニメを見る数日前から、私の第6チャクラー眉間あたりが不調でした。
もうイライラして叫びたくなるくらいの、そこら辺のものをたたき割りたいくらいの怒りが湧いていて、眉間が痛くてたまりませんでした。それが一週間ほど続いていました。
ここまでの状態になったことは、今までありませんでした。
このアニメを見た後に、このマネージャーは、アイドルの事を思ってやったことだけれど、自分勝手だな。自分勝手だけれど、さき達の事は思っていたな、などと思いめぐらせていました。
同時に巨大掲示板で昔読んだ書き込みを思い出していました。
ある女性(書き込み主)の事を大切に思うあまりに、父親が結婚式当日に拗ねて会場に行きたがらないというものです。
これって、娘に嫌がらせしようと思って会場に出向かないというのと、行動は一緒だよね、気持ちは違うけれど、という感想を思い出していると…
急に頭の中の記憶などが一気に変化していく感覚になりました。苦しくて頭をおさえて10分ほどうずくまってしまいました。
その後、私が今まで受けた虐待が、記憶ではなく記録に変化しました。
虐待の、親側の気持ちや動機について「問わない、どうでもいい」という感じに変わりました。
同時に受けた側の私の気持ちも、「どうでもいい」と思うようになりました。
まとめ
記憶を記録に変えるという方法が存在すると知ったこと、イライラという嫌な感情が徹底的に沸き上がっていたこと、そこに、相手の事を想っても嫌がらせになりうる例を見たこと。
すべてが重なって、記憶が記録に変わりました。
このアニメは2018年のものなので、最近の出来事です。そして、これ以来本当に心が楽になりました。